
マニー・パッキャオの最終章、テモシー・ブラッドリーとの因縁の試合は、WBOウェルター級王座決定戦というタイトルも付いて、昨日行われた。
パッキャオの動きは全盛期そのもの。ブラッドリーも良かったけど、2度のダウンを奪ったパッキャオが判定勝ちとなった。37歳とはいえ、「まだやれるのでは?」と思わせる試合だった。

ただ、強引とも言える突進から連続で左パンチを繰り出すスタイルは、あまり見られない。
戦績を見てみても、このところ5年間はKO勝ちがない。そして、ファン・マヌエル・マルケスに屈したド派手なKO負けに、世紀の一戦と言われたフロイド・メイウエザー戦での判定負けなど、以前からすると力の衰えは隠せないのか?

とはいえ、フィリピンの貧困生活から世界の王者へのし上がるというサクセスストーリーだけでなく、賞金を母国のために寄付したり、はたまた国会議員としても活躍したりしていて、フィリピン国内だけでなく、世界の人気者として揺るぎない地位を築いてきたパッキャオ。
引退後も政治活動は続けるとのことで、大統領選へとの声もあるほど。こちらのリングではまだ若手、次の一戦(選挙戦)も楽しみにしたい。
(写真:9日、ラスベガスで行われたブラッドリーとの一戦から、WOWOWからの拝借)
