行き先不明人の時刻表2

何も考えずに、でも何かを求めて、鉄道の旅を続けています。今夜もmoonligh-expressが発車の時間を迎えます。

ストリートピアノは、第三の人生で「和みのピアノ」になった

2021年06月14日 | 旅行記・まち歩き


地元のJR中条駅にお邪魔する機会を得た。鉄ちゃんも、すっかり電車の旅もご無沙汰している中、この日、駅の自由通路に「ストリートピアノ」が設置され、そのお披露目演奏会を覗きに行ったのだ。
久々、というか、こんなに駅に人が集まったのを見るのは、もしかして初めてかもしれない。コロナ禍にあっても、人々は音楽を聴いて和みたいとか思っている証拠。
まあ、テレビなどでも空港や駅にピアノを設置して、自由に演奏する人々の姿を映し出す番組がある。演奏シーンをそのまま撮影し、そのまま放送するだけの番組なのに、なぜか見入ってしまう。



このピアノは「和みのピアノ」と名付けられた。駅は人々が訪れる場所であり、旅立つ場所。そんな交流拠点で、ちょっと演奏して、音色を響かせ、演奏者も行きかう人も和んでほしいというもの。
ピアノ自体は、以前地元の小学校で使用されていたもので、その後文化会館のリハーサル室で余生を送っていたものの、そこでも世代交代が図られため、第三の人生を送るため駅にやってきた。
「もっと売って頂戴!」とかCMがあるが、地元で活躍する場が与えられて、ピアノ冥利につきるのではないだろうか?



というのも、ピアノは家の中でも一番高価なモノという人は少なくないはず。ただ、演奏する人が進学や就職、結婚などという機会により家から離れることになると、途端に音色を響かせなくなる。そして、置き場所に困るという楽器でもある。
実は我が家でもそうだったのだが、従兄弟の娘が弾きたいとたいと言って第二の人生を送っているので、それはある意味ラッキーなことかもしれない。
思い出が詰まったピアノ。売ってしまうのは簡単かもしれないが、何とか大事に使って思い出と和みを人々に与える存在になってほしいものだ。

駅の自由通路は屋外ではないのだが、結構、風が通る。窓も開いてたし。演奏中、譜面が風で飛ばされそうになった時、主催者代表で最前列にいた市長さん、誰よりいち早く駆け寄り直してくれた。和みますー!
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