kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

気がつけば前進

2019-01-09 | 陸上競技
かなりバタバタしています。合宿の振り返りをしていたのもあるのですがその後のことをタイムリーに書けません。どうしたものか。

火曜日から新学期が始まりました。それによりいきなりバタバタ。息つく暇がない。もうやり続けるしかないという感じですね。始業式があって頭髪服装検査。そこから課題考査。生徒もバタバタするのでしんどいかもしれないですね。私も席を離れることがないくらいあれこれやる事がありました。なかなかです。

練習に関してはこの日はかなりの意図がありました。メニューを提示する時に「今日は何も言うことはない」という話をしていました。この意味をどう捉えるか。「突き放された」と感じる者もいるかもしれません。まーそういう解釈しかできないのであればそれはそれで仕方ないかもしれません。合宿の時に「積極性不足」を感じていました。自ら学ぶ。自ら考える。他者の動きを見る。そういう部分が足りないなと。

しかし、今回はその部分とは全く別です。この日のメニュー。内容としては「合宿メニューの振り返り」だからです。合宿の2泊3日で行ったメニューを一からやり直すという感じです。かなり丁寧にやりました。その中で自分達がどのように練習を理解していたのかを確かめるための内容。私がもう一度ここで一々説明をしなければいけないというのであればこれから先に何をしても身に付かないと思いますね。

バランス系をやってからBCT。そこからは体幹強化トレーニング。ここは道具がないとできない部分もあるので久しぶりにやった感じでしょうか。うちの練習の本質的な部分はこういうところにあります。合宿は道具がないのでなかなか思い通りにできないところもあります。できる種目もかなりあるのですがマットなどが必要になるので。「走る前に刺激を入れる」という部分があります。単純に補強をするのではなくどこにどのような刺激を入れるのか。

補強が終わってから縄跳びもも上げ。台ドロップ。スティックもも上げ。スイッチング。本当に合宿の復習です。そのままハードルドリル。スパイクを履いてスイッチングラン。合宿のスイッチングランとは少し異なる形で行なっています。道具を使って行うようにしています。それにより軸意識がさらに大きくなる。腕が使えないようにしている部分があります。他の場所ではできない練習かもしれません。基礎的な動きからもう一歩先に進むための練習かもしれません。

チューブ走をやってから前半マーク。この辺りから「ん?」と感じる部分が多くなっていました。私が思っていたよりも「走りが良くなっている」のです。動きの徹底をしていました。目に見えて変わっているように感じませんでしたが少し間を置いてみてみると大きく変わっている。驚きました。やりたい動きになっている。合宿時は平地でスパイクを履いて走る機会は少なかったのですがこうやってきちんと見てみると明らかに良い方向に進んでいました。安心。

マーク走をやってミニハードルスイッチングをやってからスイッチングランver2。細かく見ているとマークが遠くて走りが大きくなっている部分もありました。これは見ていて気付けるかどうかです。逆パターンもありました。進むので間が詰まる。そのまま走っていたら練習効果は上がらないと思います。目の前で起きている出来事をしっかりと見極めていく必要がある。私の役割としてはここをきちんと見ることだと思っています。微調整をしながらやっていきました。

ここまでで思ったよりも時間を使ってしまいまさた。トレーニングを入れたかったのですが時間的に厳しくなってきました。本当は補強サーキットをやりたかったのですがそれをやっていたら練習が間に合わなくなります。走る練習だけをやるというのは私の中でかなり微妙なのですが背に腹は代えられない。諦めました。そこから壁抜きを。これもしっかりとやれるかどうかで次の走りを左右すると思います。

そのままスキップ走を実施。更にチューブを使ってのシザース。本当に合宿の流れです。シザースに関しては色々なパターンを。さらに前回はミスをしていた動きをもう一度やる。シザースをやるというのは色々な意味があります。しかし、その動きの中でこれまでの流れを生かせていない。ここについては考えさせました。「交互シザース」でやりたい。ここの意味を考えさせる事で練習の目的や流れを確認することができます。分かっている選手もちらほら。合宿で手本を示したMに聞いてみると「間違えた」と言っていました(笑)。そんなものかもしれないですね。意味を理解してもらいたい。

最後に前半マークと中間マークを組み合わせて行う。ここで終わりです。特別なことはやりません。狙いと流れを最優先するための練習。この時の走りはかなり良かったですね。これくらいの走りがきちんとできると練習の効果を実感できます。あれこれやる中で何が良いのか分かりません。それでも顕著に走りが変わってくるというのはやっている方向性は間違っていないのかなと。もちろん、形が変わってきたというだけではなくスピードが上がっている感じがありました。

崩れていると感じた選手もマーク走を繰り返す中で復調の兆しを。こうやってやっていくというのは私にとっても選手にとっても大きいと思います。貴重な練習になりました。

走る量は相変わらずです。それでもこれまでと比べると大きく進んでいる気がします。成長。

他所ではできないメニューをしっかりと学校でやっていこうと思います。それが他の学校と比べた時のアドバンテージだと思います。それをしっかりと実感してもらいたいですね。

力尽き気味なのでこの辺りで。多分寝落ちします(笑)疲労感満載。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

雑感

2019-01-09 | 陸上競技
思うことを。

合宿で指導をさせてもらいました。こういう機会があるというのは本当にありがたいなと思います。指導することで見えてくることもあります。選手が「強くなりたい」と思って学ぼうとする姿勢はこちらのモチベーションを上げる。逆に「言われたからやる」という選手に対して細かく指導をすることができません。人数が多いので。私の指導スタイルとしては大人数への指導は向かないかもしれないですね。

うちの選手、合宿でやったことに関してはほぼ毎日用のようにやっています。このことをどうとらえるか。慣れている部分があるので「やっていること」がどうなのかわかっていないかもしれない。今回の合宿で私自身が感じたことは「きちんと意識してやっていけば数日間でも動きは変わる」ということ。もちろんこれが定着するかどうかは別問題。動きが崩れたときに修正できるのかどうか。狙いとする動きが分かる指導者が側にいるとここができる。

技術的な指導をすると「もっと動きを良くしたい」と貪欲に取り組む選手の姿が目につきます。ある選手はしつこくSoに質問していました。更に何度も動きを見てもらってアドバイスをもらっていました。このチャンスを逃さないようにしたいという姿勢が出ていました。私自身、「隣の芝生は青く見える」というのがあるかもしれません。うちの選手にはない「取り組みの姿勢」がかなり印象に残りました。うちの選手は基本的に受け身。理由は簡単。「待っていたら与えられるから」です。

練習計画に関しても自分では何も考えなくても私が出します。そのメニューに従ってルーティンのようにやっていけばある程度の結果につながります。しかし、それは本当にいいことなのか。他校の選手を見ていると「普段専門的な指導が受けられないから」という感じで「見てください」とか「~が出来ないのですがどういう練習をしたらいいですか」と質問してくる。こういう感じになると「教えない」とは言いにくい。限られた時間で「得られるものはすべて得よう」という姿勢がありました。これは全てに繋がっていくと思います。強くなる可能性がかなり高い。悔しいですが・・・。

うちの選手はどちらかというと「小さくまとまっている」という感じがありました。自分たちの枠の中でやっている感じがある。元々積極的に質問をするという選手はいないのですが。それでも本当に競技力を上げようと思えばやはり「自ら動く」という部分は必須だと思います。NMも今はそれなりに走っています。が、今のままの姿勢では大人数の中で練習をすると埋もれてしまう危険性がある。これは今の私がきちんと伝えていかなければいけないことだと思っています。大学で競争をするということになったときに明らかに不利。性格的なものもあります。それでもこれから先を考えればやらなければいけない部分。変わってもらわないといけないと思います。

下の学年は「存在感がない」という感じでした。勿体ないなと。3年生に頼って練習をしている部分があります。うちは2年生で合宿に参加している選手がNa1人でした。そいう言う意味でも3年生に頼る部分が大きい。Naは自分に自信が持てない。それが行動に出ます。なんだかんだ言ってもうちで2年間しっかりと練習をしています。「陸上競技が好き」という部分は他の選手には絶対に負けていないと思います。だからこそ行動を変えなければいけない。それが出来なければこれから先のチーム作りは厳しい。負担は大きいですが。

これも記事に書きましたが全体が「前に出たい」という話をしていました。それは「そうやって言うことで意欲があることを認めてもらいたい」という雰囲気に感じました。本来的な話とは異なる。本当は「自分が強くなろうと思って話を聞きたい」から前に出るだけの話。後ろにいると聞こえないので。「前に出る」ことが求められているわけではない。自分の「想い」の結果が行動に出てくるだけです。「意欲的になろう」と思ってなるのではない。自分がやろうと思って行動したときに「意欲的だ」と相手に伝わるだけなのです。目的が違ってくる。

我々の希望としては「内から湧き上がってくる想い」の中で活動してもらいたいと思っています。与えられるモチベーションではない。話を聞こうと思えば前のめりになって身体を乗り出して聞く。寸暇を惜しんで動きの確認をする。言われてからやるというのではない。そう考えてみると前任校で劇的に伸びた男子は言われなくてもシャフト補強の間にドリルをやっていました。その事を何度紹介しても一時的な話では終わってしまう。こういう部分だと思います。

うちにはうちの良さもあると思います。しかし、他校から学ぶことはたくさんある。そこに気づくことができるかどうか。今うちに足りなくてもこれから身につけていけばいい。その感覚を持てるかどうか。技術的なモノを支えるのはやはり「取り組みの姿勢」だと思います。これも与えられれモノではなく自分達の中から出てくるモノでなければいけない。

今回の様子を客観的に見れれば良かったのですが。指導するという中ではどうしても主観的に見てしまう部分が出てしまう。足りないなと感じることが先に見えてしまうので。

それぞれがどう感じでくれるか。今後につながってくれる事を大きく期待したいと思います。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする