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何も考えずに、でも何かを求めて、鉄道の旅を続けています。今夜もmoonligh-expressが発車の時間を迎えます。

燃える水を献上する祭り

2011年07月01日 | 歴史・芸術・文化

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地元で「燃水祭」が開催された。

「燃える水」とは容易に想像できるものだが「石油」のこと。我が郷土の新潟では、古くから油田が確認され、採掘されていた。

地元の「黒川油田」は、その中でも日本最古の油田とされていて、今から1300年以上も前に天智天皇に献上されたとの史実がある。

日本書紀では「越後の国」との記述らしいが、「黒川(原油で川が黒くなるほど、豊富な産油量があった?)」という地名からも有力視されているし、何より露天掘りともいえる池に原油がわいているところは極めて珍しい。

原油は、別名「臭水(くそうず)」と言われるように、当時採油されていた池は、今でもボコボコと地中から泡を噴出し、石油独特の異臭が当たりに漂う。周辺は公園化されて、石油のことを学ぶことができる。

この日は、神事により原油が池から採油され、小学生が石油のことについてJX日鉱日石などの採掘会社へ質問しながら勉強会。そして、採掘された原油は、近江神宮に奉納するため白装束の使者たちによって運ばれるという儀式(写真上)も再現された。

(写真下:臭水(原油)を採油する池「油壺」(上段)と我が社前にある日本最古の油田であることを伝える碑(下段))

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