徳島・うだつの町のガイドブックを見ていると、「出石そば」の店が紹介されていた。
うだつの町並みそのものに興味はあったものの、このそば屋を見つけたからには「どうしても(うだつに)行かなければならい」と思ったのが本音。そば好きの自分にとって、なかなか行く機会のない兵庫県豊岡市の名物そばが目の前にあるとった徳島の旅。
「楽庵」は、先に紹介した脇町の「オデオン座」のすぐ隣、川沿いに趣のある店構え。「挽きたて、打ち立て、茹でたて」にこだわると紹介されている。
出石そば特有の小さい皿に小分けされた割子そばで、定番で一人前5皿(追加可)。薬味はネギ、ワサビ、そしてこれも出石そばの特徴でとろろと生卵が提供され、猪口の中でタレと混ぜ合わせた上でそばを浸して食べる。
何でも、店の奥様が出石の出身とかで、この徳島で食すことができた。
江戸時代、藩主のお国替えで信州から豊岡・出石に伝わったという出石そば。それが、奥様のお嫁入によって徳島の山間で繁盛店となり、新潟からの旅行者がたまたま訪れる。まあ、様々なめぐり合わせですかねー。
それにしても、徳島の名産品・名物料理って思い浮かびます?
これもガイドブックを見ていると、鳴門金時、鳴門鯛、阿波地鶏(阿波尾鶏)、すだち、れんこん、和三盆…といったところだが、「料理」としては特徴つかみきれませんよね。焼き鳥も食べましたし、美味しかったが、他との違いや独特な調理法があるわけではない。
「徳島ラーメン」の売り出しは力が入っていたけど、ご当地ラーメンということではここならではの特徴とはいいがたい。
結局滞在中も、高速道路のサービスエリアでは「讃岐うどん(香川県)」、空港のイートスペースでは「肉吸い&串カツ(大阪府)」という、西日本という大きなくくりにより名物料理に手を出してしまう。(写真下:高松道・津田の松原SAの讃岐うどんと、徳島阿波おどり空港ターミナル内の肉吸い&串カツ)
徳島でも、独自のうどんやソバが美味しいとはいうんですが、ちょいとインパクトに欠け、印象薄いんですよねー。残念!