やっとここまで来ました(笑)前の記事は書かなくても良かったのではないかという噂もあるのですが。このことに関しては是非とも記録しておきたかったのです。どれだけ必死になって目的地を目指したのか。ここはすごく大切なことなのかなと(笑)
kytbnでの練習見学。念願叶ってです。mtm先生が大阪にいらっしゃった時に一度一緒に練習をさせてもらいました。今年度からysd先生とmtm先生が一緒に指導をするという流れになり、訪問したい気持ちがMAXに(笑)。かなり強引にお願いをしました。2月1日なら空いているということだったので図々しく1月31日の夕方もお願いしました。一度練習を見ただけで分かることはないと思います。是非とも2日連続で見たい。
金曜日は月刊陸上の取材が入っているということでした。なかなか聞けないかなと思っていたのですが「全然構いません」ということでした。最初は私も若干遠慮していたのですがもう途中から完全にその存在を忘れていました(笑)。見ていて気になることがあったら話を聞かないともったいない。視野が狭いという話もありますが、突き詰めて話を聞こうと思ったらそのタイミングで聞かないと。取材の邪魔になったのかもしれないという気はしますがまー仕方ない(笑)
アップに関して。「どこまでがアップというのか分かりませんが」という話をされていました。最初は室内。走るための準備だと思います。ジョグをして体操をして云々という話ではない。屋外に出てやりたいことがあるのでそこに向けて何を準備していくか。単純に走れば良いという話ではない。「やりたいこと」が明確なのでそこに向けて積み重ねることで「やりたいこと」の価値が大きく変わってきます。単にやれば良いというのではなく「目指すもの」があってそこに向かう。
私が練習場所に着いた時には少し練習が始まっていました。練習の最初に肩甲骨周りを緩めておくということでした。その中でペアワークで状況を確認する。室内で身体の準備が終わった後にまた自分の身体の変化を口にして言い合う。自分の身体のコンディションについて理解する。変化を感じる。根本的な部分から。
足の指を上手く使う部分からスタート。本当に細かいところから。生活様式の変化から足の裏の感覚が鈍っていく。そこに対してどのようなアプローチをしていくのか。どうやって使えるようにするか。
「軸」を意識するような練習。倒立や軸系を。自分の身体がどのようになっているか。それを自分自身が理解する。上手くコントロールする。前日に訪問させて頂いたsekm高校と同じく部分ですが、よりシンプルに。うちでもこの辺りのことをやっています。やり方は違っても目指す方向は同じなのかなと。
「軸系」の動きがあったのでそのことについても質問を。よく考えたらこの辺りから既に取材されているのを忘れてひたすら質問をしていた気がします。開始10分くらいか?!(笑)
この辺りの表現は微妙です。軸を固める。固めけど固めない。ここで「水の上を走るトカゲ」の話に。軸を単純に固めるのではない。「骨」の話にまで。お腹の部分には「骨」がない。そこを支えている「骨」は背骨、腰椎しかない。そこの柔軟性を保ちながら固定していくことの重要性を言われていました。マニアック(笑)
スタビなどで体幹を固定する。その中でどうやって動くか。体幹を保つ中で四肢をどう動かすか。ガチガチになるのではなく柔軟性を持ちながら力を発揮する。ここはすごく大切。手押し車などもやっていました。「特別な練習」ではない。ここがすごく大切なんだと思います。
いわゆる「強豪校」には「特別な練習がある」と思われがちです。中には「特別なことをやる」というのが「特徴」になるというのもあるかもしれません。私個人的には「特殊な練習」というよりはこの手の「練習」の方が好きです。ここに本当に大切な要素があるからです。流行りではなく脈々と続いていく練習のにその本質がある。そう考えています。
とかく「強豪校」がやっているからやるというのが多くあります。しかし、そこに意味はない。大切なのは「何故やるのか」だと考えています。遠目に練習を見て「なるほど。分かった。」という人もいます、
が、本当に何を目指してやっているのか。その練習に何の意味があるのか。ここが分からなければ効果はないのです。
ハムストリングを使う補強がありました。ここはかなり重要だと感じました。何が大切か。「使っている部分」がどこなのかです。単純に「ハムストリングを鍛えている」と思って見るのか。私は違う視点で見ていました。それは「関節の角度が変わらない」という部分。実際に力を発揮する角度で動かす。少しでもそれがズレると練習の効果は低くなります。寝転がって足を後ろに上げる動きがありました。これはハムストリングから動かすのではなく「臀筋」から動かしている。腰を浮かす動作もありました。これも間違いなく「膝関節」が固定されて腰が動いています。膝の曲げ伸ばしで動いたらこの時点でこの練習の「狙い」は意味をなくす。
細かい部分です。でも本当はそこが大切なんだと。私は今そういう視点で見てるからそう感じたのかもしれません。ハムストリングの強化という部分ではなく「使いたいところに刺激を入れる」「使いたくないところは使わない」という部分に繋がるのではないか。
この動きを見ながら「動きの自動化」について聞いてみる。ここは今の最大テーマ。ysd先生に質問をしてみる。目の前でやっている補強は「自動化のための意識づけですか?」と。もうすでに訳が分からない話になっていますね(笑)
「そうなるのが理想。実際はそうはいかない。走りの中でできるような工夫をしていく。」とのことでした。これだけではなかなか伝わらないかもしれません。私的にはハムストリングを使った練習の意味が分かったので最高に楽しい質問だったのです。やはり自動化は難しい部分がある。この補強は「必要な筋肉の働き」を促すために位置付けているのだと。
この辺りの話は二日間の間にかなり話しました。「中身を詰める」という部分と「無駄な筋肥大をさせない」という部分に繋がります。ここに関してはかなり話をしました。月刊陸上の取材よりもしつこく聞いていると思います(笑)。一般受けする内容ではなく「マニアック」な話をひたすらしている。
もうこの時点で至福の時間を過ごしていました。本当に訳の分からない質問をしているのですから。それに丁寧に答えてもらえる。こうやって聞くことで「練習の狙い」が見えてきます。必要のない負荷はかけない。実際の走りとは明らかに異なる筋力発揮はさせない。細かい部分ですがすごく大切な話だと思います。
途中途中私が感じたことを勝手に書いています。全然違うことを書いている危険性もあるので話半分に読んでください。幸せです(笑)