kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

雨の中で出来ること

2011-11-06 | 陸上競技
土曜日、久々に練習をすることにしました。1週間かけて「心」の土台作りをやってきました。やっと練習再開です。これまでの時間が無駄になることがないようにやってもらいたいですね。さあやるぞ!と思ったら狙ったかのように雨。流石です(笑)。めちゃくちゃ追い込もうという気は最初からなかったので徐々に慣らしていけたらという感じでした。

久々にサーキットをやりました。木曜日の練習の筋肉痛が激しく残っていたようですが気にしません。これからは目標に向けてひたすら進んでいくだけです。練習開始時に新しく決めた「言葉」をみんなで言っていました。まだまだ自信なさげに口にしています。言葉は考え方を変えていくためには必要不可欠です。もっと自分を変えるんだという強い気持ちを示してもらいたいですね。もうしばらく時間がかかりそうです。本当は決めたその瞬間からきちんと実行できないと意味がないのですが。

練習の前半は武道場で動きの確認。この1週間はそれさえもやっていなかったですからね。移行期といって1ヶ月くらい全く別の事をしてリフレッシュすることも必要なのかもしれませんがさすがにそこまでのことはできません。残された時間を考えればやらなければいけないことが山積みですから。やっていくうちに今までのドリルの課題としていた部分の解決策が見えてきました。足運びばかりに意識が行き過ぎて大事な部分が出来ていませんでした。ここは大きな課題だと思っていますが、少し改善策が見えてきました。やはりじっくりと動きを見る時間というのが大切になりますね。見ないと何も分かりません。

少し走りたいと思ったのですが場所が全くありません。悩んだ結果、学内で一番長い廊下を使って走ることにしました。普段は使えませんが休みの日であれば使えます。せっかくなのでこの冬にやっていこうと思っている練習内容の確認をしました。数年前、福岡大学で研修をさせてもらった時にミニハードルを用いた練習をやっていました。スイッチングを意識した練習です。以前自分で作った資料を見ているうちにやっていたなというのを思い出しました(笑)。そこで少し形を変えて練習に導入。とにかく動きの中で意識をさせて身に付けたいと考えています。

マークを使っての練習も少し。アバウトにマークの距離を設定したので若干距離が長いようでした。すぐに設定を変えてセッティングし直しました。やれば良いわけではありません。動きを変えていくための練習ですから狙いと違う動きをさせても意味はない。当たり前ですが。やろうとしている動きに近づける事ができそうであればあとはひたすらやる。細かい動きを意識しないといけないが意識しすぎるとダメになる。本当にむずかしいですが「いつの間にか直っている」というのが理想です。このパターンの難しさは「何が良くなったから走れるようになったか分からない」という状態に選手が陥ってしまう危険性があることです。しっかりと見ていく事に加えて基本的な部分、やろうとしていることの概略くらいは理解させておかなければいけないと思いますね。

今年こそは「楽しくないことを楽しくやろう」と思います。矛盾していますがこれが出来るような工夫をしていきたい。色々な物を使って練習することで少しずつ改善できるのではないかと思います。努力を惜しまずにやっていこうと思います。

午後からは徳山大学へ。選手全員が被験者のような形でイベントに参加しました。これはまた別に書きます。
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我ながら4

2011-11-06 | 陸上競技
話が前後します。土曜日はまた別に書きたいと思います。あまりにも衝撃的だったので忘れないうちに書いておきます。

日曜日、朝から県駅伝の役員のためきらら浜へ。今回うちの学校からはチームとしては出場しませんが、支部チームとして出場するとのこと。半強制的に生徒を車で乗せていくように言われたので役員として行くことに。これは引率なのか非常に微妙な感じですがまーいいかって雰囲気です。

ここまではよくある話です。選手を乗せて移動していました。あと10分くらいできらら浜に到着するという所で信号に引っ掛かりました。どうってことありません。が、しばらくすると「ガン」という衝撃が…。ほぼ止まった状態でしたが後ろから追突されました。後ろの車が気を抜いたのか軽い接触をしてしまいました。追突といえば追突です。

しかし、後ろの車に乗っている人が降りてくる気配はありません。仕方なく私が降りていって目の前のコンビニに入るように指示。うーん。「当たりましたか?」と言われましたが明らかに接触しています。強い衝撃ではありませんでしたが間違いなく追突されています。

コンビニに止めるとさすがに「すみません」と謝られました。服装を見ると間違いなく陸上関係者。選手も全く大丈夫ですし、車は元々傷だらけですから「もう良いですよ」と言って終わりにしました。本当は全く良くないのでしょうが、陸上関係者と思うとあまりガンガン言うのもどうかと…。気が弱いので。

しかし、なぜこのタイミングで車ぶつけられるかな…。我ながら呆れます。私に非はないのですが自然にトラブルに巻き込まれます。疲れますね…。
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目標設定

2011-11-06 | 陸上競技
金曜日、午後の後半は目標設定について。この1週間でここまでたどり着くのが私の目標でした(笑)。いつまでもミーティングばかりはできません。練習をしないといけませんが、準備段階としてはしっかりと「心」を育てておかないといけないと考えていました。目標設定は運動心理学の最も基本とする部分です。これまでもやって来ましたが今回はそこまでに自分と向き合う時間を設けました。

数日前に「何故中学校で陸上部に入ったのか?」と質問しました。「周りよりも足が早かったから」「小学校からやっていたから」といった返事しかありません。陸上部に入ったから練習をしていた。それが全てだと思います。発達段階に応じた指導が必要になるので中学校ではそこまでシビアにやらなくても良いと考えています。あまり根を詰めてやると高校に入って燃え尽きてしまいます。漠然とした中でやっていっても自然と身体が出来てきますから記録的な伸びは見られます。

高校生になるとそうはいきません。もちろん素晴らしい才能を持った選手であれば細かい事をやらなくても伸びていきます。しかし、周りの誘惑も多くなります。周りは遊んでいるのに自分だけが練習しているのが馬鹿らしくなってきます。一時的な恋愛にはまってそれが全てだと感じて最優先になってしまう者も多数います。このような状態で「練習をやって目標を目指そう」と言っても馬の耳に念仏状態です。明確な目的意識を持って目標に向かえるように指導していかないとチームは変わらないと感じていました。今年1年を見てもらったらそれが顕著に現れています。

準備をしてきたので目標設定について話をしました。「数値で示す」「期限を決める」という最も基本的な内容です。スモールステップで小さな目標を挙げていきそれを1つじつクリアできるようにやっていきたいと思います。先日「インターハイに行きたい」と言っていたので「どうすればインターハイに行けるか?」と問いました。「努力」「体幹補強」「先生を信じて練習する」「スピード持久力」といったものばかりが挙げられました。なかなかこちらが求める答えは返ってきません。話のつながりがなかなか分かってもらえませんね(笑)。
ここで聞いているのは「目標」であり「数値」「期限」なのです。女子の100mでいえば「12秒10を切る」事がインターハイへの明確な道筋です。漠然と「努力」をしたところでそれは意味がありません。問題点が明確ではないからです。「12秒10」を出すためには何が必要かを必死で考えて月毎の小さな目標をクリアしていく。それができて初めて目標に近づける。一生懸命に補強をしたからインターハイに行けるのであれば強制的に毎日やらせるだけでインターハイに行けるはずです。

あとは常に自分や他人の目につくところに目標を掲げておく必要性を話しました。毎日毎日自分の目標が目に入れば自然と「その気」になってきます。今までも目標設定はやってきました。トレーニングルームに張っていましたがこれは「目標設定」をしただけで終わっていました。毎日それを見るわけではなく「書いたこと」に満足してしまっている。目標とは決めればそれで目標に届くわけではありません。目標を決めて常にそこに向けて力の方向を定める。一度書いたら終わりではない。毎日何度も自分の目標を目で見て口にして他人に知ってもらう。これが目標達成のための方法だと考えています。自分の目標を意識する事で間違いなく行動が変わってきます。ルールと同じで決めることに意味があるわけではないのです。

話をしていて思い出しましたが以前京都の強豪高校に学校訪問をしたことがありまし。これは陸上とは関係ない立場で行きました。その時、職員室の前に陸上競技部のホワイトボードが置いてあり、毎日目標を書いてありました。部員だけではなく教職員、全校生徒に知ってもらう事で常に目標を意識する。それに見合う行動をする。退路を断つのです。

練習の後半は目標設定の時間にしました。出来るだけ細かく、具体的に、数値で示して期限を設ける。これが出来なければ今までやってきた意味がなくなります。時間が必要になります。考える時間は自分のためです。

この時間が選手にとってどのような意味を持つ時間となるか。今後の取り組みを見ていきたいと思います。まだまだ失敗はあると思います。それを自分の力に変えていけるようにポジティブに考えられるようになってもらいたいですね。見守ってください。
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