kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

思うこと

2010-03-14 | 陸上競技
ここ最近想うことが多いですね。年齢的にもそういう時なのかもしれません。たまたまそういう事が重なるだけなのかもしれないのですが。教育というものについて考えるとかなり気難しい内容になります。仕方ない部分かもしれませんが。本質的なものを書いてもなかなか理解できないと思うのでそれなりにしか書きませんが。

教育というか人との関わりというかその辺りについてかなり想うことがあります。誰かにモノを伝えるというのは責任が伴います。そこをどれだけ重く感じられるか。大切な部分と思います。基本的に私はストレートに想いをぶつけます。これが良いことかどうかは考えものです。もちろん、考えて話はしていますが許せないものは許せないという感覚が強くあります。一昨年だったかかなり頭にきた事があって本気で切れた事があります。これを許したら全て許さないといけないというレベルだと思ったからです。「学校だから許される」ではない。今から教えないといつになっても身に付きません。
が、その姿を見て「大人が本気で怒ったらダメ」だと言われました。私はそれに対しても激怒していました。何を言っているのかって話です。価値観が違うなと強く思いました。悪気はないのかもしれませんがどうなのかなと。別に私の価値観が全てではありませんが、客観的みて「教育」としては良くないのではないかと思いました。

「ダメなものはダメ」だときちんと教えないといけません。人に対する態度が悪い者に悪いと教えなければ「何が悪いのか分からない」ままで終わってしまいます。少し前の記事にも書きましたが国母選手のように今まで何も言われなかったのに社会に出てからいきなり叩かれて戸惑うということになります。誰かがきちんと教えなければいけないと思っています。

学校で生徒を見ていて「社会に出たら絶対にやっていけないな」という子がいるのを感じます。高校生は「自分がやりたいようにやる」事が正しい、カッコいいと思う傾向があります。失礼かもしれませんが、精神年齢がかなり低くなってきている感じを受けます。それを過保護的に親が守る。守ってやることが親の役割だと思う。自分の子供が問題行動を起こしても「自分の子は悪くない」と擁護する。誰からも注意を受ける事がないから、何か言われたら逆ギレをする。我慢をしたり、自分の行動を振り返ろうとはしない。当たり前の話です。

理想論で話をしたくはありません。関わる大人が本気で生徒の事を思い、真剣に向き合えば伝わるものがあると思っています。「~に怒られるからきちんとやらないといけない」と教えるのは教育ではない。それを本人が経験的に気づくのと言われてやるのでは違います。本当は「なぜダメなのか」という本質から理解させないといけませんが、それを全員に理解させるというのは不可能な話です。本質的な話は絶対に必要ですが、理解できるかどうかは別問題です。「何かきちんとやっておかないとまずい」というのが分かれば良いと思います。理想と現実は違いますから。

「生きてくる力」とはそのようなものだと思います。「この先生、今日は機嫌が悪いから気を付けないと」と分かるのも人としての「力」だと思います。形式的な言葉や態度では絶対に人は動きません。誰が教えるのか?関わる全ての大人が伝えるのが理想ですが難しい。だから、我々がきちんと伝えなければいけないのです。責任感というと大げさかもしれませんが、やはり使命感を持っていなければ人と関わる仕事はできないと思います。

今の仕事ははっきりいって労力に比例するような見返りはありません。100やって5返ってきたら十分です。以前は100返ってくることを期待していましたが無理でした(笑)。マイナスで返ってくる事もしばしばあります。それでもやらなければ人は育ちません。嫌われる事を恐れたら何もできないのです。こちらが真剣に向き合って相手の事を思って話を続ければいつか伝わる。真剣でなく意地悪なだけだと本当に嫌われますが。民間企業の理論は通用しないと思います。費用対効果でいえばかなり効率が悪いことをしていますから。

知り合いから聞いたのですが、仕事が忙しくて残業時間が100時間を越えたら月の給料が倍以上になったということでした。我々は全てサービスです。賃金形態には全く反映されません。そこを考えていたら絶対にできない仕事だと思っています。どれだけ伝えたいメッセージを持っているかだと。

少し真面目な話ですが、かなりポリシーを持ってやっているつもりです。自分が評価を受ける必要はないと思っています。そのためにやっているわけではありませんから。誰のために何を目指すのかを常に意識しておきたいと思います。そんなことをふと考えました。
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スピードが上がる

2010-03-14 | 陸上競技
土曜日、狙ったように朝から雨でした。私自身若干具合が悪くテンションが下がりしました(笑)。それでも予報は曇り後晴れでしたから「予定通り」ということで準備を進めました。集まった時点ではまだかなりの雨…。練習開始時間を少し遅らせて雨に濡れないようにしました。結局9時過ぎにスタートして雨に直接打たれる事はありませんでしたが、地面が濡れていたのでウインドブレーカー等はびしょ濡れでした。まー関係ありませんが(笑)。

卒業生が練習に参加してくれました。元々12秒後半の選手だったのですが、気がつけば11秒2で走るようになっていました。通常では考えられない話ですが。この選手の特徴は「地面からの反発をもらうのが上手い」という所です。タータンで走らせると1歩でかなり進みます。この辺りは他の選手が参考にするべき部分です。軸作りをする中で何度も手本として動きを見せました。上手い選手の動きを参考にすることで頭にイメージを持つことが出来ます。真似をするだけではなく感じをつかむことが出来れば違ってくると思っています。
ドリルでもタータンの反発を意識して動きました。普段からかなり意識はさせていますが。土の上ではなかなかつかめないモノがあります。タータンで出来るときにしっかりと軸を作らせてそれを前に進んでいくための力に結びつけていく。ここが出来なければやはり次にはつながりません。繰り返し繰り返しです。地味な事をやっていますが、もう一度原点に戻り基本的な事を繰り返すべきだと思います。冬期の強化期は終わりましたが、まだまだやることはあります。

その後はいつもの流れで加速の動きを作ってからショート。脚運びと重心移動、この辺り課題を置き続けています。男子のエースは加速段階がかなり良くなったのですがそれが中間に結び付きません。本来伸びるべき中間でもたついてしまいます。筋力が上がったのは良いのですがかなり大きくなっていてキレが出ません。少し身体を絞らないといけませんが、本人はかなり意識をしています。次第に動いてくると思います。
ショートが終わってからは短距離とハードルに分かれました。短距離はスタブロからのSD練習。週初めにスタート練習を繰り返していましたからスムーズに入ることが出来ました。先述の男子エース、スタブロから出ると動きの感じが全く違います。60mでもタイミングが合っていてかなりスピードが出ていました。先程とは別人のような動きです。この動きが出来れば本当に面白いと思います。特にカーブからのスタートに関しては群を抜いています。この動きが出来れば今でも十分走れると感じましたし、本人もその感覚があったようです。スタンディングとの差を埋めていかなければいけません。課題ですね。
400m系の女子はカーブからの400mの流れをつかむためのSDもやりました。普段は常にMAXですからそれを400mのために少しコントロールする必要があります。簡単なようで簡単ではありません。シーズンに向けて繰り返していかなければいけません。随分走れるようになってきていると思いますね。昨年61秒台でしたがかなり良くなっていると思います。

最後に短短と短長に分かれて走りました。ここまでの時点でかなりの量を走っています。本当にシーズンに入ったらなかなかここまでは出来ません。他校のメイン練習位の量は消化しているはずですから(笑)。何度か書いていますが、今の時期にあまり上がりすぎるのは怖いと思っています。ピークが早すぎるのはよくありません。上がりきらないようにしっかりと走っておかなければいけません。うちの女子はかなりスピードが上がってきていると思います。今回はそのスピードの中での走り込みですから負荷としては高くなっています。走り込みをする少し前から暑くなってきていましたから身体も動きます。
女子はここ最近で一番の動いていたと思います。全員が絶好調というわけではありませんが、全体として間違いなくスピードが上がっているのは間違いありません。この中で走るということは一切気が抜けない状態になります。メンバー争いがあるというのもありますが、この雰囲気で走れば誰でも強い気持ちを持つようになると思います。目が慣れてきているのも多少は影響しているとは思いますが、かなり走れるようになっています。特定の誰かが強いというよりは全体的に走れるという印象を受けています。

仕上がりが早すぎるのは怖い。常々そう思っています。力がついてきているのは間違いないですが、どこまでなのかは分かりません。故障は絶対に避けなければいけませんが、量を減らして一気に上がってくるという状態に持っていくには明らかにまだ早すぎます。気持ち的にはそうなっていくのかもしれませんが、私が焦らずコントロールしなければいけないと。
150mを2セット行った後、さすがに数分間はぐったりしていました。あれだけ質を上げれば当然だと思いますね。1本1本が「走るだけ」ではなくなってきていますから。が、雰囲気がピリピリしています。選手同士全く口をききません。明らかに「戦闘モード」です。卒業生には「2セット」と伝えていたのですが女子には伝わっていなかったらしく「3セット行く」と思っていたようです。マネージャー失格(笑)。いやー本当にすごいと思いますね。先述のように高いスピード負荷をかけていますから身体にも精神的にもかなりのダメージがあります。それでも全く気持ちが切れません。この辺りの成長が一番の武器になるのかもしれないなと感じました。逆に抑えないとやり過ぎてしまうしまうという怖さもあります。あの状態で3セット行けば見る方は楽しいかもしれませんが、負担が大きくなりすぎます。ひたすらセーブしないといけません。
ちなみに2セットと分かったら「戦闘モード」は一気にOFF。2セットと伝えなかった卒業生は責められていました(笑)。

まずは目標に向けどうやって持っていくか。4月にどうこうは考えません。3月いっぱいは強化期の続きだと思っています。専門的な練習を取り入れながらもスピードを上げた中での走りをしっかりとやりたいと思います。過大評価にならないようにしっかりと取り組んでいき、力を上げたいですね。焦らず着実に。
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