kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

別の形で走る

2011-02-09 | 陸上競技
前の記事に書いたように競技場が使えなかったので学校に戻って練習をすることにしました。この冬期は走り込む日を決めています。週2回しっかりと走り込む。それ以外の日はテーマを決めて取り組む。まー月曜日、金曜日も結構走っていますが距離を短くしています。150m前後の距離を使う日を限っているという感じでしょうか。

その走り込み予定が崩れました。基本的な練習を見ながらどうするかを考えていました。ここ数日間暖かかったですが今日は少し肌寒かったですね。選手も寒がっていました。それでも動きはかなり良いなと感じていました。
手伝いに来てくれていたmikiが「グランドの真ん中を使って走れば150m走れるのでは?」と言っていたようですが完全に聞き流していました(笑)。その後esaki先生が前任校で「400mトラックの水豪以降の150mを作っていた」という話を聞いて早速やってみることに。普段はサッカー部が練習をしているので考えなかったのですが、この形であれば練習ができます。mikiは「さっき私が言ったじゃないですか!(怒)」と言っていましたが(笑)。

タイヤ引きとスプリント練習を組み合わせました。男子は短短、女子は短長メニューにしましたが距離とRESTは完全に思い付きです。始めてやる練習形態ですから適切だと判断するための材料がありません。やってみないと分からない部分があります。大体の予測はつきますが細かい部分は難しいですね。セット走の形を取りましたが、本数的にはちょうど良い感じかなと思います。

やはり女子はかなり走れるようになっています。この3週間で3つくらいのレベルが上がった気がしています。スピードが高くなっているのは間違いありません。今までは苦しくなってきたら声も出なくなり、「何とか走っています」という空気が充満していました。悲壮感漂う練習でした。しかし、走れるようになってきているので自然と雰囲気が良くなります。新チームになって初めて気迫溢れる練習を見た気がします。この練習が2ヶ月前から出来ていたら…と思う部分がありますがなかなかそうはいきませんね。これからどう取り返していくかです。
1セット目の120m、これはかなり良かったですね。横一線とまではいきませんでしたがかなりの接戦になっていました。疲れてきてから更に動きが良くなってきた感じがありました。1年生の1人は本数が持ちませんが、最初の数本は爆発的に良い動きをします。これが持つようになると面白いですね。もう1人の1年生エース、これまではバテていましたがここ最近は最後まで持つようになりました。今なら400mまで持つかもしれません。多分1本だけですが(笑)。スピードが鈍りません。強くなっていますね。まだ油断は出来ませんが。


正直、昨年のチームよりも速いのではないかと感じる部分があります。過大評価と思われるかもしれませんが、見ていてスピード感が違います。ショートが走れるようになってきていて本数もこなしている。まだ不十分な所もありますが「速さ」だけでいえば今の方が上かもしれません。
あとはこれが大会で出せるかです。高校の大会では「速い」だけでなく「強さ」が求められます。大切な所で力が発揮できるかどうかです。この部分はやはり昨年のチームには勝てません。まだ日常生活に甘さがあるからです。ここが本当に変われば面白いと思いますね。この勢いに男子も乗ってくれると良いのですが。こちらはまだまだです。

今日の走りは見ていて久々に興奮しました。チーム内の相対評価ではなく、個別に見ても力はついています。油断はできません。常に目標を確認させながらやっていきたいと思います。
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またも…

2011-02-09 | 陸上競技
水曜日、公立高校の推薦入試がありました。そのため練習は少し時間を置いて夕方からやることにしました。ここ最近は競技場で走る事がかなり減っていましたが、できれば週1回は150mを走りたいと考えています。検定などの関係で行っていませんでしたが時間があるので競技場でしっかりと走る予定にしました。

が、競技場に行くと「この競技場ではスパイクを履いてはいけない」と言われました。走るとトラックが荒れるというのが理由です。またか…という気持ちでがっかりしました。この手の話はもう片がついたと思っていたのですが…。毎日のように転圧をかけてトラックを固くしています。普通では考えられないですがコンクリートの上を走るような感じまで固くされています。このような事を書くと批判を受けるかもしれませんが、これがどれだけ大変な事なのかを知ってもらう必要があると思います。

管理する側からすれば誰も走らないトラックが一番美しい。足跡も付きませんから。この施設は何のためにあるのかという話です。誰も使わない競技場は管理がしやすいと思います。当然ですが。12月くらいからトラックを走るのが禁止になっていたようです。走ってグランドがぐちゃぐちゃになるのならまだしも、明らかに走れる状態であっても禁止です。走れない競技場って…。話を聞くとフィールド内はスパイクを履いても良いという感じになっていたようですが、2週間前から「この競技場はスパイクを履いてはいけない」と言われ始めシューズのみになったようです。

今日、私が練習に行った時に「スパイクを履くな」と言われました。この事に関しては数年前に施設管理をしている体協や陸協に直接掛け合って「使える状態であれば使って練習をする」という話しになりました。ここに関してはかなり努力しました。何のための競技場なのかという話をさせてもらいました。私個人が使いたいのではありません。選手が競技をするために利用する施設でなければ存在する意味はありません。土のグランドですから大会はここ数年開催されていません。走らなければ維持管理費がかかるだけで無駄な施設になります。この辺りを繰り返し話して「選手のために開放する」という結論に達しました。かなり避難されたとは思いますが、施設を使うというのは意味がなければいけません。

2週間前くらいに1度だけ競技場で走りました。練習が7時過ぎに終わりましたが、8時半くらいまでグランド整備をしました。理由はどれだけブラシをかけても整備ができないような状態だったからです。信じてもらえないかもしれませんが、土がコンクリートのように固くなっていてスパイクで走ると土が塊となって取れます。手で砕いても砕けないくらい固くなっています。それでも使わせてもらったのですから何とか現状回復をしようと選手と一緒に最大限の努力をしました。その事に対してかなり注意を受けました。「穴が空いた」と。

グランドに塩カルを撒かずに毎日ローラーで転圧をかければ土は絞まりますが、固くて使えなくなります。陸上競技場です。長距離選手が走るだけの場所ではないはずです。スパイクが履けないのであればその存在価値はありません。見た目が大切なのか、競技場を使って選手の育成をするのかという全く違う視点からの話しになりますからどこまで話しても平行線のままです。「箱モノ」であればお金がかかるだけです。「学校のグランドではないのだから使うな」というような言い方もされました。私達が悪いのでしょうか…。

この話を中学の先生に話すとかなり我慢をされているらしく、もうすでに県陸協や様々な方面からアプローチをされているようでした。全く練習で使えない状態ですが、他に練習する場所がないのでシューズで出来ることをしていると。毎日来て毎回のように言われるようでした。よく我慢されていると思います。
私は我慢できませんでした。すぐに体協に行って話をしました。体協側にもかなりの苦情が上がっているということでした。以前の約束が管理人が変わった事で上手く伝達されていなかったとのこと。「申し訳ない」と謝られました。私も頭を下げました。お手数をおかけして申し訳ないという気持ちがありました。

「大会も開催されない。選手が使って始めて意味がある。すぐにでも使えるようにする。」と言われました。私が行く前に中学校の先生がかなり言われていたのもあったのだと思います。近いうちに全てのレーンにコースロープを張って走りやすくして下さるということでした。ありがたいことです。


この事により私は更に目をつけられたと思います。以前もそうでしたから。前は考えられないくらいの嫌がらせを受けました。これは過去のblogにも書きましたが…。しかし、誰のために存在するのかを考えないといけません。私が嫌われてもそれで選手や他の競技者が練習を積めるようになるならそれで良いと思います。選手のための施設でなければいけません。今はほとんど使っていませんが、シーズンが近付いてくるとどうしても使用頻度が増えます。使わなければ選手は育ちません。本当に考えないといけないと思います。まだ何度か話をしないといけないと思います。嫌われても「教育」という立場から見ていきたいと思います。

これによりサーキットだけ競技場でやってまた学校に戻るというかなり効率の悪い状況になりました。仕方ない部分ですが、とても気分を害しました。数年前に解決した事をまたやらないといけないというのはしんどいですね…。
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