行き先不明人の時刻表2

何も考えずに、でも何かを求めて、鉄道の旅を続けています。今夜もmoonligh-expressが発車の時間を迎えます。

旧横浜停車場は、現・桜木町駅付近にあったというゆかりで

2022年12月18日 | 鉄道
前回は、鉄道開業150周年ということで新橋の「旧新橋駅停車場」を紹介した。どうせなら当時の終点でもある横浜駅(旧横浜停車場)も見に行こうと思い立ち東海道線、湘南電車に乗り込んで向かうことにした。
現在、新橋・横浜間は26.9キロ、東海道線だと所要時間約25分。開通当時の資料を見ると、約29キロで約53分かかっていた。これからすると、当時は時速30キロ程度の速度での運転だと考えられる。
距離の差は、実は当時の横浜停車場は、JR根岸線(京浜東北線)の現・桜木町駅付近であったという(横浜・桜木町間は約2キロm路線位置は変わっていないと言っていい。)。現横浜駅は、当時の停車場の位置を変えながら、少し東京寄りに移動したということになる。



桜木町駅を降りると、鉄道開通150周年の飾りが目に付く(新橋他、他の主要駅にも多く見られるのだが…)。ここは、みなとみらい地区の最寄り駅。横浜市内のJR駅では、横浜、鶴見に次いで乗降客数は3番目。観光客も多いはずの駅である(写真上:JR桜木町駅ホームとみなとみらい方向の駅前広場)。
ここの周辺には、「汽車道」と呼ばれる横浜港への臨港線の鉄道遺産、産業遺産なども多く、最近更新頻度が落ちているブログネタ満載の場所であるが、今回は150周年の軌跡をたどるために、みなとみらいとは反対側の西口方向に出ることになる。
ホテルメッツはJR東日本系のホテル。そのビル(JR桜木町ビル)の1階に「旧横濱鉄道歴史展示(旧横ギャラリー)」という2020年に同ビル(写真下)がオープンしたときに整備された場所がある。なんで「館」とか「スペース」とかが付かないのか分からないけど。



そこには鉄道開業当時に使用された「110形蒸気機関車」が展示されている(写真上)。大宮や青梅で静態保存されていたが、2019年から修復作業が行われ、ゆかり深いこの地で展示されることになった。1961年に鉄道記念物に指定されている。
機関車の後ろには当時使用されていたものを再現した中等客車が一両。その周りには、旧横浜停車場周辺のジオラマやパネル、当時の信号機や駅員の制服など、鉄道開業当時の貴重な資料が展示されている(写真下)。鉄道ファンは必見の場所。
前述のとおり、鉄道に限らず魅力的な横浜港周辺には産業遺産も多いので、また時間の持てる時に訪れて、紹介しておきたいと後ろ髪を引かれながら、滞在1時間程度で再び東京に戻ることなる。後日また来ます!






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