kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

昨日の練習より

2009-01-15 | 陸上競技
昨日の練習、かなり良かったと思います。ここ最近、いや過去最高レベルの雰囲気でできました。

練習前に女子を集めて少し話をしました。仲間の「想い」を感じて走れる選手になって欲しかったからです。走れない者の「想い」がどれだけ強いものなのかを理解しなければいけません。辛い気持ちを押し殺してチームのために動いている姿を見て何を感じるか?その「想い」を「力」に変えることができない選手なら「目標」を口にする資格はないと思います。「練習中の苦しさ」よりも「想い」があっても「走ることが出来ない苦しさ」のほうが大きいと思います。そんな話をしました。これも「心」の方向を定めていくためのきっかけになると思います。

2年生女子もここ1ヶ月でやっと「私が求めている事の意味」が分かってきました。日誌にそれが現れています。これまで見て来た日誌とは書く内容が別格になってきている部分に現れています。

エースはかなり強くなると感じています。日誌には「心」と「仲間」に対する内容がぎっしり書かれています。苦しい中で何を思って走っていたのかをかなり詳しく書いていました。故障しなければ見違える位の走りができると思いますね。「心」を育てる部分にかなり力を使ったのでそれが刺激になったのかもしれません。1ヶ月前の「弱さ」と「甘さ」はなくなってきました。精神的な支えになる選手になりつつあります。人の「心」を動かせる走りが出来ていました。入部して以来初めてだと思います。自覚が芽生えれば「行動」と「心」が変わります。強いと思いますね。

キャプテンもやっと…ですね。自分がなんのために「精神的な強さ」を求めているのかを忘れていては意味がありません。「追い込む」事が大切なわけではない。自分が一番輝ける場所を忘れてはいけない。「苦しさ」の中で力を発揮することを求められ、自分の「武器」はそこで生かされるというのを忘れていては強くなれるはずはありません。日誌にやっと「心」が示せました。誰よりも「強くなりたい」という「想い」を持っていてそれが本人の精神的な「支え」でした。しかし、それが上手く生かされない。いつの間にか「負け」を受け入れてしまっていました。だから「技術が変われば速くなる」という「目に映るモノ」に頼ってしまう部分が大きくなっていた。どうやって自分が強くなって来たのかを見失っていたのです。
日誌のコメントにはかなりキツイ事を書きましたし、練習中には自分自身の行動の「甘さ」に目を向けせました。最後には倒れている所を起こして、目の前の勝たなければいけない1年生と一緒に走らせました。これで殻を破った感じがあります。自分の「武器」を見失わないようにしていかなければいけません。日誌の内容の変化に「心」の動きが見られます。これからです。

昨日の練習を見ていた多くの選手の「心」が動いたようです。「何が何でも強くなるんだ」という気迫が前面に出ていました。キャプテンと勝負させた1年生もそれを見ていた他の1年生も今までにない「心」の動きがあったようです。2年生女子は他人の「心」を動かす事のできる「力」があります。だからチームの全体の意識レベルが上がっていくのだと思います。「チーム力」を高めていくために必要な要素だと思いますね。

男子は「女子の気持ちの強さを感じた」と書いていました。互いに高め合う関係があると思います。

チームとして「心」が動き始めました。今からです。まだまだ出来ることはたくさんある。全てに全力で取り組んでいき「可能性」を高めていきたいですね。

時間があればまたこの事に関して書きます。多分(笑)
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身体作り

2009-01-15 | 陸上競技
今日も朝から雪がちらついていました。昨日よりも車には雪が積もっていました…。寒さが苦手な私にとってはかなり辛いですね(:_;)

練習は昨日かなり走っているので今日は身体作りの日として位置付けました。サーキットには1年生女子がいないので他の者に意識をさせました。どうやって「差」をつけるのか?自分達がやればやる分だけ「差」がつく。単に動かせば良いのではなく意識して動かす事で筋肉に刺激を与える事ができます。より具体的に「ここを鍛えれば走りの○○の部分に生きてくる」とイメージしながら取り組む事でさらに効果が上がります。

前半はラダーメディを使って身体のコントロールのための練習。ボールを使った運動がかなり苦手ですね~。上手く身体を使えません。様々な刺激を加えていく事で少しずつ身体を使えるようにしていかなければいけません。経験という部分が不足している感じなのでやるしかないですね。

そのままの流れでドリルと走りを少し。毎日繰り返す部分も必要だと思います。脚運びを身につけさせるために同じ動きの繰り返し。ここにかなりの時間をかけています。この段階ではかなり変わって来たと思います。実際の走りにどれだけ生かされるかが課題です。姿勢作りと脚が巻く動きに課題がある選手が数人いるのでここをどうしていくかをしっかり考えていきたいと思います。一つの言葉で上手く伝わらないなら他の意識で同じ動きになるようにしなければいけない。試行錯誤ですが少しずつ前に進んでいきたいですね。

その後のウエイトはいつも通り。最近は筋力と実際の動きを結び付けるための練習を少し取り入れています。かなりしんどいみたいですが、上手く組合せていきたいですね。全体的に基礎筋力のアップはかなりのものです。男女共に3ヶ月前と比べてかなり上がっています。先程も書きましたが筋力を上げるだけではなく上手く使えるようにしていかなければいけません。この辺りが課題ですね。

ウエイトの種目の間や種目が終わった時に各自が補強に取り組んでいます。休むだけでなくウエイトでやった筋群に刺激を与えたり、体幹の強化に努めたりしています。特に男子の取り組みすごくレベルが上がってきました。女子に負けたくないという気持ちが強いのだと思いますね。声を出して自分達でしっかりと負荷をかけます。手を抜くという感じは全くありません。すごく大切な事だと思います。純粋に「強くなりたい」と思っているのが伝わってきます。もちろん直接褒めたりはしないですが(笑)。

こういう姿勢がチームの「心」を一つにしていきます。先日から何度か書いていますが、うちは「女子チーム」ではありません。女子の活躍を支えているのは男子の存在があるからです。男子は本当に一生懸命に取り組みますからね。間違いなく刺激を受けています。更にチームが強くなるための鍵はここにあると感じています。今からが本当の勝負になります。しっかりと身体作りをしていきながら、「心」を育てていきたいですね。目指す場所はもっと先にあります。やるしかないですね。
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「心」が動くか?!

2009-01-15 | 陸上競技
今日の練習、私自身大きなポイントを持って臨んでいました。「心」をどう動かすかです。昨日練習終了後に少しだけ話をしました。どうやって「心」の向きを同じ方向に出来るかをしっかりと考えていく必要がある。日常生活の中に「当たり前」のように「目標」に対する意識があり、練習以外の時間にそれをどれだけ大切に出来るかを問いました。加えてキャプテンに「心」を1つにしていくためのヒントをメールしました。全ては「チーム」としての「力」を集めるためです。

しかし、日誌をみると一番理解しておかなければいけない人間の日誌には「自分の技術的な課題」が書き綴られていて、私が話した内容は「補強するというレベルは出来て当然」という部分しかありませんでした。全く無意味ですね。何のための話だったのか?何を意識させたくてメールしたのか?考えさせる必要があると思いました。日誌には私から「負けてしまったほうがいい」というきついコメントを記しました。どこまでこちらの真意が伝わったでしょうか?

チームを作っていく中で「心」の向きがかなり重要だと思います。特に日誌には「技術的なモノ」に関してたくさん書くのではなく「心」の動きを示していく必要があると考えています。どれだけ「強い想い」があっても周りに伝わらなければ無いのと同じ。練習中は動きの改善が最優先ですがそこを支えるのは「心」であり、「想い」の強さが全てを変えると思って指導しています。

走れない選手がいるならその選手の分の「想い」も背負って練習に取り組まなければいけない。自分の事だけを考えていては「チーム」として目指すモノに意味がありません。「たまたま手に入った」結果ではなく、「狙って手にする」結果を求めているのです。全く意味が違います。「心」が一つになってこそ意味がある結果なのです。その中心に存在するべき選手の「心」が毎日の練習で動かないなら「狙って手にする」意味はありません。

久々にかなりきつく話しました。夏休み以来でしょうか。自分が周りからどのように見られているのかをきちんと理解しておかなければいけません。
「連れていってもらう」ならスタンドから見ておけばいい。レースに出る必要はありません。チーム内で負けてしまって仲間が走るのをスタンドから涙を流しながら応援しておけばいい。自分が「連れていく」なら練習でやられて終わっていたら足を引っ張るだけです。どうすれば練習で輝けるかを考えて「心」を示していく必要がある。どこにいるか分からないような走りをしている選手がチームを上のレベルに引き上げるのは不可能です。

追い込みの中でエースが一番後から追う状態でスタートする前にが「前を走っている人を全て抜く」と宣言しました。が、他の者は「ハイ」と返事をするだけ。「負けない」という気持ちがあるならそれを示すべきです。「想い」があっても示さない限り周りには伝わりません。「抜かす」と言われているのだから「絶対に抜かさせない」と宣言し直すべきです。「心」の部分が示せていない。その辺りもかなりきつく話しました。話をするなかで抜かれても簡単には離されなくなりました。「苦しい場面」で出て来るのは「気持ちの強さ」です。そのために日頃から自分を追い込んでいたはずなのに…。力の出し方を間違えていたのです。甘いですね。

最後の練習、女子は40秒走をやったのですがエースに勝てなかった400mHの2人には更に走らせました。無理なのは分かっていて勝負をさせました。先程書いた部分と同じです。エースだけが強くなって「連れていってもらう」なら行かないほうがいい。63秒台の持ちタイムしかない2人が「自分が強くなってみんなを引き上げる」という強い気持ちがなければ目指す場所には届きません。

昨日話した内容はここにもつながっているのです。どれだけ全員が「心」を1つの方向に向ける事が出来るか??全員が人任せではなく「自分が強くなってみんなを引き上げる」という気持ちでいなければチームは強くなりません。各自が自分に与えられた「役割」と「責任」を把握しなければいけない。

女子にとってはかなりの「試練」だったと思います。自分の「想い」を示すのは練習や日常生活の中での意識しかありません。だから日誌には「心」を示す必要があるのです。ここがきちんと理解できなければチームは強くなりません。

どれだけ本気になれるか?そこが全てだと思います。エースには私から課題を与えています。今の所継続出来ています。勝負の時まで継続できれば間違いなく「心」は1つに近づいていきます。「心」を1つにするための方法は様々です。多くの角度から1つにするために取り組んでいく必要があります。どこまで出来るか?出来ることは全てやります。普通のチームが強くなるにはそれしかないですから。強くなります。
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