kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

役割

2018-11-29 | 陸上競技
役割。ここをもう少し明確にしていく必要があると感じている。昨年度は男女キャプテンが練習の中心になって練習を引っ張るという感じがあった。キャプテンという「役割」を与えられそれに見合う行動を心がける。それが自然にできていた。

その反面、それ以外の「役割」に関してはかなりアバウトだった。中心になる選手が自覚して先頭に立つ。が、それを支える立場の者やムードメーカーになる選手というのが出てこなかった。特定の選手にかかる負担が大きかったと思う。そうなるとかなり「不公平感」が出てくる。また、「自分はついていけばいい」という感覚になり自らチーム内に存在意義を示せなくなる。練習の主体が自分自身ではなくなってしまう。

うちのような少人数のチームでどのように組織づくりをするのか。やはり一人一人が自分の「役割」を自覚して行動に移さなければいけなくなる。今年度はインターハイにリレーで出場することができた。チームとしての完成度はそこまででなかったが力は出せた。私からすればもっともっと上の結果を目指せたのではないかという気持ちもある。チームとしての力は出し切れなかったのではないか。

そう考えていく中でやはり「役割分担」を明確にしていく必要があるなと感じた。今の取り組みのレベルを上げていく、一冬で大きな伸びを示す。そのためにはやはり「集団」としての力が必要になってくると感じている。

冬季に入って大半の選手は「取り組み姿勢の変化」が生まれている。これまでは「与えられたメニューをやる」というだけだった。それが「意味を理解する」という所からスタートして「身体の感覚の変化」や「使っている部分への意識」が少しずつできるようになった。基本的な部分が少し伝わってきたのではないか。もちろんまだまだ目指す所と比べると不足する部分は多くある。ししかし、この「変化」は大切にしたい。

今がチャンスではないか。2年生の人数は少ない。それでも今はまだ3年生が通常通り練習に参加してくれている。3年生には3年生の役割がある。頼るべきではないと言われるかもしれないが3年生であってもチームの一員として練習に参加するのであればやはり「役割」を果たしていかなければいけない。練習に参加する全員が自分にしかできない「役割」を果たしていく。自分の存在意義を示し続けていく。

練習について考える。そこもすごく大切な事だと思う。それだけではなく「何をするためにグラントに立つのか」を考えなければいけない。グランドに立っている時間はチームとしての時間。その時間の中で「グランドに立つ意味」をどれだけ理解するか。自分自身の中で「明確な役割」について分かるかどうか。ここは大きいのではないかと思う。

全員がリーダーになって引っ張るというのは組織ではない。引っ張る者もいれば支える者もいる。競技力で引っ張って行く者もいる。他のメンバーよりも技術的な理解が深いので私の代わりに修正のための発言をする者もいる。人それぞれに何らかの「役割」があってそれを毎日毎日果たし続ける。それが最終的に「自分自身の存在意義」になる。私自身、今のチームにおける「役割」を認識して「存在意義」を示さなければいけない。不要な存在であればチームにとってマイナスでしかない。

私は主役ではない。選手それぞれが主役にならなければいけない。練習主体は選手。そうであれば自ら考える必要が出てくる。「役割」について考えることでそれぞれが「自分自身」について理解するキッカケを獲る。考える事で様々な事が分かる。漠然と言われた事だけをやるという受け身の姿勢から抜け出す。ここもすごく大切なことだと思う。

「役割」を自覚する。この部分を投げかけました。本気でそれを感じ取れるか。言われたから表面的に「役割」を提示するのではない。そこは大切。

やりたいこと。少しずつ提案して理解させたいと思います。少しずつ。少しずつ。
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試しながら

2018-11-29 | 陸上競技
水曜日。練習は1時間程度を目標に。前の記事にも書きましたが練習パターンを3つに分けました。この日のパターンはこれまでやったことのない形。どれくらい時間がかかるか分かりません(笑)。かなり省略しながら実施することにしています。本当は段階的なやりたいのですがそんな事をやっていたら時間が足りなくなります。

軸系をやってから補強サーキット。通常メニューから省略して実施。プレート補強、PR&縄跳び、台トレーニング、スイング歩行の4種目。走るだけにするのはやはり避けたい。今のスタイルが正解なのかどうなのか分からないのですが流れは変えないようにしたいと考えています。狙いとする部分を外さずに短時間で取り組んでいきたいと思います。やはりここまでで20分強かかりました。バランスの問題。考えていきたいですね。

この日の課題はスイッチング。練習の大半をそこに注ぎます。2学期中間の時には入れていませんでした。私が不在だったのもあるので。その結果、動きのタイミングが少し遅れ気味になってしまった感覚があります。私の指導の流れの中で「スイング」は外せない要素です。ハードルドリルは続けていましたがやはり足りなくなっていた感じがありました。その反省を生かして練習を3パターンにしました。思いつきではなくしっかりと考えて取り組みをしたい。

ハードルドリルを省略していきなりスイッチングラン。課題を置きながらです。本来であればハードルドリルをやってミニハードルでのスイッチングをやってからスイッチングランに入りたい。全てをやるのは不可能なので省略。この冬は単純なスイッチングランから歩数を増やして取り組みたいと考えています。昨年の冬は連続のスイッチングランでした。より走りに近づける事を考えた時に次の段階に進むべきだと判断。

ミニハードルでの「タタタ」と「タタタタ」を。分かりにくいですね。一歩の連続ではなく交互にスイッチングを行うと形です。前回やったのですがその時に足長を記録するの忘れていました。もう一度確認しながらなので少し時間を取られました。もったいない。速く動くだけになってしまい気味なのでその辺りは話をしながら。ここの動きを定着させるとかなり変わってくると感じています。様々な形で意識できるようにしたい。

そこからスイッチングランver2を。段階を追う。そのテーマの中でやっています。流れ的にはスイッチングランを一歩ではなく2歩、3歩で行うようにしました。よりスプリトに近づいた状態でのスイッチングラン。この辺りになると走力やスプリントによって間が変わってきます。ここも「視る」中で判断しなければいけません。画一的な練習をすると逆効果になる事も多々あります。広すぎて接地がズレてしまったり、狭すぎて重心移動が生まれなくなったり。

「やりたい事」がある。そこに向けて何をするか。単純にやればいいという訳ではない。どこの学校でもやっている練習かもしれない。しかし、その狙いが明確であるかどうかは大きい。スイッチングランに関しても同様。「やれば良い」とあうものではない。一つ一つの狙いが明確になって個々に合ったものかどうかは大切。合わないものでやると何一つ上手くいかなくなる。改めてそう感じました。

結局ここで終わり。本当はもう少し走りたかったのですが。省略できるところを見ると増やしていって正確に素早く練習を進めていきたいと思います。短時間でもやれることはある。

まだまだ試行錯誤の部分が多い。自分の中で整理していきたいと思います。目の前にいる選手の動きを確認しながら方向性を定めていきたいですね。

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コーチング

2018-11-29 | 陸上競技
思う事を。

時間があるときに本を読もうと思って再び色々と読み始めた。本を読まないと頭が悪くなるなと感じていたので。語弊があるかもしれませんが。なんとなく生きていたら時間は過ぎていく。それも一つの方法だと思います。深く考えず場当たり的に行動する事も必要だったりする。

本を読まなくなって明らかに「語彙」が減った気がしていた。物事を伝えるのに同じ表現しかできない。頭を使わなくなるので感情的な表現が増える。考えて仕方ないことに対してあれこれ考える。それはその場に留まってしまっていて何も進まないという事に繋がる。良いことではない。

本を読む。そうすると確実に「自分の考えに近い内容の本」を選んでしまう。ここはその人の思考も大きく影響していると思う。良いとか悪いとかは別にしてそれぞれの考え方の根底にある部分は否定できない。「自分の考え方は間違っていない」という安心感が得られる。逆に自分の考え方に沿わない内容の本は読まなくなる。思考の偏りが生まれるのはこの辺りからだと思う。特にこうやって年齢を重ねていると自分の考え方を否定的に捉えられるというのは好まない。

かなり前に読んだ「スラムダンクの勝利学」を読み直した。バスケット漫画の「スラムダンク」の内容を通じて「勝つために必要なこと」を学ぶというもの。選手自身の変化を心理学分野の切り口から見ていく。心の動きや変化をピックアップして考えていく。内容的にはかなり面白い。主役になる選手以外にも焦点が当てられる。「勝つことの意味」について書かれている。読んでいてその事をtnk先生と話をすると盛り上がる(笑)。どうもtnk先生もタイムリーにスラムダンクを読んでいたらしい。病院で読んでいて涙が出そうになったと言っていた。まさに心が動く内容になっている。

「スラムダンクの勝利学」を読み直した。話をするうちにもう一度スラムダンク自体を読み直してみようと思った。で、ひたすら読み耽る。息子が全巻購入しているのでそれを読む。一気に陵南戦が終わるところまで読んだ。インターハイが決まるまでの内容。泣いた(笑)。何度か読んでいるがこの歳になって色々な視点で読み直してみると新しく学ぶことが多い。指導者としての視点から見直す事もできる。もちろんフィクションなのて「あり得ない展開」だってある。それは当然。試合に負ける事でさらに成長していく姿が記されている。時間を忘れて読んだ。

翌日、その話をtnk先生にすると「これ!」と言って本を貸してくれた。「安西先生の言葉」という本を(笑)。今私が欲している事をベストのタイミングで提供してくれる。今度は時間があるときにこの本を読んだ。これは「選手」ではなく「指導者」の立場からスラムダンクを読み解く。作者がその意図を持って最初から書いているのかは分からないが(笑)。それでも一気に読んでしまった。読んだばかりの内容が出てくるのでそのシーンが思い浮かんで読みながら涙が出て出てくる。

コーチングの在り方。ここに触れてある。コーチングと一言で言っても様々なやり方がある。当然。練習の組立もすごく大切だと思う。しかし、それだけでは足りない。経験則だけで指導するのを私個人としては嫌う。様々な指導者と出会う中で自分なりの指導スタイルを作ってきた。しかし、それは「コーチング」だろうか。経営者の理念について読む機会が多かった。そのため「コーチング」にはなっていなかったかもしれない。それなりに結果は出してきた自負はある。それでも全てが納得できる形ではないし、選手たちも同じような感覚があるかもしれない。もっと出来たのではないか?という感覚。

人それぞれに指導スタイルはある。寡黙な指導者もいれば雄弁な指導者もいる。自分に合ったスタイルがある。私は寡黙なスタイル。と、書くと全力で突っ込まれる可能性があるが(笑)。コーチングとしてどのスタイルが一番良いというのはないのかもしれない。しかし、心がけているのは「観る」こと。「視る」かもしれない。とにかくグランドに立つ。そこで選手の動きや行動を「視る」ようにしている。あれこれ話はするがその根底は「視る」事だと思う。だからグランドには余程のことがない限り立つ。そこに存在意義があるから。

指導するにあたってやはり「知識」は必須だと思う。知っているつもりで指導するというのはやはり違う。が、知っているから全てを伝えるというのも違う。「教えない」こともある。同じ「教えない」であっても両者の意味は全く異なる。コーチングの本質というのはこの辺りにもある気がしている。他の指導者と話をするときに「知らない」事を恥だと思って知らないのに知っているフリをする。それは何も生み出さない。

学ばなければいけない。選手に求めるだけではなく自らが学ばなければいけない。そこがコーチングをする上で根底にある。それを改めて感じた。

もう少し書きたいことがあるがまた別の機会に。スラムダンクから学ぶことは多い(笑)
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