kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

3年生の話

2011-11-11 | 陸上競技
木曜日、本当にバタバタしました。もっているエネルギーの9割くらいは使い果たした感じですね。ヘロヘロでした。

朝練の時間に3年生を呼んで下級生に話をさせました。残念ながら全員を呼ぶ気にはなりませんでした。色々と思うことはありますし、この行動は批難されるかもしれません。一つ一つは書きません。こういう公の場面ではすべてを書きません。一部分だけですからそこを取り上げて批難されたら返す言葉はありません。それでもあえて書いています。

本来であれば3年生の最後のレースの日に3年生から話をさせたかったのですが、1人が体調不良でいませんでしたから月曜日に延期しました。狙ったようにその月曜日も体調不良者が引き続いて欠席。伸びに伸びて1週間延期しましたが、その日は練習中にトラブルが発生してまたも延期。最終的に木曜日の朝としました。3年生はそれぞれ思うことがあったでしょう。それを自分の口で下級生に伝えるというのは大事なことだと思います。

一人は「信頼関係」について話をしました。チームが崩れていくのはお互いの信頼関係がなくなるから。ダメなものはダメと伝え、それを素直に受け入れる。そいやって互いに高めあう関係が作れなければあっという間に崩壊する。表面的なつながりは本物にはならない。嘘をついたりすると信頼関係は作れない。みんなで一つの目標に向かうためにはお互いの悪いところばかりに目を向けずに「良い所」を認めて褒めていくことで互いが高まっていく。それが非常に大事だと。

一人は「目標に向かっての努力」と「目の前のことを全力で」と話しました。女子と一緒に走って負けたので悔しかったが自分がやると決めたことだからしっかりとやる以外にはないと思ってやってきた。大きな目標のことも考えたがまずは「目の前のこと」に対して全力で取り組むことを心がけた。先ばかり見て今やらないといけない練習ができなければ意味がない。皆よりも力がないからやっていくしかない。記録的には大きく伸びたかもしれないが、最終目標には届かなかった。やはり自分は甘い部分があった。本当はもっとできたのではいか?

一人は「何か残せたか」ということを話しました。どれだやってきても少し歯車がくるってきちんとできなくなるとそれまでの取り組みは水の泡になる。一番大切なところで自分の行動でチームに大きな迷惑をかけてしまった。それを取り戻すためにやってきたができたかどうかは分からない。取り返しのつかないことがある。それを痛感した。本当に申し訳ない。先輩たちから引き継いできたものを壊してしまった。何か自分が後輩に残せたものがあるだろうか。それが気がかりだ。

それぞれ想いはあるでしょう。その言葉を下級生がどのように感じ取るかです。どんな形であれ一生懸命にやってきた人間の言葉には重みがあります。それを感じ取れないようでは先はありません。思い通りの結果は出せなかったかもしれない。それには必ず原因がある。後悔をしても手遅れです。反省はしなければいけないかもしれませんが、悔やんだところで時間は戻ってきません。その姿をみて自分たちが何をやっていくかを冷静に考えられるようにならないといけない。何も残せなかったわけではない。自分を否定し続ける必要はないのです。

最後の県体で総合2位、マイルで3位に入りました。これにより3年生の男子も校納式で賞状を納めることができました。高校生活で全員が全校生徒の前で賞状校納ができるわけではありません。こういう行事にはそれほど思い入れはありませんが、3年生の最後という意味では非常に大事な経験かもしれないですね。最後の最後にこういう経験ができたというのはこの子たちが取り組んできたことの証明だと思います。本当に大切なのはこれからの行動です。部活で学んだことが証明されるかどうかは競技中ではなくその後の生活に現れます。ここができなかったら「3年間競技をやった意味はない」と思っています。ダメですね。うちの学校で競技に取り組んだことを誇りに思えるか?見ていきたいと思います。
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さあ走ろう

2011-11-11 | 陸上競技
水曜日、冬期練習に入って初めての走り込みになりました。先週はひたすらミーティング、体を休めるという意味も含めてリフレッシュ週間にしていました。頭を使ったのでリフレッシュできたかどうかは疑問ですが(笑)。本格的に練習を再開したのは今週に入ってから。いきなり最大量を追うわけにはいかないと思います。徐々に練習に慣れていって走ることができるようにしていきたいと考えています。最初のスタートラインがめちゃくちゃ高いわけではありません。地道に練習をしていく以外に強くなる方法はないと思っています。できる限りの工夫をして不足分を補っていけたらと思います。

サーキットから練習開始。シーズン中よりも5秒伸ばしました。ここ最近はサーキット自体も不足していたのでかなりしんどいと思います。部分的な筋力を上げるのではなくトータルの筋力を上げていって戦えるようにしたい。某強豪校の監督さんは「陸上競技の9割は筋力だ」と言われていました。中学時代、速かった選手がトレーニングをしてある程度の筋力をつければ速くなると思います。県によっては中学時代からトレーニングがかなり導入されているところもあるようです。当然強いですね。うちはまだまだ非力です。「筋力は筋断面積に比例する」という科学的なデータがあります。パワーは「筋力×スピード」ですから。スピードは頭打ちになる→だから筋力を上げる→筋力は断面積に比例する→ウエイトトレーニングで太くする。こういう図式が成り立つようです。実際のところ筋肉というのはかなりの重量があります。筋力を上げて出力が高まったとしても、移動するためにはその重さを動かさないといけない。結局は断面積が増えた分だけそれを動かすエネルギーが必要になってくるのではないかと思います。難しい話でしょうか?太くするよりは「使えるようにする
」というのが大事だと思います。

普通の人間だと持っている筋肉の強さの30%程度しか使えていないということです。筋肉自体が発揮できる「力」というのはもっともっとすごい。しかし、あまり力を発揮するとエネルギーを使い果たしてしまったり、そのパワーに耐えられず骨が損傷してしまう可能性があるので30%に抑えられているとか。本当かどうかは分かりませんが。太くするよりも30%を40%にする方が効率が良いのではないかと思っています。総重量は変わりませんが走るために動員される筋繊維の数が変わってくるのですから。

話しが大きくそれましたが、今年の課題はそういう部分においています。様々な刺激を入れて使える身体にしていこうという考え方です。また、パワーを規定する要因である「スピード」を高めていく練習をしようと思っています。これもいろいろなパターンで速く動かすという経験をさせていうものです。動きを変えていくだけではなくソフトの面の充実を図っていければと考えています。そのため一歩ハードル、2歩ハードルとマークを使った練習をかなりやっています。まだまだ効果が出てくるかはわかりません。今までやっていた部分の総まとめみたいな感じですね。本当はこれに朝練で基本的な動きを意識してやっていきたいと考えています。地味ですが。

後半は走ることにしました。これも今までとは形を変えています。今では同じメニューをひたすら繰り返していく練習にしていました。勝負の世界はかなり厳しいですからひたすらやっていくことが必要だと考えてきました。合わせて継続して走っていくことで次第に走れていくのが実感できます。やればできる、練習をすれば強くなるというのを感じさせるというのは大切な要素だと思います。
しかし。今のうちの選手には合っていないような気がしていました。上手く表現できないですが集中力を保つためにこちらが工夫をして色々な練習をやっていきたいと。きつい練習だったとしても全く同じことをやるよりも形を変えて走る方が楽しめるのではないかと。「楽しい」と書くと誤解されるかもしれませんね。私の性格を知っている方なら「そんなことやるの?」と思われるかもしれません。基本的なやり方は変えません。笑いながらやるような練習はできません。そんなに甘くはないですから。しかし、きつい練習を楽しみながらやっていけるようにしたいと思っています。きっと大事なことです。

導入段階ですからまだ本数は少なくしました。久々の走練習でしたがよく走ったのではないかと思います。これからが本当の練習になっていきます。しっかりと取り組んでいきたいですね。
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