kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

練習の精査について

2019-11-28 | 陸上競技

走ることについて考えていました。この手の話を時間をかけて聞いてくれる人もおらず(笑)。独り言のようにblogに綴っています。それで良いと思っています。訳の分からないことを書いてると思われるかもしれないですね。

 
色々と考える中でもう一度練習の精査をしてみようと思いました。これまでやってきた練習自体を見直してみようと。実際にやってきたメニューを抜き出してみることに。毎日メニューを明確にし始めたのは平成29年11月からでした。放課後、選手が勉強会をしている間に少しずつ分類を。合間に質問に来るのでその対応をしながらなのでそれほど捗りませんでしたが。平成30年の9月中旬くらいまでのメニューは見直せました。
 
単純にメニューを一つずつ見るというのではなく「何をやっているか」というのを確認する。メニューを構成する要素を抜き出してまとめることに。「コントロール系」「トレーニング系」「走練習」と分けていく。途中で「走練習」に関しては「加速段階」は別にしました。「走練習」に関してはまだごちゃ混ぜ状態。ここは狙いごとに分類したいと思っています。
 
練習の流れをみると少しずつ変化しているのが分かります。その時その時で自分の中でのテーマがある感じがします。練習がブレているとは思いませんが様々な要素が詰め込まれている感じがあります。しっかりと精査したいと思います。
 
例えば「同じような要素」を一括りにする。「狙い」があるのだからそれにあったグループ分けをしていけば良い。ひょっとするの「やること」を大切にしていて本来的な目的が果たせていなかったかもしれない。そこを冷静に見直す。
 
余力があれば毎日のメニューの「一番の狙い」を書き上げていくと良いなと思いました。それはかなり大変な作業ですが。そして自分の中で「狙い」としていたものが実は全く異なる結果になっている可能性もある。毎日同じメニューを消化するタイプの指導ではないのでこの辺りは細心の注意を払う必要があると思います。
 
「走練習」や「トレーニング」。ここは本当に精査しなければいけないと思います。「速く走るため」にやっていく内容にならなければいけない。それが「負荷をかけるため」になっていないか。難しい表現になるのですが。
 
何度か書いていますが「ウエイト」をすることに関してずっと考えています。ベンチプレスやスクワットで高重量でやることの意味と効果。筋力を上げるために一番手っ取り早いのはやはり「ウエイト」だと思います。筋肥大するために大きな刺激を入れることが早い。が、そこに対してずっと疑問がありました。競技場面と異なる力の発揮の仕方なのに生かせるのか。
 
もう20年以上前の話でしょうか。自分自身はかなりウエイトをしていました。今考えると種目特性に合っていなかった気がします。ベンチプレスで100kg挙げていましたが不要だった気がします。重りになっていたのではないかなと。本当に必要だったかというと疑問が残ります。当時はすべて自分でやる状況だったので「俯瞰」することができなかった。主観でしか考えられなかったと思います。
 
当時、「ハムストリングを強化する」というときに大きな疑問が残っていました。学校にあったのは「レッグカールマシーン」でした。これは大腿二頭筋を鍛えるもの。しかし、筋力の発揮が「収縮しながら力を発揮する」というものです。学生でしたが「本当にこのトレーニングに意味があるのか」はずっと考えていました。理由は簡単。「走るときと筋力発揮の仕方が違う」からです。
 
走るときに一番ハムストリングを使うのは接地してから重心が前に運ばれるときです。「伸展しながら力を発揮する」という形です。ハムストリングの肉離れが起きるのは基本この局面。レッグカールと真逆ではないか。レッグカールをすることで「足をたたむ」ということが強化され「逆効果」になるのではないか、と。実際の筋力発揮と異なる形がどうなのかなと。
 
「パワーは筋肉の断面積に比例する」という部分があるので「まずは太くすることが大事だ」と言われました。それが正しいのかどうか当時の私には判断できない部分がりました。「太くする」ことでパワーが上がる。それが「速く走ること」につながるのだといわれていたので確証を持たずに実施していた自分がいました。
 
今考えるのは「本当に必要か」という部分です。パワーが「筋断面積に比例する」というのは間違いないと思います。単純に「地面に大きな力を伝える」ことを考えると筋力があるというのは大きな武器なのかもしれません。しかし、「実践に応じた筋力発揮なのか」というとわかりません。ベンチプレスのような筋力発揮をするということはスプリントの局面にはない。
 
「断面積に比例する」という考え方であれば「腕ふりを力強くするためには大胸筋を大きくするほうがいい」ということになります。筋力は高ければ高いほどいい。本当にそうなのか。「ウエイト」に関する疑問はこの辺りから尽きませんでした。
 
ウエイトをしなくってから「補強」の部分をかなりやるようになっていました。振り返ってみると「補強をやることが目的」になっていた気がします。「補強をやって基礎筋力を上げる」ことが大きな目的になっていた。そうであれば「ウエイトをして筋肉を肥大させる」ことと何ら差はないのではないか。実践に生かせるトレーニングになっていないのであれば効果は最大限に引き出せない。
 
シャフト補強。効果があると思ってやっていました。距離を変えてみたり負荷を変えてみたりとマイナーチェンジをしながらですが継続的にやっている。選手としては「シャフト補強はキツい」という感覚があります。その言葉を信じていたので「良い練習になっている」と判断していました。が、よくよく考えてみると「走り込みで追い込む」部分と大差ないのではないか。ひょっとしたら「走りにつながる補強」になっていなかったのではないかと感じました。
 
数年前、シャフト補強を「重いもの」と「軽いもの」に分けて2サイクル実施していました。これは本当にきつかったと思います。「重いもの」でやることで「筋肥大」につながり「軽いもの」でやることで「速く動かす」というイメージでした。しかし、本当に「速く走るため」の練習になっていたのかどうか。「負荷をかける」ことが狙いになっていなかった。
 
また意味の分からない話を書いているでしょうか。それでも「練習の精査」をすることで確認することができています。根本的な考え方から考え直していかなければいけないのではないか。「明確な目的」に向かって何をするか。ここはしっかりと把握しなければいけないと思います。
 
えー。まとまらないのでまた別に書きます。
コメント
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