kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

「原因」と「結果」から考えること ~日誌を通じて~

2009-01-18 | 陸上競技
これもよく話すことですが、「結果」には必ず「原因」があります。ほとんどの場合、「結果」だけで判断してしまいます。実はその前の段階で「結果」に結び付く事柄が必ず起きています。そこから学ぶ事は多いと思います。

上手くいかない時の「予兆」はかなり前にあります。前日とかではなくもっともっと前の段階で「失敗するかも」という感じはあります。blogを始めて5年は経っていると思いますが、過去の記事を見るとやはり「原因」となる事件が起きていたりします。こちらの伝えようとしている事が上手く伝わらずに指導者に対しての「不満」を抱えていたり、自分達の行動を「正当化」しようとする行為があった時は必ず失敗します。事前に「事件」が起きますし、その「事件」の前に「指摘」していることが必ずあります。たいていの場合は「指摘」した部分から崩れています。全く面白くはない(愉快ではない)ですが、非常に面白い(興味がある)ですね。

うちは日誌を毎日書かせていますが、その提出が出来ないときは100%に近い確率で上手く行きません。内容を見ると「私が言った事を書くだけ」という者も必ず失敗をします。「今日は頑張った」と書いているだけでも進歩はありません。
最近は全く無くなりましたが、学校に来てから休み時間の間に書くという時はダメですね。私に見せるために書いているだけで「書かないと怒られる」から書いている。内容を見たら分かります。これは意識の問題が大きいと思いますね。何のために書いているのかが全くわからない。無意味です。ルーズリーフ1枚で出したり、ノートをちぎって出すというのは問題外。次元が違います。この辺りでも「言われている事の意味が分かっているのか」は判断できます。大切な場面で自分の取り組みを振り返る事ができません。その場しのぎの取り組みをしている選手は「失敗」する確率がその時点で高い。

日誌に関しては「約束」です。毎日提出するなら指導をするという「約束」です。これは選手に「指導してもらうのが当たり前」という感覚を無くそうというのと「約束を守る」という当たり前の事を伝えるために始めました。守れない者はその程度の意識だなと私も分かりますし、チーム内でも分かります。これも結局は「本人の意識」の問題です。私との約束をきちんと守れない者が「何が何でも強くなろう」と考えているとは思えません。それでも選手は「自分は本気だ」と言い切れるのか?示すモノがないのに信じる事は出来ません。意識レベルが高くなればかなりの内容を書きます。書く事で自分自身の考え方を見直す事も出来るので更に意識が上がります。「差」は激しくなります。「日誌を書く」という作業がまともに出来なければうちの取り組みとしては、「強くなれない」というのが分かります。かなりの確率でつながっています。

また内容の変化もかなりの確率で「結果」につながります。これまで「1日だけ」まともな日誌を書く選手を何人も見てきました。しかし、「一時的な感情」で書いているので続きません。だから大事な場面ではその時の気持ちは忘れてしまって、「上手くいかなかったのは指導者や仲間が悪い」という感情になります。絶対に上手くいきません。継続して「心」の動きを示せるようになると見違えるように変わっていきます。以前5年位前は「お遊び状態」から始まりましたが、「心」を示した日誌を続けているうちにかなり成長しました。すごかったですね。

内容が「毎日同じ事を書く」状態だったり、こちらが伝えている事に目が向かず「自分の事ばかり」書いている時は近いうちに必ずミスをします。周りが見えなくなって「自分だけはやっている」という思いが出てきますから、間違った方向に考え方が偏る確率が高い。日誌内容を見る事で選手が本当に考えている事が分かってきます。私に認めてもらいたいという日誌は見たらわかります。だから認めません。意図が見えているから…。

最近も日誌を通じて選手の考え方の偏りを感じたので先手を打って厳しい対応をしました。確認すると「日誌内容を見直してみると自分でも分かった」と話していました。崩れてからでは遅いので早目に対応できます。意識レベルの成長も日誌を見ると感じます。

日誌を見ていると「これは駄目かもしれない」と感じる時がある。かなりの確率で駄目になる。日頃の意識が現れるのでしょうね。本当に目指すモノがあるなら「心」を示せる日誌を書けるようにならなければいけないと思います。別に日誌で無くてもいいと思いますがうちのチームはそれを指標にしています。変化を読み取るモノを持っておきたいですね。
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男子と女子の「差」について~続き~

2009-01-18 | 陸上競技
逆に女子が男子より良い部分は上の大会を何回か経験しているので、視点が県レベルに留まらずにもっと先を見ることが出来ている点でしょう。目指す部分がはっきりしていて「参加」を目指しているわけではないので、「戦うためにどうするか?」を考えています。2年生が何度も中国を経験しているので1年生はどうしなければいけないかが自然に分かります。だからある程度までは強くなります。大きな「差」だと思いますね。男子はその姿を見て学ぶ事が多い。

また男子に比べると練習中の気迫が違いますね。「何が何でもやってやる」という気持ちが前面に出ます。互いをライバルだと思って走っていますから全く手が抜けません。絶えず競争意識を持っていますから負荷が高くなります。ここは男子にはかなり不足しています。1本勝ったら満足みたいな所がありますからね。

女子の意識レベルはかなり高い。が、さっき書いた部分では男子に勝てません。また、走力では競り合いますが「心」の部分での競争がない。1年生は「2年生はすごい」と思っていますし、2年生は「1年生はまだまだ」と思っている。ここが弱さにつながります。自分達の中だけの評価では更なるレベルアップは図れません。補強やメンタル面での「競争意識」が足りないですね。最後の一押しが出来ない。

それが先日のミーティングで投げ掛けた部分です。「マイルのアンカーは…にしようと思う」と話して「何故自分ではないのか?」「私だってアンカーで勝負したいのに…」と考えた者がどれだけいたか?納得しているという事は「チーム内の自分の位置」を決めてしまっているという事です。ここが甘い。まーこれは男女の「差」というよりは単純に女子の「甘さ」と「弱さ」なんですけどね…。

女子は一人で動けない部分があるのでその辺りも影響してきます。「誰かがやっているからやる」という部分が出てきます。良い意味で「仲間意識」ですが、悪い意味では「自立できない」という事になります。男子はたいてい群れて動きません。自分で判断します。それが間違った方向に行く事がありますが(笑)。
女子が「自らの意志」で「強くなるんだ」と思って必死になった時初めて本当の「強さ」を手にするためのスタートラインに立てます。ここまで立てない女子は多いですね。うちの女子さある程度の「自覚」がありますが、もっとこの部分が出てもいいと思います。間違いなく普通の選手よりは強い気持ちを持っていますが、まだまだ出せるはずですからね。そうなった時に「自分がどこまでやらなければいけないか」が見えてくる。まだまだです。

男女一緒に指導するのはなかなか難しい部分があります。きちんと指導できているチームは少ないと思います。やはり「差」があると考えます。同じ接しかたではうまくいかないのではないかと。「走れば良い」と思って生活指導をやらないのは論外。関わり方を考えないと上手くいきません。私自身も上手くいっているかどうかはわかりません。男女どちらも力を引き出す指導をしとっかりとしていきたいと思います。男女平等はなかなか難しいし、できないと思っています。まー私の認識不足かもしれませんが…。

簡単(?)に「差」について考えて見ました。ちなみに目の前で1年生女子が検定に向けて勉強してます。男子も数人学校に来ていますが放置(笑)。全く平等ではないですね(笑)。
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男子と女子の「差」について

2009-01-18 | 陸上競技
私の関わり方は「男子」と「女子」では全く違います。ここはいつも「面倒見て下さいよ(笑)」とogawa先生に言われる部分です(笑)。これに関しては私のポリシーというか意図する部分があります。ある程度のレベルまで来たらこれまでの関わり方の意味を教えます。「競技レベル」ではなく「意識レベル」の問題です。まともに部活をやっていなかった状態からスタートしている選手がほとんどですから、最初はきつく話しておきますがそれからしばらくは考えさせ、気付くようにさせています。意図があります。

男女での関わり方の「差」については書きません(笑)。男子が「先生に構って欲しい」なんて低レベルな事を求めているようでは話になりませんからそこに関しては触れません(笑)。今のチームの男女の取り組みの「差」について簡単に感じた事を書きます。

「差」の前に「共通」する事についても少し。うちの選手の最大の共通点は「素直」であり「純粋」だという部分でしょうか。こちらが求める事を素直にやろうとします。努力度や出来る出来ないの違いはありますが、全員がきちんと取り組めます。意識の「差」はありますがある程度の事はきちんとできます。
これまでは私が求める事をやる事すら出来ないことが多かった。何度も書いていますが、「楽しくやりたい」や「差別する」という発言を受けた事がありましたからね。結局は本人が「求めているモノ」を理解しようとする気がなければ、全く意味がない事です。だから「自分に変われというのか?」という考えに行き着く。上手くいくはずがありません。「心」が動いていない者達にどこまで与えていくのか?難しい部分です。

今はそれぞれが「強くなりたい」という気持ちがありますし、目指そうと思う部分があるので「求められている事」=「やらなければいけない事」に対してかなりの力を使えるようになってきました。まー当然といえば当然ですが…。最初の段階では「頑張り方」自体が分かりません。そういう経験が無いのですから。だから時間をかけて「どういう風にやらなければいけないのか」を示していきます。ここで「共通する意識」が芽生えなければ先は難しい。男女共にある程度のレベルまでは来ていると思います。

後は「差」の部分ですね。男子は周りが見えなくなります。ここが最大の問題点。意識が上がれば自分達でかなりやりますが、どこまでやるのか分からなくなってしまいやり過ぎてしまい故障します。こちらがセーブをしても「あと1本くらいは」という部分が出て来て必要以上の負荷をかけて故障します。繰り返し過ぎです。また応用が利かない。与えられた事は全力でやりますが、プラスアルファの考え方が上手く出来ないから次に何をすべきかが見えない時があります。
しかし、取り組み方や考え方に関しては女子以上の部分もあります。自分達で自主的にミーティングを開きますし、サプリメントを男子だけで購入して摂っていたりします。自分達なチームを作っていくという意識に関してはかなり高いと思います。女子もそれなりにやりますが、男子に比べるとまだまだ不足している部分だと思います。男子に支えられている部分がかなりあります。この部分に関しては男子のほうが圧倒的に上だと思います。

長くなったので続きは記事を変えます。
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「差」が現れる部分

2009-01-18 | 陸上競技
先日、男子に関してかなり話をしました。これまではあまり直接言いませんでしたが、なかなか「自分の事」としてとらえる事ができない部分がありました。直接「弱い」と言っていましたが、それでも伝わらないので「チーム作り」のためには「甘え」を無くしていかなければいけません。

私が「取り組む意識」を見るのはやはり補強ですね。これはやれば必ず強くなります。うちはかなり補強系に力を入れていますから、これが強くならないのは間違いなく「意識」の問題です。
サーキットや補強、家でのプラスアルファの取り組み。ここがどれだけ真剣に出来るか?意識の高い者は「強くなろう」という考えがありますから自然と追い込みます。サーキットや補強の時には必ず「補強は全て自分のためにやる。やった分だけ必ず強くなる。」と話しています。とりあえず身体を動かすだけで基礎筋力は上がっていきますが、長期的にみた時に大きな「差」になります。

男子に対してはこの部分を指摘しました。「やるだけ」の者がいると感じたからです。腹筋が女子と同レベルかそれ以下では話になりません。男子のほうがホルモンの関係上筋肉が付きやすい。きちんとやればかなり筋力が上がるはずです。きちんと筋力が付かない選手はサーキットや補強中に「補強をやって疲れています」という姿を見せます。「強くなろう」とする気持ちが本物ならそんな姿はみせません。

本当はもっと大きく動かさなければいけない動きでも小さな動きでごまかします。本人は「最大限やっている」つもりでも、客観的に見れば全く足りません。その都度話はしますがなかなか伝わりません。細かい事をいえば女子の中にも「正確な動き」が出来ていない者もいます。意識レベルは高くても「何のためにやるのか」を理解できない部分があるのでしょう。まだまだです。だから筋力アップが走りに結び付かない(かなり良くなっていますが(笑))。

ミーティングでは「自分なりの最大の努力」では意味がないという話をしました。「自分」という「枠」の中での「最大限の努力」では目指す場所には届かないからです。「本当に必要な努力」が100だとしたら、「自分なりの努力」は60くらいでしょう。だから「差」がついていく。ここに取り組みの「温度差」があるのです。気付かないなら強制的に気付かせるしかありません。それでも気付かなくて自分の取り組みを変えることが出来ないというのは…難しいと思います。

本当に強くなろうと思えばやるべき事は見えてきます。客観的に見て伝わらないのであれば足りないのです。間違った方向への努力なら修正すればいい。しかし、必要な努力ができない者に関しては「頑張り方」を教えていく以外にはありません。何度も書いていますが、結局は「心」だと思います。「どれだけ必要か」を考えて「絶対にやってやる」と思えるか…。甘えは捨てなければ絶対に強くはなれない。自覚も必要。

「温度差」があれば必ず失敗します。「あいつは何できちんと出来ないのか?」という考えが出て来て、それがきっかけで不協和音が生まれます。「心」のつながりがなくなり、表面的な関わりで終わってしまう。そうなる前にきちんと手を打たなければいけません。

「やろうと思えば出来ることをやらない」選手は絶対に強くなりません。取り組む意識をみるためには「声だし」や「補強」のように誰にでも出来ることをどれだけ本気で手を抜かず取り組めるかが重要です。現実を突き付けられ何を感じるか?男子だけではありません。女子も考えていく必要があります。今の取り組みが本当に「目標に必要な努力」かどうかを。

男子、少し噛み合わない時間が生まれるかもしれません。それでも大きな意味があると思います。前に進むためには痛みも必要です。気付かないままでは何も変わりませんから…。どんな成長を示すか?何も変わらないまま終わるか?しっかり見ていきたいと思います。
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