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kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

組み立てる4

2019-11-02 | 陸上競技
しつこい(笑)まだ書くか?!というくらい同じ内容に関する事を書いています。練習の流れをどう作るか。

前の記事、書く前に色々考えました。otk高校での練習で感じた事を今更ながら振り返ってみました。その時に気づかなかった事があってそれが本当に正しいのか、狙い通りの話になっているのかを現場で確認できていないからです。fnt先生に連絡して聞いてみようかと思いましたが、こんな事で連絡して「この練習の狙いは〜ですか?」と聞くのは申し訳ないなと(笑)

記事をアップした後にFacebookにfnt先生からコメントを頂きました。いや、タイムリー。一部抜粋して紹介しておきます。

「前や後ろに移動し始めると、途端にズレ始める選手は、やはりそれ相応の競技力です。できてる選手が競技力が高い。非常に分かりやすいです。」

重心移動がない状態では「できる」のです。それで「良くなった」として評価するだけで終わらない。やはり「競技力に繋げるためにどうするか」を考えいかなければいけない。優れた指導者は「明確な狙い」を持っています。こうやって私が疑問に思った事に対してアドバイスを頂ける。何のためにやるのか。投げるだけにならない。「投げる」事が上手くなったとしてもそれを競技に繋げていく感覚がなければ意味がないのです。「ウエイトをして筋力を上げる」という部分にも結びつくかもしれません。何のために筋力をつけるかです。

これはsnd学園のfjk先生と話をさせて頂いた時の話。まだ高校の指導者として活躍されていた時に練習見学をさせて頂きました。ウエイトの話を少し聞いたのですが「太くしたくない」と言われていました。「中身がギュッと詰まった感じにしたい」と。その後、山口県に来られた時にうちの選手を見てもらって「こんな感じですよ」と言っていただきました。初めて400mでインターハイに進んだ時の選手たちでした。

結局は「筋力を付ける」事が主たる狙いではない。その筋力をどのように使うのか。今ある力をどのようにして引き出すのか。ここだと思っています。そこから体幹を固定した中で力を発揮するという考えになって今に至るという感じです。様々な指導者からインスピレーションを受けて今があるという感じです。最も影響を受けているのは他でもない我が師匠ですが。これはまたの機会に書きます。

で、話が少しそれましたが「組み立て」の話です。練習の中で負荷を「大」から「小」にする練習はうちの練習の基本スタイルです。ここもまた書きたいと思いますが。それに加えて「重心移動をしない動き」から「重心移動をする動き」を取り入れていこうと思っています。やる事が多いので覚える選手は大変かもしれませんが。飽きないようにする工夫にもつながっていくのかなと。

アジリティトレーニングとしてイライラな事をやってきました。台トレーニングやスティックを使っていわゆる「敏捷性」を上げるような練習です。「速く動く」事を狙いとしている。もちろん身体のコントロールという意味合いも強くあると思っています。しかし、話の流れから理解してもらえるかもしれませんがこれも「その場での動き」でありほとんど重心移動が伴わない。その場で速く動く事になりそれが走りに繋がっていくのかどうかは別問題なのかもしれないなと感じています。

そこで流れ的ならアジリティトレーニングとしてその場で台トレーニングをしてからすぐにラダーをする。少しだけですが重心移動を伴いながら速く動くという流れにしたいと思っています。種目は最低限にして「速く動く」ことが狙いではなく「速く動きながら重心移動をする」という感じです。足先だけにならずに股関節からしっかりと動かしていきたい。アップでラダーを入れているチームもあるとは思います。これが陸上競技に直結するかどうかは別問題だと考えています。

これも思い出話。かなり前にkbi先生と話をした時のこと。我々が大学時代に「ラダー」がめちゃくちゃ流行りました。どの学校もラダーを使って「速い動き」をする。kbi先生も一冬かけてかなりラダー練習をしたそうです。本当に動きが速くなりこれならタイムが狙える!と思っていたら走れなかったと。ラダーが速くなったからそのままスプリントが速くなるというものではないのだと思います。

これは私自身も同じような失敗をしています。選手には申し訳ないですが。親しい指導者には何度も話していますし、このblogにも書いています。mihoが高校2年生から3年生になる時の冬季。中間がかなり速かったので課題である「加速段階」をどう改善するかを考えていました。やはり「ピッチ」を上げるという方法でその区間を速くしていこうと。出来るだけ速い動きを入れて加速段階をピッチで持っていく感じにしていました。

見た目の動きはかなり良くなる。これなら大丈夫と思っていました。春先になって「先生、前半マークが少し遠いので短くしていいですか?」とmihoが言ってきました。速く動くために必要な要素だと思って短くする。本当はここで気づかなければいけないのだと思います。「速く動く」ことがメインになり過ぎてもっと大切な「重心が進む」という部分を見落としてしまっていました。結果、本当に申し訳ない事をしたと謝っても許されない失敗をしてしまいました。幸い、大学に進んでも一緒に練習をしたいと言ってくれて何度も練習をすることができました。ありがたい話です。

その時学んだことはそれ以後の指導に生かされています。あの経験が私を育ててくれたと思っています。

今回の記事に書いている「アジリティトレーニング」に関して。これも「速くなるための要素の一つ」なのだと思います。が、それだけをやっても意味がない。台トレーニングのようにその場での敏捷性ではなく動きながらの敏捷性が「速く走ることにつながる」のではないかなと。これだけを強化するのではなく「要素の一つ」としての位置付け。重心移動が小さい中で速く動いて今度は動きながら速く動く。そこから前半マークなどをして「大きな重心移動」をさせてやる。道具を使った練習として「狙い」を明確にしていく必要があるのかなと。「ピッチ」に頼るのではなくしっかりと重心移動をさせる。

繰り返し書いていますが段階なのだと思います。一つの要素だけを抜き出してどうにかしようとするのではない。全てのバランスが上手くかみ合うことで走り自体が大きく変わっていくのかなと。「軸を作る」「身体を固める」「筋力を上げる」「速く動く」「身体をコントロールする」などの要素をどうやって統合していくか。その場での動きだけではなくそれを走りにつなげていくために何をするのかが重要なのかなと。

あれこれやればいいという話ではないと思います。しかし、毎日同じアップをして同じメニューをしていて本当に全ての要素が向上するのか。バランスを欠く練習にならないか。そこも踏まえてしっかりと練習を組み立てたいと思います。もちろん走る練習をしないというわけではありません。走る練習がなくて競技力が上がるとは思いません。そこをどう組み込むかだと思っています。

だらだら書きました。本当はもっと書きたいことがあるのですが。あまり書くと良く分からなくなるので。この辺りで一旦やめておきます。興味を持ってくれる人がいるのかは全くわかりません。それが本当に役に立つのか。まー良いんです。私が思う事を勝手に書いているだけだから。これだけ訳の分からない話を真剣に聞いてくれる人はほぼいないので(笑)

しっかり練習を組み立てをしていこうと思います。見守ってもらえたらと思います。

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組み立てる3

2019-11-02 | 陸上競技
引き続き。感じた事を文章に残しておきたいと考えています。色々ありますが練習の組み立てについて書いておきたい。

前の記事に「軸」や「固定」について少し?書きました。そこに付随する考え方になるのかもしれません。これも考え方なので。あくまで私見。読んで面白くないと感じる部分はあると思います。小難しい事を書いているなと思われる部分はあると思います。

これまでDM∞をアップの中に取り入れていました。しっかりと体幹を使って投げる。強く速く投げるためには軸感覚がなければいけない。腕で投げるというのではなく体幹が使えるようになるという狙いがありました。DM投げ自体は今はどこの学校でもやっている練習になっています。その場で8の字で投げ続ける練習です。時間的にも短時間でできるのでアップとても効果は高いと感じていました。

で、練習について考える中でこのDM投げに関しても思うことがありました。この投げに関してはポイントを押さえずにやると本当に「やるだけ」になります。身体を固めることもなく手先で投げるというのであれば何をやっているのか分からない。ここは根本的な間違いなので今更細かく考える必要はないかなと。

この部分とは別に「DM投げ移動」について少し考えました。前任校でtky高校に練習見学に行きました。2日間連続で。その時にDM投げを見ました。tky高校の2年生がインターハイ100mで男女アベック優勝をした年だったと思います。その時にいつものことながらひたすら質問をして細かい部分を聞きながら練習を見ました。

「固定」と「移動」を繰り返す。軸を固める動きをしてから速い動きでの移動。強く速く投げながら移動していく。そのスピード感に圧倒されました。これだけでかなりの負荷になるなと感じていました。その時に聞いた内容を自分なりに文書化して残していました。前任校ではアップとしてかなりの頻度で取り入れていました。学校が変わり「投げるだけ」になってしまうので実施しなくなっていました。あまりキツいメニューをすると気持ちが続かない部分もあったので。

話は今に戻ります。「軸」と「固定」を考える中でそこに「重心移動」を加えていく必要があるのではないか。進まない動きもベースとしては必要だと思いますが競技の本質として「重心移動」を伴う動きが必要ではないか。DM投げもその場で投げることで強さは身につく。しかし、それだけではなく少しずつでも重心移動があるほうが効果は高くなるのではないか。動きながら鍛えるという部分。その中で正確に速く強くできるようなしていくことが実は大切なのではないか。

そう考えていると昨年12月に訪問させて頂いたotk高校の練習を思い出しました。この時は考えていなかったのですがDM∞をやってから更にDM投げ移動をやっていました。距離もかなり長く。目の前でやっている種目にのみ注目して見ていましたが、今考えると重心移動がないものから重心移動の大きい種目へと流れていたのではないかなと。これは完全に推測ですが。やはり「面白い」と思った学校の練習には何度か通わせて頂かないといけないなと感じました。疑問が湧く。

ドリルなどでは重心移動が小さいものから大きなものに移行していきます。重心移動が伴うと狙った動きから遠くなってしまうからです。無理矢理の動きになる。そうなると技術的な部分が疎かになりやりたいこととは別の練習になってしまう。やはり丁寧に移動を伴わない動きをしていかなければいけない。

しかし、補助的なものに関してはほとんどが重心移動を伴わない場合が多い。腹筋などは寝転がってやることが大半です。それは本当に走る時に活かされるのか。補助的な種目が本当に補助種目になっていないか。実際に意味のある練習になっているのか。ここが大きな疑問として浮かびました。実はこういう種目もきちんと重心移動を伴う中でやっていく段階を作る方が良いのではないか。

正解かどうか分かりません。実際に練習の中でやってみる事にしました。DM投げ移動はきちんとやるとそれだけでかなりの負荷になります。動きながら正確にやるというのは非常に難しい。休憩時間を取らずにやるので心肺機能もかなりキツい。好んでやりたがるメニューにはなるないと思います。しかし、この部分がきちんとできれば大きな変化を生み出すと思います。単純に思いつきではなく意味があると思っています。

うーん。まとまらない。ここに関してもう少し書いておきたいと思います。
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