kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

春の合宿に想う

2010-03-30 | 陸上競技
今回は私が見ている短距離は中国合宿に8人が選ばれました。他校の辞退者もいたため人数が増えたというのもありますが大人数で参加すると客観的な視点で選手を色々と見ることが出来るので今後の指導に活きてくる部分があると思います。来年度は山口県開催ですからその辺りも考えながら指導を見るように心掛けました。

師事している方から常々言われているのは「春の指導の難しさ」です。こういう合宿では指導する側が自分の型にはめてしまうのが一番怖いと思います。選抜合宿は数日間しか練習を見ることが出来ません。他県の選手を見るということになりますが、ほとんど大会で見たりはしていないのでその選手の特徴をつかむことは出来ていない状態からのスタートになります。
また、冬期を越えてきて今からシーズンインに入る大切な時期の合宿となります。数ヵ月間、目指す動きを身に付けるために繰り返し練習をしてきています。その段階だということを意識して選手を見ないといけないと思っています。ノーマルな動きではなくてもこれまでの動きを根本から覆すような指導は良くないのかなと思います。私のように指導実績もなく競技レベルもそこそこだった者が偉そうな事を言うなといわれるかもしれませんが、見ていて思っただけです。他の指導を否定しようというわけではありません。

実際色々な指導者と話をしている中で「これまでやってきた動きとは違うことをやって崩れてしまった」というのを聞きました。選手は素直に話を聞くので今までの動きと違っても素直に従って動きを変更するのだと思います。そして自分の良さを失ってしまう。情報の取捨選択がきちんとできるなら問題はないと思うのですが、高校生では難しい部分もあると思います。春先に崩れてなかなか戻らないという話もよく聞きます。指導する側も気を付けていかなければいけない部分かもしれません。

今回、カーブのハードリングで左リードの者はリード脚を外側に開くようにして爪先と膝を外転すると上手く走れると言われたようです。分かりづらい説明かもしれませんが、外に振られるのを防ぐために内側に力を使うようにするということです。うちの選手は不器用なため出来なかったのですぐに諦めたようです。なかなか難しい動きですからね。高校生の女子には少し(かなり?)難しいと思います。私はカーブのハードリングに関しては腕を使うように話します。こちらはそれほど難しくありません。技術的な部分は人それぞれですから私の説明では理解できない者もいると思いますが。

高校生レベルの指導に関しては基本的なモノが一番合っているのではないかと思います。特別な指導をしてもなかなか身に付かないと。短期間で一気に修正するというのは難しいですし、それぞれの学校でやっている内容があるでしょうからオーバーコーチングにならないようにしなければいけないと思います。

こういう合宿に行くと目新しいモノがいくつかあります。指導者の意図が分からないのであれば取り入れる必要はないと思っています。冬の中四合宿ではハイテクACで実践しているような動きをやっている所もありました。ミニハードルを使うため脚運びが良くないというのがありました。練習というのは「目指すモノがあってそれを身に付けるために何をするか」だと思います。練習手段が違うだけではないかと。根本的に動きの目的が違うのであればそれは高校生には適していないと思います。難しいですが。

「怪我をしないできちんと帰らせる」というのも大きな目的の1つになります。シーズンを棒に振ってしまうというのは選手にとっても辛いですからね。しかし、軽く軽くでは意味がなくなります。わざわざお金を払って合宿に参加しに来るのですからそれなりの収穫が必要となります。だからこそ現在の仕上がり程度の確認というのが大きな意味を持つのではないかと。インターハイを賭けた勝負をする相手が今どれくらいの力があるのか。それが分かるだけでも今後のモチベーションにつながっていくと。

この時期の合宿の難しさを感じました。色々な人に聞いてみたいと思いますね。考えさせられる合宿でした。
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色々と話す

2010-03-30 | 陸上競技
県外の合宿では出来るだけ他県の指導者と話をするように心がけています。大学つながりで話をするという指導者は私にはいません。私が知らないだけかもしれませんが、私の卒業した大学の先輩後輩は県外にはあまりいません。だから自分から図々しく話をしていくしかないのかなと。

合宿に参加する頻度が増えるとなんとなく顔見知りになる方が増えます。でも余程の事がないと話をすることにはなりません。懇親会で勢いで話をするようにしています。こういう場では強いですから(笑)。
今回は前回の中四合宿の懇親会で少し話をした岡山の指導者の方と話をすることが出来ました。夏に合宿をやるから一緒にやろうと誘われていたのですがいろいろなつながりがあって今後実現可能な感じがしました私が想うことも少しだけ話しましたがかなり意気投合しました。合宿終了時に挨拶に伺ったら握手をして下さいました。こうやってつながりが生まれていくというのはすごいなーと改めて思います。

また、鳥取の強豪校でうちのライバル関係にある学校の指導者の方とも話をすることができました。これも懇親会で図々しく自分から話をしに行きました。年齢的にはかなり上の方ですが話をしてもらうことが出来ました。鳥取の練習環境や学校での練習内容、チームの仕上がり具合などの話を合宿中にトータルで1時間以上は話したと思います。ご迷惑をおかけしているのかもしれませんが色々と話をして下さいました。面識がなければ何も始まりませんがこうやってつながっていくというのは大きな事です。

基本的に「話をする」と言っても私は「聞く側」に徹しています。普段の感じとは全く違います。県内の仲の良い指導者と話をするときは冗談半分で軽口を叩きながら話をするので「こいつは何なんだ」と思われる部分があると思います。別に弁解するつもりもありませんし、必要もないと思います。実際にそんな奴ですから。単に子供がワガママを言っているように聞こえる部分もあるとは思いますが、本気で言っている分けないのは相手には分かってもらえていると思っていますし、そういう相手にしか軽い話はしませんから。
少し話がそれましたが、とにかく話を聞くようにしています。師事している方と話をするときにも基本的にほとんどが聞く側です。それが大事だと思っています。実際はそこまで考えてはいませんが、話を聞いているともっと聞きたいと思うので次々に質問をしてしまいます。私が話をするようなレベルではないから話す必要がないという気もしていますが(笑)。聞く事で考えることが出来ます。相手がどのような意図で話をしているのかも分かってきます。一面的な理解にとどまらず相手の話の本質をつかむように心掛けて聞いています。自己満足なのかもしれませんが。

ある程度、中国地区でもチームは認識されてきていると思います。多分上位チームや選手はもっと先を見ていますから眼中にないのかもしれませんが、競合する種目にいるライバルチームはかなりうちを見てくれているなと感じました。特にそんな話があったわけではありませんが、そんな雰囲気がありました。今までは「どこなんだ?」というレベルでやっていましたが、この夏に向けてはある程度注目されているのかなと。マークされるまでいかないかもしれませんが、同じ組にいたら嫌だなと思うチームになっていきたいと感じました。それにより少し精神的に優位に立てますから。こういう部分の積み重ねがレースで大きなアドバンテージになるのではないかと感じています。

とにかく県外の指導者と話が出来るチャンスを活かしていきたいと思っています。名前を売るというのではなく単に色々と話を聞きたいだけですが。今回はコーチの方々とも話をすることが出来ました。少しずつつながりが出来ていく感じがします。小さな枠にとらわれずに大きな視点で見ていく必要性を感じています。そういう意味でも収穫は大きかったと思います。
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