井上尚弥、強かった!まさに電光石火の勢いと攻撃。三団体統一戦となったノニト・ドネア(フィリピン・WBC世界バンタム級王者)と因縁の対戦は、井上の圧勝となり、井上は日本人としては初めて3本のベルト(WBA・IBF、そして今回獲得のWBC)を手にした。
試合は、第一ラウンド後半、井上の放ったカウンターがドネアのテンプル(頭)にヒット。この一発がモノをいって、2ラウンドも攻勢を保ち左フックで仕留める。あっという間でもあったが、すっきりした勝ち方にファンは安堵したに違いない、もちろん自分も。
これでバンタム級の残る1タイトルを目指し、4団体統一戦に臨むのか、はたまた階級をスーパーバンタム級に上げて4階級制覇に挑むのか?そして、どこまで行くのか?何より次の試合が今から楽しみになってくる。
ノニト・ドネアとは、2019年の11月にWBAスーパー(ドネア)とIBF(井上)の王座統一戦に臨んだ井上。判定3-0で勝ったものの、井上は目の上をカットし、鼻血を出すなど、見方によれば危うい勝ち方。ドネア自身も井上との再戦を期して、WBCのタイトルを獲得してこの試合に臨んだ。
ドネアはフィリピンの期待の星。フィリピンと言えばマニー・パッキャオがいるが、すでに最盛期を過ぎたパッキャオの後継として期待を一身に担っていたのがドネアだ。アジアの「至宝」という言葉をフィリピンが継承してきたわけだが、気が付けば井上がその役目を今回引き継いだとも言える。
井上はこの試合で、パウンド・フォー・パウンドランキング(全階級を通じて世界で最も強いボクサー)の1位にランキングされる。世界が認めた強さなのである。
実はこの試合は。Amazon(アマゾン)の「Prime Video」での独占放送。Prime Videoでは、国内のサービス開始以来、最も視聴数を得たということだ。地上波ではライブ放映されていなかった。
この大事な試合を?そういえば、サッカー日本代表のワールドカップ予選もDAZNの独占放送ってのが話題になった。よくこのブログでも紹介するサッカーチャンピオンズリーグやユーロ、テニスの四大大会はWOWOWの独占だ。
スポーツの生中継は、地上波抜きになってきているのか。スピード感やライブ感を求めるのには、CMのない衛星・ネットの有料放送による中継がいいとの声もある。関口宏さん、「試合が早く終わると困る」などと地上波放送側に立った発言していると、置いて行かれちゃいますよ!(写真は:AmazonPrimeVideoから拝借)