雨のつもりが最高の天気、三平峠を越えたら正面に尾瀬沼と燧ヶ岳(2,356m)が望めた。 イヤ~ッ これが尾瀬だと感動し、今までの疲れが飛び足取りは軽くなった。
この天気なら不登の山「燧ヶ岳」に挑戦しようと思い先を急いだ。 尾瀬沼ビジターセンターで朝食休憩とし、7時45分出発。
尾瀬沼東岸の湿原も、とても素晴らしかった。 目的の燧ヶ岳に向かうため浅湖(あざみ)湿原手前の分岐を右手へ長英新道に取り付いた。
安全かつ迅速に登れるルートとなっていたが、ぬかるみのあるうっそうとした樹林帯の中をダラダラと登って行く。
傾斜は徐々に増し岩や木の根が露出した溝状の登山道で風はなく、サウナ風呂状態の中を、ただひたすら登る。
やがて視界が少し開け、ちらちら尾瀬沼が見える。 ダケカンバが多い樹林の道を進むと右手上部に俎(まないた)ぐらの峰が望めた。 ハイマツの急斜面を一気に登るとミノブチ岳に10時20分到着。
少し風に当たり休憩した後、山頂を目指した。 山頂は下から見たほどきつくなく、11時に立つことができた。
眼下に見える尾瀬沼そして少し右手には木道と湿原の中に建つ沼尻休憩所がハッキリと見えた。
まるでジオラマの尾瀬沼を上から覗き込む感じである。
中々、山頂を踏んだからと言って、こんなにハッキリと眺める事ができたのは、本当に稀だと思う。 燧ヶ岳の最高峰「柴安」(しばやすぐら)には11時半に登頂した。
こちらからは見晴の小屋から一直線に至仏山に向け延びている木道も見え、どっしりした至仏山も尾瀬ヶ原と共に、これまた箱庭のようでした。
充分に景色を楽しんでから、岩が露出した砂礫の見晴新道を一気に下り、尾瀬ヶ原の見晴を目指した。 見晴十字路に13時50分到着。この付近はレンゲツツジがとても綺麗でした。
ここからは今日の宿「元湯山荘」まで木道脇の花々を楽しみながらノンビリハイキング。でも足の裏はジンジンしていた。
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