行き先不明人の時刻表2

何も考えずに、でも何かを求めて、鉄道の旅を続けています。今夜もmoonligh-expressが発車の時間を迎えます。

近代土木遺産の旅、「阿賀野川橋梁」から始まる

2020年01月19日 | 土木構造物・土木遺産
昨年、高知を訪れたときに案内してもらった「魚梁瀬森林鉄道」の廃線を調べていくうちに、近代土木遺産にはまってしまっている。
これ以上、趣味の分野を広げたくないと思いながら、鉄道?仕事?川?といった関係上からも、旅先で出会った遺産、または遺産を訪ねての旅ということはこれからもあるのだろうと、ブログにも「土木遺産・鉄道遺産」というカテゴリーを追加した次第である。



それで、近場にある近代土木遺産である「阿賀野川橋梁」を見に行った。もちろん、初めて見るものではないのだが、改めて見ると確かに重厚で歴史を感じさせる姿である。
明治期の全国への鉄道普及とともに、羽越本線の新津・京ヶ瀬間の阿賀野川に架橋、大正元年(1912)に完成。1,229メートルの鉄道橋は、当時の最長延長。長い間トップの座を守ったが、新幹線や四国への架橋などにより、現在鉄道橋では10位程度だという。

プラットトラスの4連だったが、鉄道事故のため新津よりの一つがワーレントラスに架け替えられている。トラス橋は、常磐線の利根川鉄橋のお古とか?いろいろ物語があるみたいだ。
レンガ積みの橋脚、また京ヶ瀬寄りの65連のガーター橋も見応えがある(トラス橋の部分を含めると69連)。まあ、そのほとんどは河川敷と京ヶ瀬寄りの堤防外であるが、流量の多い阿賀野川に掛けるということで、この見事な橋が作られたということになる。

実は磐越西線を含んだ阿賀野川流域には、鉄道橋に限らず近代土木遺産が多い。
四方山と海に囲まれた新潟の地は、各所と交流するために交通網の整備に力を注いだ。古くから峠や街道沿いの山と川との戦いが繰り広げられた地である。
そんなところに物語があるし、先人が並々ならない力を注いだことについて、少しでも紹介出来たらと思っている。これからも紹介していきますね!

しかし改めて写真見ると、新しいものではあるが後ろの国道460号「阿賀浦橋」のランガー橋も気になりますねー。完全にはまっている。





コメント
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