kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

信じる

2011-11-04 | 陸上競技
火曜日の午後、朝練の続きをしました。自分たちが書いてきた5つのセルフトークについてグループ分けして話し合いをさせました。どの言葉がポジティブでどの言葉がネガティブか?どういう言えばネガティブがポジティブになるかを考えさせていきました。「練習を一緒にやる」というだけではチームは成立しません。同じものを共有していくことで何かが生まれると思っています。ある程度の時間をかけてやりました。

その後、本の続きで「できると信じる」という章を読んでいきました。「信」という言葉は非常に良い言葉です。うちのチームTシャツの後ろにはこの言葉が書いてあります。「自分を信じる 仲間を信じる 未来を信じる」という「信」という言葉の持つ意味を背負わせています。これまではこの言葉を理解できずにやっていた感じがあります。これの本当の意味を理解させたい。今読んでいる本はうちのチームに本当に必要なことが書いてある気がします。タイムリーです。

自分自身の力を信じない限りは可能性は出てきません。何をやっても駄目だと考えているようでは自分の中の力は引き出せません。「もし夢を実現しようとするなら、自分が夢を実現できると信じなければなりません。」と書いてありました。前の記事にも書きましたが100mを17秒かかっていた選手が「12秒台を出す」と信じてひたむきに努力し続けたこと、そしてそれを実現したことが証明しています。自分ができると信じてやっていればいつかは叶う。たとえ叶わないとしてもその目標に限りなく近づくことはできる。そう信じてやっていくことで大きな成果を生み出すことができるのです。「無理だ」と常に思っている者はやはり無理。自分で自分の限界値を決めてしまうからです。

以前師事している方がよく言われていました。「めちゃくちゃな練習をする指導者がいたたとしても、「これをやれば強くなる」と選手が信じてやっていけば本当に強くなる」というものです。「なんでこんなので強くなるかわからない」と思う練習でも気が付けば強くなっている。プラシーボ効果も同じですね。「この薬を飲めば100%風邪が治る」と有名な医者が処方したら、ラムネでも風邪が治る。「治る」と信じることができれば飴玉でも治るのです。それだけ「信じる」という力は大きいのです。

Tシャツの背中に書いてある文字。ここにうちのチームのすべてがあると思っています。いつの間にか書いてあるだけになっていた。「信」という文字の意味を感じ取れなくなっていたのだと思います。本当にすごい力が眠っているのです。「信じる」ことで自分自身の力が大きく引き出せる。問題点をきちんと認識する。自分自身にはその問題を可決できる能力がある。自分なら必ずできる。そう信じていけば力は発揮できる。綺麗事ばかりかもしれません。しかし、こうやって「考え方」を変えていく時間が今のうちのチームには必要なのです。今は止まっているように見えるかもしれませんが、大きく前に進むためにエネルギーをためていく時期なのです。

話をして少しだけ身体を動かしました。木曜日に身体づくりのメニューをやろうと思っていたのでその場所の確認と使用道具の確認をしておくように指示を出しました。この時の行動の甘さが後日いろいろな出来事につながるのですが・・・。頭で理解することとと行動に移せるかは全くの別物です。それでも「理解させる」ことが必要だと思っています。やることはたくさんあります。限られた時間を有効に使えるようになってもらいたいですね。
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問題点を明確にしていく

2011-11-04 | 陸上競技
火曜日、朝練の時間は全てミーティングとしました。練習よりも「考え方」をしっかりと身につけさせたいという部分が強くあります。どれだけ練習をしても本人のためにならないのであればそこに価値はありません。ここを徹底していきたいと思っています。

前日の続き、「自分の人生に責任を持つ」という内容を読み進めていきました。まずは「わかっている」と「実行する」の違いです。この中には言い訳をしないというのが書いてありました。言い訳をすれば上手くいかないことを正当化してその場はやり過ごせる。しかし、それでは何も得るモノがない。問題点を直視することを避けているだけなのです。「忙しくて時間がない」というのが最も典型的な言い訳。言い訳をせずに自分の行動に責任を持つことが成長するための第一歩なのだと。自分ができないのは顧問が悪い、保護者が悪い、練習が悪い、時間が無いから補強ができないという現実逃避からは何も生み出せません。自分自身がやらないと何も変わらないのです。そのことが「わかっている」としてもなかなか実行できない。大事なのは知識として知っていることではなく「実行する」こと。行動に移すことなのです。

また、「状況+反応=結果」という式についても書いてありました。「状況」とは自分が置かれている環境のこと、「反応」とは自分自身の行動、「結果」はそのままですね。どんな状況、環境に置かれようと自分自身の行動、考え方でその結果は大きく変わってくるのです。その「結果」が悪いのは自分ではなく風が強かったからだ、周りが応援してくれなかったからだというのは「問題点を直視」できていない。だから先には進まない。自分の中の問題点を認めることができないからです。本当に大切なのは状況の中で「自分自身が何をするのか」です。靴を履くという動作。意識しなければいつも同じ足から履くはずです。意識すれば反対足から履くことができる。靴は何も変わりません。自分自身の意識・反応を変えることで何かが変わっていくのです。

また自分が上手くいっていないことをきちんと認めるというのが大事になってきます。「ここは直した方が良い」と事前に忠告を受けると人は嫌な気になります。自分を否定されて気持ちになるからです。本当は違って「悪い結果を事前に防ぐためのサイン」なのです。そこから目を背けるから結果的に上手くいかない。持つべきモノは自分に忠告をくれる人物。自分反応を変えるチャンスをくれる人なのです。言われるのが嫌だからと逃げていたら何も生まれません。

ここまで話してあとはまとめていきました。自分自身の考え方を作るのは「セルフトーク」です。自分自身の口癖が自分自身の考え方を変える。マイナスな発言をする人は間違いなく行動が否定的になります。考え方が「自分はダメだ」からスタートするからです。「ダメだ」という思い込みが行動を否定するのです。パブロフの犬が典型的な例ですね。この日は放課後までに自分自身がよく口にする言葉を書き出すように指示をしました。自己理解がこれから先には必要になってきます。マイナスな考え方はマイナスの行動を生みます。プラスの考え方ができるようにしないといけません。

時間はかかりますがしっかりと取り組ませたいですね。午後も続きをやりました。これはまた別に書きます。
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