kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

我ながら・・・3

2011-11-02 | 陸上競技
あまりにも不運な事、タイミングが悪い事が当たり前のように起こりすぎで驚きます。普通の人なら1ヶ月に1度あるくらいのレベルの出来事が毎日のように起きる。我ながら天才的に引き寄せるなーと感じています。

県体での再レース、再レースさえも記録測定できず。朝からバッテリーが上がる。1日にこれが起きるなんて事は通常あり得ないですよね?!周りの人は「仕方ないね」という感じで受け止めてくれています。

そして月曜日。以前から練習で使おうと考えていた竹馬をネットで注文しました。最初は自分達で手作りさせて練習させようと思っていたのですが、相談すると高さが微妙に違ったりするので買った方が早いだろうとの事でした。すぐに注文して届くのが月曜日となっていました。
月曜日の午前中に事務に届き、午後の練習時に組み立てをさせました。基本的にステンレス製で足を乗せる部分がプラスチック製。小学校においてあるやつですね。

組み立てさせていると選手が「部品が壊れていて使えないやつがあります」と言ってきました。そんな馬鹿なことはあり得ないだろうと思って見てみると確かにプラスチック製の留め具が割れています。…。言葉がありません。通常、ネットで注文したものが不良品だという確率はほとんどないと思います。なぜ私が注文した物が壊れているのか…。

購入先に電話をして確認をするとメーカーから直送だったようです。更にあり得ないと思います。細心の注意を払って出荷するはずのメーカーからの物が壊れているなんて…。最終的には新品と交換しますと言われたのですがそういう問題ではありません。まー諦めて苦情は言いませんでしたが…。

どれだけ引き寄せるのか。自分でも驚きます。確率は低いですよね。我ながら引き寄せるなーと改めて感じました。何なんでしょうか…。笑い話ですが笑えません(笑)。
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県体2日目

2011-11-02 | 陸上競技
日曜日、県体2日目でした。朝から嫌がらせのような雨・・・。毎年県体の時には雨が降っているような気がします。この時期雨が降ると筋温が保てません。非常に難しいですね。雨よけがない競技場ですから競技には向いていない気がします。

レースの合間にふと観客席を見てみるとうちの選手がヤッケを着て座っています。雨が本格的に降っているにも関わらず傘も差さずに座って競技を見ています。どうしたのかと思って聞いてみると「傘を忘れた」とのこと。いや、そういう問題ではありません。ヤッケは防寒着ですが雨具ではありません。この状態で着ていて雨がよけれるわけではないのです。寒くないから大丈夫だと言っていましたが傘を貸しました。感覚的にずれているのをどうにかしないといけません。この状態で風邪を引いたらどうするのか?前日に他の者が体調を崩して家に帰っています。その現実を自分のこととして捉えられていない。これは今後の指導が必要になってくるなと強く感じました。

この日は4種目で入賞。

男子の400mHでは初めて10台目まで15歩で走り切れました。前半が遅いのでなかなか追いつけません。本来なら前半から攻めていって最後まで15歩というのが理想です。56秒12の大幅ベスト更新です。来年のインターハイが明確に見えてきました。本人の冬期練習での取り組みがすべてを決めるとは思います。上半身の弱さをどう克服できるかが重要なポイントになると思います。54秒中盤までいけばかなりの確率でインターハイです。簡単ではありませんが本気で狙う価値がありますね。

男子の200mでも決勝へ。決勝は追い風3m吹いたようで追風参考記録となったようです。それほど吹いた感じはありませんが。この1レースだけが追風1mを越えたようです。春先は準決勝止まり。今回は200mで5位となりました。リベンジを果たしたとまではいえないかもしれませんが100m・200mの2種目で決勝に残って入賞したというのは大きいですね。中学時代はほぼ無名の選手でしたが2年間ひたむきに練習に取り組んできた結果、大きな成長を示しました。県総体前の最後の2ヶ月の過ごし方が本当にもったいなあいとは思いますが過去のことばかり言っても戻ってきません。大きな代償でしたが長い目で見たときにはプラスになるのではないかと思います。

女子の200m、予選を走った時点で限界(笑)。練習は正直です。これで明確になったことは25秒4の走り、12秒3の走りは「才能」だけで手にしたモノではないと言うこと。なんだかんだ言っても冬期練習を積めてそれが結果につながっていたのです。練習によって作られた走りはきちんと練習ができなければ再現できないのです。それが分かっただけでも本当に大きな事かなと。以前は流しても25秒台で走れていました。今シーズンは天国と地獄を両方味わった感じですね。これが将来の活躍の糧になればと思います。決勝は7位。「悔しい」という感情が生まれるほどのレースではないはずです。力を出し切れずに終わってしまったのですから。必死にはい上がってもらいたいですね。

男子のマイル、できれば最終組に入れてやりたかったですが持ちタイムが9番目くらいだったようです。またも2番手グループの組へ。この組でトップで入れば入賞の可能性は十分ありました。マイルも4継同様メンバー変更を余儀なくされました。1~2秒は違うかもしれませんが走れるメンバーで臨むしかありません。レースは1走からトップ。1走に400mで決勝に残った選手を入れていますからここである程度の位置にいなければ戦えません。これから単独レースでした。2走・3走とトップでつなぎアンカーの3年生へ。後半疲れて減速しましたが積極的に前半走れました。3分31秒でチームベスト。全体の3位に入りました。このメンバーで走れて3位というのは本当に大きいですね。4継の分を取り戻した感じでしょうか。

今回の県体、なんと男子は総合2位!!驚きです。1位とは3点差。体調不良で帰宅した選手が出場していたら逆転可能だった点差です。少人数でやっていますから1人でも欠けるとかなり厳しくなります。本当の意味でのチーム力というのが問われる結果になったと思います。全員が力を出し切って初めて可能性があるのです。この現実をきちんと受け止めていかないと次にはつながりません。男子は4継の1本目まで微妙な雰囲気でしたがミスを取り返すチャンスをもらってから全体的に立ち直った気がします。最後の集中力はすごかったですね。最初からこのレベルのパフォーマンスが出せるようにならないといけないのです。今後への課題が残りますが3年生の引退試合である程度の結果が出せたのは意味があります。今後につなげていきたいと思います。

シーズン最後の試合でした。いろいろと考えさせられることがありました。
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努力は「力」なり

2011-11-02 | 陸上競技
県大会1日目、3年生の男子が100mに出場しました。結果は予選落ち。この部分だけを見るとなんてことはない結果と感じられますが、私にとっては本当に大きな価値がある結果です。

この選手入学してから迷わず陸上競技部に入ってきました。中学時代はサッカー部。運動部に入っていたのでそれなりに走れるのかなと思っていましたが、全く走れません。身体は大きく太っている。それでも短距離がやりたいという話でした。兄がうちの陸上部で400mを51秒で走っていたのでその影響を受けていたのだと思います。実際に走らせてみるとどうみても100mで17秒くらいかかる走りです。周りからすれば「これは無理だろう」と思われるでしょうが、本人は「短距離をやりたい」という強い意志がありました。身体がかなり大きいので投擲をやるほうが間違いなく上で戦える可能性がありますが本人の意志を尊重して短距離をやらせました。

1年生の8月に初めてレースに出ましたが100mが15秒をなんとか切ることができたという感じでした。女子ではなく男子です。この後いろいろな合宿にも参加させました。もちろん集団の一番後ろを走る状態です。ついていくというのもできない走り。それでも真面目にコツコツと努力をしていきました。この姿は私が見てきたどの選手よりもすごかったと思います。自分の力のないことを認識しながらも決して手を抜かない。最初は腹筋が全くできませんでしたが、気が付けば体幹の強さは群を抜いていました。合宿などでも他校の選手が驚くくらいの基礎筋力になっていました。「筋力が生かせていない」と他校の選手に言われながらも黙々と練習に取り組んでいました。

自分がもしこの立場だったらどうでしょうか?練習をしても前を走る選手には追いつけない。「圧倒的な力の差」を見せられる。この状態でひたむきに全力で練習をできるのか?私自身考えさせられました。純粋に競技に取り組む姿はどの選手にも負けないと思います。とかく人は「強い選手」にだけ目が向きます。目立つのは競技力があって活躍する選手です。チーム内でも同じかもしれません。しかし、コツコツと誰にも負けない努力を継続するという選手がいるというのは大事にしなければいけないのです。「強いから偉い」わけではない。勘違いしやすい高校生の中でこれだけ地道に練習を続ける姿。本当に心に残っています。

県総体では出場種目がありませんでした。これは以前書いたことがあります。県総体終了後、引退する選手がいる中でこの子は普通に練習に参加していました。どうするつもりなのかを確認すると「秋までやる」とのこと。実業高校ですから「部活をやるように」といわれる部分があります。うちはあまりないですが・・・。一区切りつく県総体でほとんどの選手が引退する中、この子は「速く走りたい」という気持ちで部活を続けました。この頃やっと100mが13秒中盤で走れるようになってきていました。これだけでもすごいことです。17秒スタートで13秒中盤であれば伸び率としては本当に素晴らしい。が、本人は「絶対に12秒台を出す」と言っていました。頭が下がります。12秒台で走っている選手が11秒台を出すと思ってやっていくのとは随分違います。

最後の県体、下級生ではなくこの選手を100mに出場させました。結果は12秒87で大幅自己ベスト。この子のスタートラインを知っている人からすれば本当にすごいことです。17秒がスタートで12秒台に入った。これは努力の結果だと思います。本人が真面目に取り組んできた結果がこの結果につながっているのは間違いありません。12秒8という記録だけを見れば男子としては遅いと思われるかもしれません。この12秒8の時間のために本人は手を抜かず必死で練習をやってきました。この選手の取り組みは私自身誇りに思いますね。

後日談になりますが、この選手が日誌を提出しました。見てみると「12秒7は出したかった」と出した結果に満足をしていない様子でした。12秒7が出せなかったのは自分自身の取り組みにまだまだ甘い部分があったからだと。もっとしっかりと練習に取り組めていれば絶対に12秒7は出せたと書いていました。本当に涙がでました。あれだけの努力ができる者が他にいるだろうか?その努力に満足することなくもっともっとやっておかなければいけなかったと感じる。この気持ちがこの子を大きく成長させたのだと思います。

才能というのは何を持っていうのかはわかりません。私は「努力できる」「手を抜かない」という能力はほかのどんな才能よりも優れている才能だと思います。この子の姿をみて強く感じました。12秒8のために費やしてきた多くの時間はこの子にとって大きな財産になると思います。タイムだけでは分からない大きなことです。本当によくやってくれたと思います。
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