自分の取り組みについて考える。この時期ですから「今やっていること」に関して整理して他の人に伝えるという事があります。競技に関して。ここに特化して話すようにしています。
この手の事はなかなか難しい。実際に練習を見てもらわないと分からない所がある。「違い」を示すとしてもその部分が分かりにくい。競技に対して真剣に向き合える選手にとっては「面白い」と感じてもらえるのではないかなと勝手に思っています。
うちの練習に関しては「段階を追う」というのが特徴だと思っています。これはトレーニングとかボディコントロールなどはまた別の問題です。「走る」という単純動作を組み立てていくためにはやるべき事が沢山あると思っています。走る事は出来る。が、そのスピードが違う。そこに大きな課題があると思っています。
これも毎回話をするのですが「スタートが悪い」という課題。どうしたらいいのか?そこに関して「スタート練習をする」という方法は解決方法ではないと思います。「やっていたらそのうち感覚をつかむ」というものではないかなと。鋭い子であればそれが良くなるのかもしれません。しかし、それは効率が悪い。更には「どこに課題があるか」が分からないので見当違いの練習をしてしまうことも出てくる。
「なぜその練習をするのか」という部分に関してはやはり理解する必要があると思います。考えられないから「型にはめる」というのもあるとは思います。その方が圧倒的に早い。とはいえきちんと理解してやっていかなければ先細りになります。
「スタートが悪い」という部分に対して「構え」や「ブロックの位置」かは考えていく。更には「足運び」や「リズム」の話にまだ至る。うちは道具を利用してその動きを作る事が多い。理解させながら道具を使って矯正したり意識しやすい状態を作る。これも私の中では「当たり前」のことです。他の動きも同様。走り込みをして走りを作るというのも一つの手段だと思いますがほとんどやっていません。
「なぜその動きをするのか」という部分。前の記事にも書きましたが「理解する」ことで他者に教える事ができる。これができるかどうかによって競技結果も変わってくると感じています。「走る練習」ももちろん大切な要素だと思いますが、そこにいくまでに様々な練習をしていく必要があるよかなと。
気をつけなければいけないのは「知識先行型」にならないようにすること。骨盤の傾きとか骨盤から動かすという感覚は普通の選手には分からないと思います。陸上競技マニアになっていけば様々な本を読んだり「トップ選手の言葉」を断片的に知ってそこをやろうとしてしまう危険性がある。トップ選手がやっているから「正しい」とは限らない。そこは我々指導する側がきちんと理解しておく必要がある。
話をしたりまとめたらしていると自分自身の見直しができます。そこを全て他者に伝えるというのはなかなか難しい。それも私自身の工夫が必要になるなと。
もう一度頭を整理しておきたいと思いますね。