kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

無力感

2011-02-20 | 陸上競技
ここ最近の教育活動、若干無意味だなと感じることが増えています。本気になって人と向き合っても受けとる側に素直さが無くなってきている感じが強くあります。注意を受けても別に構わないという感じがあります。この状態の中で何を目指すのか非常に疑問を感じます。

万人に受け入れられようという気持ちは全くありません。人間ですから好き嫌いは必ずあります。しかし、本気で話していてもそれを受け入れる気持ちがなければそれは無意味になってしまいます。だからといって止めてしまえばそれで終わりなのですが。
高校生は「他者から何かを言われる」のを嫌います。ここ数年、特にその部分が強くあると思います。どこの段階が間違っているとは言えませんが、教育活動のどこかで「自分がやりたくないことはやらなくていい」という意識が身に付いてしまっています。

マスコミは何かあれば教師を叩きます。もちろん、大きな問題がある人間もいるでしょう。しかし、現場でどれだけの苦労をしているかは公表しません。モンスターペアレント云々だけは大きく取り上げていますが、それにより何かを変えようとするわけではない。現場で教職に就いている者がどれだけ精神的な負担を強いられているのかは分かってもらえません。

生徒に合わせて何かあっても注意もせず見てみぬ振りをする、友達感覚で生徒と関わる。生徒に関心を持たず淡々とやるのであればそれほど不快感を感じることはないでしょうが、何とかしようと思えばどうしても生徒に何かを伝える時間が必要になります。
しかし、それをすると「何でそんなことを言われないといけないのか」「ムカつく」「ウザい」という反抗的な態度を取られる。真剣に向き合おうとすればするほどそう感じることが多くなります。授業だけを教えておけばいいという仕事ではありません。かなりの精神的な不快感を感じながらやらなければいけない。

ここの部分は制度としてもっと考えていかなければいけないのではないかと思いますね。一時的な感情だけで書いている訳ではありません。注意をするのも感情だけでやっている訳ではない。別に嫌われても問題はありません。人気取りのために仕事をやっているわけではありません。こちらが「育てたい人物像」を持っていなければ進んでいく方向性も見えてきません。ポリシーを持ってやっているつもりです。

しかし、最近は「教育活動の無力感」を感じることが多くなっています。今の教育制度の中で本当に人が育つのか疑問を感じます。別に私が正しいと思っているわけではありません。全員が同じようなタイプで指導をするわけではない。年齢的な部分があるのかもしれませんが今のままで本当に意味があるのかを感じています。

高校生が間違いなく幼くなってきていると感じます。精神年齢が上がってこない。1人の大人として関わっていく事は出来ません。もちろん、高校生ですから幼い部分があるのは当然です。関わり方が希薄になっているというか相手が真剣に話している事を感じ取れない気がしています。私が求めている水準が高いのは分かっています。ある程度高い水準に意識を置いておかなければ自然にレベルが下がってしまいますから。

高校生と真剣に向き合える状態を作りたい。今はちょっと遠いですね。せめて部活はきちんと育てる環境を保ちたい。生徒の現状に合わせていく事も必要だとは思いますが、全てを生徒に合わせるというのは違うと感じています。無力感があるのは確かです。だからといって諦める気はありません。何とかしないといけない。そう思っています。

上手く書けませんが…。今のままでは嫌だなと感じます。この1年、特に感じている部分です。表現できないもどかしさ…。難しいですね。
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方向性の確認

2011-02-20 | 陸上競技
合同練習が終わってから学校に戻ってミーティングをしました。時間がなかったのですが最優先は「今後の自分達の方向性を確認」する事だと思います。

何人かに話をさせました。練習を見ていて「これは…」と感じた者に意図的に話をさせました。男子は「力の差を感じて悔しかった」「自分が思うように走れていない」と言っていました。ここに関してはちょっと視点が違うなと感じて指摘しました。私が求めている現状分析とは違います。
女子は「周りが気になって声が出せなかった」「雰囲気を変えようと思っていたが結局先生に雰囲気を作ってもらった」という内容でした。「自分が声を出さないといけないのに周りの目が怖くて出せなかった」と言っていましたがこちらは私が答えさせたかった内容(笑)。ここが大事だと思っています。県総体や中国大会では周りの目を気にしていたり、遠慮していたら自分達の力を出すことは出来ません。周りに何と思われようと自分達のやり方で取り組むことの大切さを感じて欲しかったのです。

今のチーム内には先頭に立ってムードメーカーになれる者がいません。自然発生的に出てくるのが理想なのですがそういう選手は最初から声出しもできますから、いないのであれば育てるしかないと思っています。この冬期に入ってから1年生女子にその事を個別に言い続けてきました。性格的になかなか自信が持てなくて他人の目を気にするタイプです。しかし、キャラクター的に一番相応しいと考えています。この子がチームの成長の鍵を握っていると考えています。簡単ではありませんがしっかりと意識させていきたいですね。

自分達の課題を認識させてから今の段階の話をしました。何故強い練習負荷をかけているのか?単純に追い込めば良いというわけではありません。目的を持って目標に向かって進んでいます。強い練習を1ヶ月やってきた意味をもう一度再確認しました。シーズン中とは違います、1本速く走れば良いというわけではなく春先のスピード練習に耐えられる、きちんと移行できるように準備をしているのです。大きな波を作ってしっかりと休息を取ることでこれまで以上のスピードに耐えられるような身体を作る。そのためにこの1ヶ月はほとんど休まないで負荷をかけ続けました。試合が近いときにはできません。

あくまで重要なのは総体路線のレースです。ここにいかに持っていくか。狙っている試合の前にはこれほどの負荷はかけません。疲れはてた中で練習をしてきている今の状態では試合には出れません。選手に「明日試合があったらどうか?」と聞くと「出ろと言われたら出ます」とピントがずれた返答(笑)。そういう話ではなくきちんと走れるかどうかを聞いていたのですが…。強化期の練習は疲れているから抑えようというのではなく、ある程度の強い負荷を必要とするのです。記録を出そうという時期ではありませんから。

そのために今はきつくてもしっかりと練習をしてもらいたい。そう考えてやってきました。今からは少し休んで回復に充てる。それからはスピード練習を重ねて仕上げていく。追い込んできたからその休みの効果が上がるのです。メニュー的には中途半端にはやっていないと思います。本人達が高い意識を持ってやっていれば精神的にも鍛えられているでしょうし、身体の疲労もかなりのものです。その中である程度の水準で走れるようになってきているというのは「力」が上がってきている証拠だと思いますね。

今後の方向性を示しました。それから更に午後の部の練習を開始。疲れが勝つか強くなりたいという想いが勝つか。当然考えると疲れはてています。通常の練習ができるはずはありません。それでも気力で身体を奮い起たせる事でもうワンランク上がると思います。身体は疲れていても気力でなんとかなる。そこを体験してくれるだけでも違います。これが「好きでやる」事はできないでしょう。楽しいとは真反対にあります。あとは選手の「想い」の強さです。

私はやらないといけないことがあり、距離を置きながら練習を見ました。この状態で付きっきりで100%を求めるのは不可能ですから。距離を置きながら自分達のペースでしっかり練習をすることも必要です。熱くなりすぎないために自分のコントロールをしないといけません(笑)。この辺りは私も学習しています(笑)。

集中して良い雰囲気でできたようです。これがいつでもどこでも出来るようにならなければいけません。練習をきちんと積めたら次は身体のケア。これの繰り返しです。故障しては意味がなくなります。ここに関しても言い続けています。本当に向かう方向性がはっきりしているならできます。

しっかりと次を見ていきたいですね。
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合同練習

2011-02-20 | 陸上競技
土曜日、テスト週間に入る前の最後の練習になります。この1ヶ月間継続的にやってきた「強化練習」の締めくくり。土曜日は1日練習をやっています。通常の練習の2倍近い負荷をかけていますから疲労はかなり蓄積していると思いますが、強化のためには大きな波を作る必要があります。しっかりと取り組ませたいと思ってやってきました。
強化練習の最後にtabe高校と一緒にやろうということになりました。自分達だけで追い込む事は難しいですから、他校の力を借りてしっかりと負荷をかけていきたいと思ったからです。

普段の練習でもかなり強い負荷をかけています。繰り返しになりますがこの1ヶ月は本当に追い込んでいます。肉体的にも精神的にも追い込んできて、更にもう一押し。疲労はピークだと思いますし、一つ間違えば故障につながる危険性もあります。ギリギリのラインで戦っていますから。疲れ果てているのは当然分かっていますが、だからといって最後の一押しができないというのはもったいないですから。

これまではうちのチームのリズムで練習をしてきました。合同練習とはいえ私が指導する事が多かったですから。しかし、今回は完全に他校に任せてその中でどれだけ感じ取れるものがあるかを見ようと思っていました。出発前に「どこに行っても自分達のスタイルを崩さずに練習をしてみろ」と話をしました。他校に囲まれた状態であっても自分達力を出し切るためには普段と同じことをやっていく「図太さ」が必要になります。今のうちにはこの部分の強さが不足しています。もまれて初めて見えてくるのです。

練習の様子を客観的に見ましたが、やはり遠慮していました。普段の練習の半分以下の声の大きさ、他校の後ろについて行動するというのが目立ちました。これでは大会で力を出し切ることはできません。それを本人達が感じて「このままではダメだ」と考えれるようにならなければいけません。特に1年生は上級生に囲まれていますから自分達の役割を果たすことができません。こういう現実を突き付けられて成長していけると考えています。

走り自体はやはりキレがありません。仕方ない部分だと考えています。これでスピードが全開になるようであれば、この1ヶ月の練習がきちんと出来ていないことになります。それでもある程度の水準で走りをまとめることができるようにはなってきています。大幅な成長です。ある程度の手応えを感じました。単純に勝った負けたではなく、動きや取り組みに変化が見られる事の方が重要だと。

単独でやると自分達の中で力関係を決めつけてしまって「追い付けなくても仕方ない」という気持ちが出てしまいます。1人がそう思えば、周りの選手も知らず知らずに追い込みきれません。他校との練習で追い込み練習をすると「負けたくない」という気持ちが強くなりますから最後まできっちり走れるようになります。うちの選手は「最後まできちんと走る」という意識はありますからスピードはゆるめません。しかし、その1本の質が競争相手がいれば高まります。走るだけの練習とは大きく違います。力を使い果たすまで負荷がかけられたかどうか分かりませんが、普段よりは粘れたかなと思います。

雰囲気的に全員が「強くなってやろう 」という感じになってくるともっと質が上がると思います。微妙な場面が何度か見受けられました。集中力が切れかかっていたり、何のために走っているのかが見ていて伝わってこない部分があります。あえて触れませんでした。苦しい場面ではその選手の本質が見えてきます。飾るほどの力がないときにどうするか。まだまだ不十分だなと強く感じました。

最後の追い込み練習です。しっかりと負荷をかけられたと思います。通常ならここで終わるところですが学校に戻って更にトレーニング系を少しやることにしました。周りからみれば「やり過ぎ」だと言われるのは間違いないでしょうね(笑)。当然自覚しています。それでも「苦しくても妥協しない」という姿勢を身に付けさせたいと思いました。疲れはてているなかで何を思うか。そこにかかっています。

また書きます。
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