日々好日

さて今日のニュースは

日本のエネルギィー政策はどうなるのか?

2012-05-29 08:20:21 | Weblog
福島原発事故以来脱原発の流れとなってお陰で50基の全原発が
停止して日本は深刻な電力不足が予測される様になった。

昨日、国会の福島原発事故調査委員会に、菅前首相を参考人として
呼び原発事故は国策で引き起こされたもので最大の責任は國にある」
述べ陳謝しました。

簡単に國の責任と認めた事は有る意味では良い事かも知れませんが
リーダーとしては素質が問われる様ですね。

結論から言うと、この原発事故を大きく捉え解決に動き回った努力は
買うが其れが却って事態を悪化させてしまった事が浮き彫りになった。

此だけの大事故ですので、誰が対応してもだいたい同じ様な事しか
出来なかった可能性はあります。

それにしても先日マスコミに公開された福島原発4号機建屋の爆発の
痕の酷さ、政府発表と大きく異なった感じがしてなりませんでした。

まあその話しは置いといて、経産省の総合資源エネルギィー調査会が
基本問題委員会を開き、2030年までの我が国の電源構成の4種類
の選択肢を示しました。

因みに2010年度の電源構成は下記の通りでした。

原発依存26%。再生エネルギィー11%。火力60%。その他3%

今回示された選択肢。

原発依存35%。再生エネルギィー25%。火力25%その他15%
原発依存20~25%。再生エネルギィー25~30%。火力35%
その他15%
原発依存15%。再生エネルギィー30%。火力40%その他15%
原発依存0%。再生エネルギィー35%。火力50%。その他15%
敢えて数値を設けず市場に任せる

この5通りの選択肢から原発依存35%は論外として原発依存度を
20~25%・15%・0%と、数値設けずの4通りを提示した。


原発を再稼働して現在原発による発電は続けるが再生エネルギィー
依存度を現在の11%から25~25%に上げて行く。
現在60%依存の火力をその分減らして行く。

出来れば原発依存度0%・再生エネルギィー35%・火力50%の
脱原発に持って行く。

不安定要因が多い再生エネルギィー依存で産業界は大丈夫かの懸念も
有ります。

この場合消費者の負担は相当膨れあがる事も懸念されます。

今回は政府のエネルギィー政策の一端として選択肢を提示したものだ。
此は原発推進の立場の経産省からの発表と言う処にも注目したい。





乾坤一擲野田首相小沢氏と対決

2012-05-29 07:13:09 | Weblog
消費税増税問題でアチコチで野田政権批判を繰り返して居る民主党
小沢元代表と野田首相との話しあいが輿石民主党幹事長の斡旋で、
三者会談として、明日民主党党本部で開かれる事となりました。

しかし小沢氏は此までの主張を変える気持ちはサラサラ無い様です。

野田首相はまだ話せば判って貰えると言う気持ちが残っているが、
消費税増税関連法案の採決が身近に迫り、直接腹を割って話し合う
と言う事を決断した様だ。

野田首相の心の内は「乾坤一擲・一期一会の積もり」で説明したいと
将に不退転の気持ち様です。

輿石幹事長は1回で話しが決する訳でないので、今回はその一回目の
積もりで臨みたいと心境を述べて居ます。

此の小沢・野田会談には自民党も異常な関心を持って見守って居る
様です。

自民党谷垣総裁が野田首相に突きつけた法案成立への協力5項目の
条件は次の通りです。

衆院解散・総選挙を確約する事。
参院で問責決議された2閣僚を交代させる事。
消費税増税関連法案に反対を表明する小沢氏を切る事。
民主党マニフェスト全面撤回。
法案審議に必要な国会会期の確保を約束する事。

殆ど民主党に全面降伏を迫る要求でこれでは民主党も呑めないでしょう。

ただ小沢氏を切る事。衆院の解散・総選挙。国会会期延長までは何とか
呑める範囲ではないか?

これで消費税増税関連法案等が成立するなら、野田首相は政治生命を賭ける
と言った手前、あり得る選択の一つになる可能性は残されて居る様だ。

消費税増税で一番必要性を感じて居るのが、当の小沢氏本人だと思います。

小沢氏は此まで消費税問題では裏方として敏腕を振るい法案成立の立役者
として有名です。

では何故敢えて、反対の立場に廻って反対するのか?

考えられるのは消費税反対を唱えれば国民の支持が得られ事を一番理解して
居る事。
消費税増税法案が成立して選挙になれば、子飼いの1年生議員等が全滅して
しまう恐れがあるので出来るだけ解散総選挙は先延ばししたい事。
自分の思っていた民主党理念と大きくかけ離れた事。
此で得意の「壊し屋」気性がムクムク頭をもたげだした事。

こうなれば明日の会談の結果は先に判って居る様なものです。

最早国会会期も迫り消費税増税関連法案の採決が迫られています。

野田首相は強行して法案を潰し自分も自滅するか?
民主党安泰のため小沢氏と妥協し法案採決を先延ばして延命策に出るか?
それとも小沢氏切りで自民党の要求を入れ法案成立させるか?

選択の幅は限定されて来ました。

果たして明日の小沢・野田会談の行方は?

案外思わぬ方向に行く可能性も残されて居る様でもあります。