いよいよ3月14日が迫った。ホワイトデー?いやいや、3月15日JRグループのダイヤ改正により、我が羽越線から「貨物列車(コンテナ車以外)」が消える日だ。
中条駅近くの線路端の親戚の家で育った私にとって、蒸気機関車や入換え作業は、原風景と言って過言ではない。長い踏み切り待ちをしないで済むとお考えの方も多いだろうが、今は亡き伯父が、会社線のスイッチャーの運転手をしていたことからも、一抹の寂しさを覚えてしまう。
問題は、中条駅が貨物の取扱をしなくなる(陸送コンテナ駅=オフレールステーションの扱いは不明)ということで、旅客部門に多少なりとも影響を及ぼさないかということ。「みどりの窓口」を設置している駅であるものの、現在、JR貨物の駅としての位置づけだからである。貨物は、中条駅、いや羽越線にとって重要な存在なのだ。
聞くところによれば、中条駅があるT市では、駅前の開発を行い、今後は橋上駅や駅反対側の広場の開発の計画があるとかないとか…。鉄道利用者は年々減少し、この中条駅でもそれは顕著だ(一日利用者数は1300人前後で、5年間で200人減)。
即無人駅という可能性はないものの、将来的に委託化ということも考えられなくもない。まずは列車を利用すること。利用者が少なく、無人化ということにでもなれば、駅周辺整備や羽越線高速化どころの問題でなくなる。利用しないのに、利便性だけを求めるようとする議論は愚の骨頂!
今日も羽越線では高速でコンテナ車が行きかう。運行停車以外はどこの駅にも止まらない。併走する国道7号では、会社線の代わりに、大型トレーラーが新潟ターミナルからタンクを運ぶ。すでにレールは敷かれている…。