昨晩は宿泊者の皆さんと共にリピート山中さんのコンサート聞かせて頂きラッキーでした。 そんな事でとても良い眠りができ、朝食も完食、今日も快調。 外は最高の天気に恵まれ、今回初めて挑戦する西鎌尾根経由で槍ヶ岳を目指す。 まずは樅沢岳(標高 2755m)の西側斜面に取り付く。振り返るとお世話になった双六小屋と双六岳が綺麗に見えた。
もう森林限界を越えた稜線歩きなので、槍ヶ岳直下の千丈沢乗越までは、周りの山岳風景やお花畑に目をやりながらの緩いアップダウンの道を進む。 樅沢岳の登りは石屑の登山道である。 山頂は広く好展望地であり、左に三俣蓮華岳(標高 2841m)、中央のピークが鷲羽岳(標高 2924m)、その中央に三俣山荘が見える。
また進行方向に目をやれば 、これから進む西鎌尾根と槍・穂高連峰の大パノラマが広がっているが、太陽に向かって行くコースであり非常に見難いのが残念である。
西鎌尾根は非常に歩き易く、周りの山岳風景やお花畑を見ながらハイキング気分である。
逆光のせいか目指す槍ヶ岳は、遥か彼方に見えるが順調に歩けた。 樅沢東峰の南側を巻いて進む。
硫黄乗越を過ぎ、左俣岳(標高 2674m)の山頂を通らず岐阜県側を巻いて進む。
蛇紋岩のザクザクした岩礫で滑り易い道を下って鞍部に出る。 尾根上から左奥に見える硫黄尾根の 赤褐色の荒々しい岩肌は周りの山々とは対照的に目立って見えた。
段々 槍が大きく見えてくると、西鎌尾根も今迄の優しい感じから厳しい感じへと変わり、長いクサリ場が続き瘦せた岩場そして足場の悪い狭いルンゼを登る。 ただそれほど緊張せず、慎重に歩けばクサリに触れなくても通過できる。
クサリの掛かる岩峰の右にあるガレ場を登り切れば、西鎌尾根の足場の悪い核心部は終了である。 稜線の左側に入ると槍ヶ岳が正面に見える千丈沢乗越に到着である。
上高地側から槍沢を登って来ると見えない小槍がハッキリと見える。 千丈沢乗越を過ぎると槍ヶ岳本峰への急登が始まる。 道は小槍の右手に延び、ガレ場の斜面に取り付き、浮き石に注意しながらジグザグに登る。 見上げると間近かに槍ヶ岳山荘が見えるのである。なのに地図上では1時間半と表示されておりビックリした。
急登ではあったが、休まず1時間で一気に登った。 槍の肩に出て信州側を覗き込むと見慣れた殺生ヒュッテが見えた。
お疲れ様でした。