日々好日

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2011年春闘スタート

2011-01-20 10:10:24 | Weblog
昨日日本経団連会長と連合の会長が会談して今年の春闘がスタートしました。

昔の春闘とはすっかり様変わりして今の労働者は醒めた感覚で春闘を見て居る様です。

紅い鉢巻き姿でまなじりをつり上げて要求貫徹いざストライキ決行と叫んで居た頃と
違い今の労働者は会社がこの不況を乗り切って倒産等しないで呉れと言う時代です。

企業者もすっかり様変わりして、実績主義、利益追求が求められ、無情なリストラ等
コストダウンのために、なり振り構わず生き残りをかけて何でも断行して来た。

この様な時給与引き上げ要求等飛んでもないと言うのが本音でしょう。

今回連合会長は定期昇給の確実な実施と、一時金、手当、福利厚生を含む給与総額を1%
引き上げる様に要求しました。

景気の良かった時代は春闘を打てば必ず給与は上がるもので其れも10%20%が当たり前
の時の事を考えると雲泥の差ですね。

是に対し経団連会長は雇用が最優先で給与の引き上げ等話し合う時期ではないとつっ放し
た回答でした。

民主党政権も景気持ち直しは雇用が最優先と言う観点で色々のアドバールンを打ち上げて
居ます。

まず法人税5%切り下げを条件に雇用促進税導入とか雇用促進に対し企業優先策を講じる
様に盛んに動いていますが、反面原価償却制度の見直し等企業優先策の見直しや環境税
の導入等も併せて行う様で企業側は二の足を踏んで居る状況の様です。

政府等はこのデフレ傾向で物が売れないのは雇用が不安定で人件費抑制が一番に理由だと
して居ますが、いやデフレは国内市場の縮小と国際競争の激化が主要要因だからもっと
国際競争に負けない様企業優遇が優先されるべきと反論しています。

日本経済は、新興国等の追い上げで自動車等の売れ行き不振が続き、輸出はあまりぱっと 
しません。

しかしまだ、だいぶん明るさが残って居るやに思います。

企業は人なりと喝破した偉大な企業人が居ます。

コストコストに明け暮れるのもヤムを得ない事かも知れませんがもっと将来に目をやって
人材育成に努め事もまた大切な事では無いでしょうか。

そう言った意味からも企業側も一歩譲って賃上げに努力して欲しいものだと思います。