思うことを。
ここ最近、結構まじめにblogを書いています。興味関心を持ってもらえるかどうかは別にして。書く中で自分の頭の整理ができる。そしてやっていることの方向性を確認することができる。そう思って書いています。重箱の隅をつつくような内容があったりするので「よくわからない」と感じられるのかもしれませんが。
前の記事に「トレーニング」のことを書きました。指導を始めてからこの部分はずっと実施しています。感覚的なものがあったので「思いつくまま」やっていたという感じでしょうか。それがここ数年である程度「系統だったもの」になってきていると感じています。大阪のmtm先生のところに行って「練習について」という部分を考えさせられました。今までやってきたことの見直しでした。
1回目に行ったときには「様子を探る」という感じでした。人見知りなので積極的に質問することができなかった。反省しています。これにもいろいろ理由があって「何をやろうとしているのか」をじっと観察していたら「観る」ことにエネルギーを使いすぎて質問するに至らなかったという感じでした。図々しく2回目に行ったときにはひたすら質問を繰り返す。ストーカーのようについて回って話を聞きました。意図することから自分が感じたことまで。逐一確認をする。
昨年fnt先生のところに行ったときには「居ても立っても居られない」という感じがあったので感じたことをその場で質問。見ている部分もありましたが「この動きは~意識するんですよね」と聞きまくる。hrb先生にずっと聞いていました。聞くというか「確認する」という感じでしたが。性格的に「気になったら聞かずにはおれない」という部分があります。表面的になっていない部分を知りたい。それが練習の大きな意味だと思うからです。
練習をするにあたって。こういう部分を選手が持ってくれたらいいのにと思います。それは簡単なことではないと思います。「速く走るために筋力を上げる」という言葉で本当に表現できるのか。単純に筋力を上げることが必要ではないと思っています。上げたら上げるだけ速くなるのか。それは絶対に違います。そうであれば「なぜ筋力を上げるのか」を考えられるようになってもらいたい。高校生には難しいといわれると思います。それでも実際は「なぜやるか」を理解している選手が強くなる傾向があります。一時的な競技力ではなく長期的に見ての競技力です。
中学時代は「なんとなく」やっていても速くなります。身体の成長の部分もあるからです。男子であれば身長が155cmくらいから170cmになる場合もある。身長が伸びればそれだけでストライドも伸びます。筋力も上がっていきます。そうなると単純に速くなる。技術的なことがあってもなくても「速くなる」のです。女子は成長が男子よりも速いので「中学校2年生」くらいでその変化のピークを迎えます。そうなるとそこで一気に記録が伸びてそこから伸び悩むことが多くなる。体型も変わりますし、
そうであれば「何のためにやるのか」についてはしっかりと考える必要があるのかなと。練習メニューを提示してそれをやっていればいい。話を聞くと中学時代にも「自分で考えて練習計画を立てる」というのもあるようです。私的にはそれは「不可能」だと思っています。何をすれば速くなるのかという部分を理解していない中学生に「速くなるための練習を考える」という無理難題を与えるのは違うかなと。
高校になって「体型」がアスリート体型ではなくなっていく場合があります。そうなったときに「何をするのか」だと。私は「ダイエット」は基本的に必要ないと思っています。よほど間食をしている場合は別かもしれませんが。きちんと練習をしていたら締まってきます。そのために「基礎筋力」を上げて基礎代謝を上げていく。過剰な体重管理を女子の指導でやるのは好きではありません。「太ったから走れない」という話も聞きますが、「そこに至るまでに何をするのか」というのが重要だと思います。練習の前段階の部分かなと。
今やっていることは「流れ」があります。その部分が分かってもらえるかどうかは大きいのかなと。「考えてやる」という部分が多い。練習メニューを考えなさいという意味での「考えてやる」のではなく「何をやろうとしているのかを理解する」「やっている動きがどうだったのかを理解する」という部分です。やっていたら簡単に強くなるという話でもない気がします。この辺りは大阪に行って色々と学んだことが自分の中で精査されて形になってきているのかなと思っています。
今、blogの更新が定期的にできています。それは理由が明確です。ある程度「やりたいこと」が出来ているからです。練習を見ていて「記録しておかなければいけない」と感じる部分があるからです。その日その日に感じたことを文字として残していく。それが次に繋がると考えています。
練習はどこでもやっている。しかし、そこに対する心構えや取り組みに関しては間違いなく差がある。そこの部分をこちらも理解しておかなければいけない。「練習さえやれば良い」というのではない。今後のことを考えるとその部分を選手に徹底していきたいなと考えています。もちろん簡単な話ではない。練習に対する心構えやその意味、目的を明確にしていきたい。
そんなことを考えながら。また勉強しに行ってきます。今回は京都です。表面的な部分ではなく何が大切なのかを学びたい。貴重な経験になると思います。ドキドキしています。