朝もやに包まれた標高 1400mでの静かな夜明けを小鳥 の声で目覚めた。起床 4時半。
外に出てみると夜露に濡れた 草木 に朝日が差し、キラキラと輝いていた。
誰もいない 別天地で久し振りに「ヤァ~朝が来た。」と思わず声が出る、清々しい素晴らしい朝でした。 新緑 の時期であり、日の出と共に朝もやが 消え、若葉 が輝き青空が顔を出す。
朝食 を済ませ出発の準備。その後、窓を開け出入口を解放にし空気を入れ替え、しっかり板の間と土間の清掃を行い整理整頓後 6時 20分、小屋を後にした。歩き出して間もなく南西方向に富士が見えた。
平坦な尾根道であり快調に飛ばすが、初めて歩く早朝の景色に感動ばかりで中々進まなかった。 前大室 通過、6時 38分。マップタイムより遅れ。
西丹沢の「緑のダム」と言われるブナの森のヒンヤリした中を進み、
倒れたブナの古木の向うにヤマツツジの朱色が際立ち、目を楽しませてくれた。
木道が終わり 7時 35分に西ノ肩に着き、15分で大室山(標高 1587m)まで往復した。
西ノ肩を下り出したら、トウゴクミツバツツジ が見えた時は嬉しかった。 途中で年配の登山者の方と話した時に、「もうツツジ新道のシロヤシオツツジは終わりだよ」と聞いていたので。
西ノ肩から犬越路迄は以前に歩いているので、快調に下り 5分休憩後、熊笹ノ峰を目指す。 犬越路から檜洞丸へ登るのは今回が初めてである。 途中厳しい登りがあるのは覚悟して臨んだが、痩せ尾根・急斜面の鎖場など予想以上に厳しい箇所があり大変でした。 ただ長距離走では休まず走り切る練習を行っているので、遅くとも歩き続ける事はできた。 犬越路を 8時 55分に出て、熊笹ノ峰 到着 10時 45分。 5分休憩。
熊笹ノ峰まで頑張ってきたので、檜洞丸の山頂直下までは予想外に順調で、本峰への整備された木製階段はこれが最後と言い効かせた。
檜洞丸登頂、11時 25分。 土曜日でもありツツジ新道を登って来られる方々が沢山居て、大変な賑やかさでした。
昼食 と休憩 時間を含め 30分取りノンビリ、沢山の人を久し振りに見る感じがした。
下り出して間もなく、バイケイソウ群落 の上に造られた木道を行く。
花期は 7~8月だが大分大きくなり、周りのブナも明るく装い新緑の最盛期を感じた。 ツツジ新道への分岐点を 12時 08分に通過し、ユーシンロッジへの分岐点 を 12時 16分通過した。
石棚山を過ぎた所の玄倉への分岐点までは尾根上のとても歩き易い道で、こんなに整備された素晴らしい登山道にビックリした。 鹿 除けの防御策あり、植生保護用のロープが綺麗に整備され、管理が行き届いていました。
これからは静かな山歩きの楽しめる西丹沢が、人気が出るように感じた。
玄倉への分岐点通過、13時 07分。 そしてヤブ沢ノ頭を 13時 13分通過。
加入道の避難小屋を出て約 7時間経過、何となく右足に異変 が感じられた。 前回も西丹沢で歩行 9時間を超えた時の異常と似ていた。 そこに来て先程まで「良い道だ」と言っていたのを覆すような状況に驚いた。 痩せ尾根、急斜面をロープやクサリを使い、ガレ場の急降下は結構厳しいものがありました。 私の前を歩かれている方と合流し、「大変な下りですね 」と声掛けしたら、私と同じように石棚山までの素晴らしいコースを喜んでいたら大変なことになり「こんな下り初めてです 」と話され、休憩されていました。
自分は足の指の違和感が気になっていたので 先に下り始めたが、以後それ以上に痛みが増すことは無く、箒沢公園橋まで 800mとの標示板を見てホッとした。
大石キャンプ場手前の板小屋橋を 14時 58分通過できた。
バス通りの県道 76号、山北藤野線に出て駐車場の西丹沢自然教室に 15時 15分、無事到着しました。
小生、9日に須走口から富士山ピストンしたが、雨が時々降り予想外に時間がかかったです。日頃の体力ずくりが必要と実感しました。
アッ!富士山をピストンするんですから、お元気ですね。
最近特に年齢を感じ、フィールドガイドとして皆さんをご案内するにあたり、体力作りには気を使っていますが、家の者からは、いつも「年を考えなさい」と言われています。
でも、沢山の方々との山歩きは楽しいです。
まだ、当分は続けていきたいと考えていますので、お時間の空いている時は、覗いてみて下さい。