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kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

合宿のミーティング2

2009-01-11 | 陸上競技
各校の目標についての話が終わった後に再びkida先生から話がありました。

「目標」について。各校それぞれ目標はあると思うが、話を聞いているとそれに対する「想い」が違う。「インターハイに行きたい」では届かない。「インターハイに行く」という強い意志を持つべきだと。そうする事で一つ一つやるべき事が見えてくる。スモールステップをクリアしながら「目標」に向かって近づいていく必要がある。日頃から同じような話をしていますが、別の指導者から話を聞くとまた「心」に響く部分があると思います。

その後2つの話がありました。「技術的な指導だけが出来るような意識レベルの高いチームになれば見違えるくらい強くなる」「どんなに能力がある選手でも人一倍努力をするから結果が出る」という内容。かなり響きましたね。

「技術的な指導だけが出来るような意識レベルの高いチームになれば見違えるくらい強くなる」という話は前半の「日常生活が競技にもつながっている」という部分と重なります。kida先生が以前赴任されていた学校は進学校だったので強い選手を集めてくるような学校ではありませんでした。それでも県で総合優勝を争うチームでしたし、黄色のユニフォームは県内のチームの目標でした。そのチームを指導していた最後の数年は「技術指導」が中心だったと。日常生活に関しての指導はする必要がない位、やるのが「当たり前」となっていたので指導が楽しくてたまらなかったと話をされていました。
選手自身が「強くなるため」に何が必要かを理解していたのだと思います。指導を受ける時間を確保するために「当たり前の事を当たり前にする」という事が分かっている。「勉強しろ」「服装が…」「取り組む姿勢が…」という指導を受ける時間を必要としなかった。だから「強くなるため」の指導を受けることが出来たのだと思います。そして強くなった…。うちの選手にも表面上の話だけではなく何を伝えようとされているのかを理解しなければいけないと思います。

もう1つは「どんなに能力がある選手でも人一倍努力をするから結果が出る」という話。国体3位のhamada先生の高校時代の話でした。2年生の総体が終わってから円盤投を始めて3年生の国体では入賞。いくら能力があったとはいえ簡単に出来ることではありません。顧問の先生がkida先生に「高校生の誰よりも回った」と話されたそうです。「誰よりもターンの練習を繰り返していた」という意味です。他の人よりも練習をスタートする時間が遅かったのでそれを補う努力を誰よりもした…。だから持っている「力」を最大限に発揮できたのだと。
「才能」があったとしてもそれを引き出すのは「努力」なのです。全てを賭けて「努力」をするからこそ「可能性」が生まれる。他の者よりも「努力」するというのは本当に大変な事です。自分が目指す「目標」に向けて、どれだけ「本気」になり最大限の「努力」が出来るか?強い選手が「努力」をしているのだから、普通の選手は更なる「努力」をしなければいけません。簡単な事ではありません。かなりの「覚悟」が必要だと思います。誰よりも「努力」出来るか?自分の中にある「甘え」を捨てなければ本当の意味での「努力」は出来ないと思います。

私はこの話を聞いてかなり心を打たれました。選手の中にもこのことを1ページ以上に渡って書いている者がいました。確実に強くなれると思います。人の話を聞いて「心」が動くかどうか。大きな部分です。うちの選手にとってかなり大きな意味を持つ話だったと思います。相手が伝えたいことを感じる事のできる人間になってもらいたいですね。「想い」を感じて、それを「力」に変えて強くならなければいけない。

選手にとっても大きいですが、参加していた指導者にとっても大きな意味があったミーティングだったと思います。多くの事を感じて学んだ貴重な時間でした。

気持ちが引き締まる思いでした。
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合宿でのミーティング

2009-01-11 | 陸上競技
合宿初日の夜、全体ミーティングがありました。kida先生から部屋の鍵を渡す際に指示を聞いていない者がいたとの指摘を受けて選手達は何を感じたのでしょうか?食事の時間や集合場所が分からないままの者もかなりいたようです。話を聞いていなくて「分からない」というのは…。この辺り競技にも確実につながってくると思います。こういう出来て当たり前の部分が出来なければ競技で結果が残せないと考えています。

指導者は指導をして技術的な部分や取り組む姿勢について話をします。が、結局「聞く気がない者」何も伝わりません。日常生活の態度と競技の時の態度が全く別になるはずがありません。表面上は「頑張ります」でごまかせますが、聞こうとする意識が無い者は間違いなく変わりません。何度も見てきました。ここが先程の話と結び付きます。まずは「聞く」ことが出来ていないのですから、次の段階には進めません…。

以前、「自分に変われと先生は求めているのか?」と選手に言われた事がありました…。最初からそれを求めていて今更か…と感じてかなりの情熱を失いました。私が変わるのか?何を目指すのか?自分自身は見失いかけた時期もありました。勝負をするのは選手自身のはずです。指導者がどれだけ本気になっても「やりたくない者」の「心」は動きません。最終的には本人次第だと思います。競技場面に立つのは選手なのに最初からそれに向けての努力が出来ないものが「目標」を口にするべきではないと思っていました。本当に目指している選手達に失礼ですからね。

今回の合宿、参加条件は「競技力は問わないがやる気のある者」でした。「強くなりたい」「何かを学びたい」というなら参加して学ぶ事ができる。逆に「無理矢理参加させられた」「とりあえず来た」という者に取っては苦痛でしかないと思いますね。普段顧問に言われている事を他校の顧問に言われる事で何を感じるか。ここも合宿では大事だと思います。

そう考えています。それは参加校の顧問は同様だと思います。「とりあえずやる」選手に指導する必要はないと思います。その選手のやる気を引き出すという労力はかなりのモノです。合宿に「何が何でも強くなりたい」と思って参加している者にきちんと指導をするほうがお互いのためになります。こちらからの投げ掛けはしますがそれに乗ってこない選手に合宿で細かい指導をする必要はないと思います。自分の学校だけで練習するならそんな選手に対しても厳しく話をしていきますが、大人数ですし「知らない顧問」が何か話していても聞くことすらできないでしょう。その前の段階で各校顧問が話をしていてもきちんと聞けないのですから…。

kida先生が話をした後、私が進行を任されていたので前に立ち指示を出そうと思いましたが、その時点で下を向いて話を聞こうとしない者が数名。さすがに頭に来ましたね。今、何と話をされていたのか?!kida先生はきつくは言われませんでしたが、私は立場的にキレてもいいと勝手に判断しました(笑)。それでもかなり我慢をして話をしました。
顧問も自分の時間を使って合宿に参加しています。好きで参加している部分もありますが、「強くなりたい」「何かを学びたい」という選手の気持ちに答えていきたいという考えがあるからです。合宿に来て「やらされている」「説教されている」という考えの者達に指導するために来ているわけではありません。気持ちが無い者は帰れと投げ掛けました。何度もしつこく話をしましたのでかなり長くなりました…。

頑張り方が分からない者もいると思います。きつい言い方をされて「こんな事言われてまで練習できるか」と投げやりになるのか「馬鹿にするな。自分にも出来る!!」と気持ちを前向きにするかでかなり違ってくると思います。話を聞いていない者は論外。しつこく話しましたがそれでも顔が上がらない者が1~2名…。何とかしたいとは思いましたが…。

合宿のレベルとしてはかなり高いと思っています。スタッフもですが、「強くなりたい」と考えている者が多い。県外合宿に参加して改めて思います。その中で何を学ぶのか?きちんと意識していかなければ時間の無駄になります。この手の話を聞くだけでも選手にはプラスになると思います。もちろん意識して聞けばですが。合宿の意義はこの辺りにもあります。どこまで届くかは分かりませんが、選手の「心」を動かすきっかけになればと思います。

長くなりました…。ミーティング後半の話はまた別に書きます。
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