阿賀野川の最大支流・只見川にどんどん吸い寄せられている感がある。二週間で4回の奥会津訪問(うち一回は阿賀川)となっているが、只見川沿いには宮下(三島町)より奥にまだ足を踏み入れていない。
少し距離があるので、忘れ物をしないように入念な下調べをして、訪問機会を狙うことになるが、目的は只見川の橋と電源開発の歴史をたどりたいと思う。もちろん美味しいものも取材したい。
そんなことを思いながら、奥会津の入り口付近で引っかかっている。まあ、それだけ魅力が満載ってところなんです。
只見川は水量も多い上、総合開発計画により水力発電用のダムが設置され、川全体がダム湖となっているかのように川幅は広く、水深も深い。本流の阿賀川よりも、水を満々と湛えている。
上の写真は、奥会津の入り口にあたる柳津町の風景。手前の吊り橋が、県道の「観月橋」。奥に見えるニールセンローゼ橋が国道252号の「瑞光寺(すいこうじ)橋」。もう一方の写真は、只見線の上路式ワーレントラスの「第二只見川橋梁」。三島町にある。
そう、大きい川には、支間が長くとるため、様々な設計により特徴的な橋が幾つも存在する。道路橋では、瑞光寺橋のようにアーチ橋、吊橋、鉄道橋梁はトラス橋が多い。これが只見川の風景に溶け込み、「うつくしまふくしま」の魅力の一つとなっている。これから奥へ足を踏み入れるのが楽しみだ。
そんな橋を観光に役立てているのが先にも紹介した三島町だ。前回紹介した第一只見川鉄橋は、多くの外国人観光客を引き寄せる有名なスポットになっている。上記の第二、そしてさらに上流の第三と、只見線の橋梁を3つ持つ三島町は観光に何とか役立てたいと考えている。
また、宮下の宿場町に足を踏み入れると「アーチ3橋(兄)弟」なる看板を発見!三島町では、三つのアーチを前後並んで一度に楽しめる場所をポケットパークのように整備している。その写真が下の写真だ。
完工年順に、中央の只見線「大谷川橋梁」が長男。開腹式のRCアーチ橋で、戦前(昭和14年)のRCアーチとしては最大スパン。そして手前が県道の「宮下橋」。一番奥の高いところにかかる橋が国道252号の「新宮下橋」、鋼製の逆ローゼ橋だ。
4月の上旬、猪苗代湖から日橋川の施設を紹介したことがあったが、この時「橋や発電所を観光や教材に利用すればいいのに」と書き込んだが、三島町は積極的に「橋」を観光資源として活かしてかしている。素晴らしい取り組みだ!