kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

基本的な部分を大切にしなければ…

2011-02-27 | 陸上競技
土曜日、市内のスポーツ栄光賞の受賞式がありました。今まで全く縁がありませんでしたが昨年度何種目か県で優勝することができたので対象になりました。昨年は申請だけして後日メダルをもらいに行くという形にしましたが、今年度は色々な事情があったので式典に参加することにしました。

前日の練習終了後に女子は制服で参加するという話をしておきました。心配だったので1年生には後から靴に関してのメールをしました。スニーカーで来たら場違いになるので。金曜日、1人治療のため小野田まで行くという者がいました。しかし、治療に行ってどう改善されたのかを報告してきませんでした。自分から治療に行きたいと言い出したのですから、報告する義務があると思います。一応治療していただいた先生には私から電話をして様子を聞きました。が、あえて本人には連絡を取りませんでした。物事には順序があります。こちらから「どうだったか?」と聞くのはおかしいと考えていますから聞きませんでした。もちろん、翌日の連絡もしていません。私がしなくてもチームメイトが連絡するなが組織ですから。連絡しないと多分ダメだろうなという予測はある程度たっていましたが、あえて…ですね。全てこちらの手を借りてやるレベルのままではどうにもなりませんから。

案の定、朝になって「制服を忘れた」と言いに来ました。予測されていた事とはいえ頭に来ます。何故、確認をしないのかという話です。加えて「靴下を忘れた」と言ってくる者が1人。いい加減にしろという話です。こんな基本的なことが出来ていないというのは問題です。私は絶対に前日練習終了後に「制服着用」ということを伝えています。式典への参加ですからジャージで出るはずがありません。少し考えたら分かるはずですがここができないというのはやはり問題があります。

かなり前から感じていたのですが、物事のつながりが上手くいっていません。言われた1つの事はやります。私に怒られるからというのもあるかも知れませんが、「言われたこと」は出来るのです。しかし、言われなかったら自分達で判断して動けません。「全てはつながっている」と言い続けていますが、選手の中では物事の1つ1つが独立して存在しているのです。物事の置き換えが出来ないから同じようなミスを犯すのです。

きちんと連絡をしてくれば物事は解決していたはずです。他の者も相手にきちんと伝えなければいけない情報を整理して連絡できたはずです。この部分は最も基本的なことであり、ここは全てにつながっていきます。ここが出来ないからチームとして機能しないのです。そしてそのミスをするのがチームをまとめていくはずの2年生…。この状態では戦えません。起きるべくして起きた問題です。

この機会に色々と話をしました。自分達の目指すところに見合う取り組みをしないといけません。きちんとした取り組みが出来ないのであれば勝っても意味はありません。かなり力は付いてきていると思いますがそれに見合う取り組みが出来ているかどうかと言われるとまだまだ不十分です。過去の自分達と比較すると随分努力していると思うのですが、目標達成に必要な努力としては不十分なのです。
特に目標としている個人走力に対して明らかに届いていないのが2年生。これで戦えるほど甘くはありません。2年生が引っ張らないから1年生がある程度走れるようになった事に満足してしまうのです。中途半端な関わりのために結果的にチームが上手く育たない。高めあう関係でなければいけません。

バトンパスを例に挙げてかなり話をしました。前の走者がバトンを渡すのに「渡っただろう」と手を離すと落ちてしまいます。相手にしっかりとバトンが渡るまで手を離したらいけないのです。情報を伝えようと思えば相手にきちんと伝わったのを確認しないといけない。相手の立場に立って物事を考えていかないとチームとして成立しないのです。水泳と違って陸上競技のリレーではバトンを渡します。きちんとつながらないとどれだけ個々の走力があっても勝負はできないのです。チームとして戦っていこうと思えば「心」がきちんとつながらなければ勝負はできません。同じことです。

大きなミスをしたら人は気づきます。そのミスがなければ上手くいったのに…というのが一目で分かります。この大きなミスを数値化すると5だったとします。あまり目立たない小さなミスがあった。それ自体が大きく勝敗に関わるわけではない。数値化して1のミス。小さなミスは見過ごされてしまうので気がつくと累積して5になります。結果的に勝敗を左右する大きなミスと同じ大きさになる。小さなミスだから気がつきませんが本当はかなり大きな事なのです。

今回のミス、「きちんと連絡をしていれば」「確認をしておけば」起きなかった小さなミスです。もっと他の者が気を使っておけば絶対に発生しませんでした。こういう基本的なミスをなくしていく事がチームとしての成長につながるのです。ミスを事前に無くすという姿勢、先を見越した考え方ができると大きく変わってきます。

この事が他の事にきちんと結び付いていくことを期待したいですね。ミスをした後の取り組みが大切です。
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