kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

kytbnで練習見学~坂道走と補強と~

2020-02-04 | 陸上競技
続きを。端的にまとめられる能力が欲しいなと思いながら。なかなか書けません。この手の記事を最後まで読んでもらえるかどうか。私的にはかなり端折って書いているのですが間違いなく「長い」と言われるパターン。お許しを。

ハードルやミニハードルを使って走ってから流れを止めずに坂道走へ。グランドから徒歩10秒で坂道にたどり着きます。角度が異なる坂道が目の前に広がっています。私が来るときに絶望を感じた坂道とは違いますが(笑)環境に合ったメニューができるという部分があります。大半の学校は学内にこれだけ適した坂道はない。

坂道に行ってから10m加速のミニハードル走。そこから60mを3本、120mくらいの距離を走ってから下り坂走を1本だったと思います。ミニハードル走をやっているときに「音」を感じることができました。スイッチングをしながら前で動く走りを平地でやってきました。それを今度は坂道で。ミニハードルを越えていくことが乾いた「パン」という感じで響きます。やってきたことが繋がっています。

勝手に自分の中で結論を出していたので確認をするのを忘れていましたが。練習が始まるときに「アップ」について記者さんが質問されていました。そのときにysd先生が「アップといってもどこまでがアップなのかは明確には難しい」と言われていました。私の中では「坂道の60mを走るまで」の全ての動きがアップだと感じました。この60m以降の走りをきちんと作るためにひたすら「アップ」として走りを作ってきたのだと思います。一般的なアップというのとは全く違う。全然違う可能性があるので私の感じた感覚でしかないのですが。

結局全ての練習はこの坂道で最高の走りをするために組み立てられた流れだと思います。ここまでの準備がしっかりとできていれば必ず走ることができる。それも今できる最高の走りをすることができる。全てはそこに向けて集約されているのだと。身体を温めるという意味での「アップ」ではない。今できる最高の走りをするために様々なことをやって準備してきたのだと思います。

坂道走での乾いた音。重心が後ろになりやすい状況で膝が前に出て重力に負けないように身体が前に運ばれていく。何も考えずにここまでやっていたらこのような動きにはならないなと。全て坂道で最大スピードを出して良い走りをするためにやってきた「アップ」なのだと感じました。

練習に流れがあってそこに意図がある。更には段階を追って走りにつなげていく。そうであればスイッチングやハードルを使っての走りを作るための練習は全て「準備」であり「アップ」ではないか。そう感じました。だからこそ私が見ていて最高に楽しいと感じているのだなと。聞きそびれたのが残念です。

坂道から戻って再びグランドへ。補強をしました。腸腰筋を強化するための補強。タイミングと体の使い方を含めて。「脚回し」に関しては本当に面白いなと。何が面白いかというと今のkytbn高校での流れを感じられたからです。ysd先生とmtm先生が意見を交わしながらより良いものを作り出そうとしている。「良い」と思ったものを前向きに入れていく。型にはまらない。それがこの「腸腰筋の刺激」に繋がっていくのだと思います。

腸腰筋に刺激を入れてからミニハードルを使っての速く正確な動き。距離はそれほど広くない。スピードが上がってきたら処理するのが難しくなるレベルの距離設定てわした。それを正確に越えていく。腸腰筋に刺激を入れながらそれを走りに繋げていく。使いたいところにのみ刺激を入れる。そこは本当に徹底されています。

最後に60mのスプリントを2本。これでこの日の練習は終わりでした。坂道以後の動きの全てはこの「60m2本」のために存在していたと思います。この2本を最高のものにするためのアップ。走れば良いというのではなく刺激を入れて準備してきたから最後の2本の意味と価値が高まる。ここでダラっと終わるのではなくギュッと締めて終わる感覚。関西の練習スタイルに惹かれているのはこういう部分が大きいのだと思います。

この他にもめちゃくちゃ突っ込んだ話をしました。練習後はysd先生とsgy先生と3人で食事へ。もう信じられないくらいディープな話をしました。後半はmtm先生にも参加して頂き、陸上競技のマニアックな話をで盛り上がる。私が勝手に感じていたことを好きに話をしました。それに対してどうなのかを聞きまくる。今やりたいことのエッセンスがかなりある。考えている方向性は間違いなく合っている。それをどうやって引き出すか。結果に結びつけるか。そこだと思います。

食事の時の話はすぐにメモが取れていないので記憶が曖昧になりつつあります。翌日必死に思い出してメモに落としたのですが。どうだったか(笑)。1日目の練習、本当に良い勉強をさせてもらいました。感謝しかありません。

また書きます。
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kytbnで練習見学~走りにつなげていく動き~

2020-02-04 | 陸上競技

続きを。このペースで書き続けると大変なことになりそうな気がしますが・・・。実際に見て感じた部分をどのように書き残しておくか。ここは重要だと思っています。前回mtm先生がhrk高校に勤めていた時にもひたすら書きました。書いている意味が分る人もいれば分からない人もいる。これは仕方ないのかなと。細かく書いても分からない部分は分からないと思います。でも、自分の中での確認としてやはり残しておきたい。

 

「鍋」を使ってから今度は「スイッチングドリル」に。軸を保ってからしっかりと「スイッチング」を意識する。この辺りは前回の時に色々と聞きながら見学させてもらいました。場所が変わっても「やりたいこと」は同じ。選手が変わっても「コンセプト」は変わらない。そして「スプリントに対する方向性」がysd先生とmtm先生で同じだからできる部分があるのだと思います。B持ちの動きを最初に。Bを使うことで「軸」の感覚が作れます。うちでもよくやりますが「B」を使うことで「脚」だけで前に進まなければいけません。そうなると「スイング」の部分でどうやって進むかを考えるようになる。切り替えのタイミングが遅くなれば前には進みません。

 

「B」を使ったスイッチングドリルを行ってから続いて「ハードル」を使ってのスイッチング。B持ちとなしで。そのままの流れの中で「ミニハードル」の中でスイッチング。これも同様。最後にミニハードルを使ってのスプリント。もう「最高」です(笑)。この流れが何を意味するのか。まさにイメージに合った練習になっていました。

 

練習というのは「流れ」だと思っています。ポイントになる部分に向けてどのようにするか。最初の段階で「切り替え」の部分を意識する。重心の移動が小さい中で「丁寧」に動きを確認します。これは速くやってしまうと全く意味がなくなるんだろうなという感覚。「準備」です。そこで「スイッチング」に対する意識付けをしてから「ハードル」をつかって前方向に進んでいく。重心移動が組み合わされてきます。単純に「ハードル」を越えるのではない。「切り替える」というところが重要。ハードルを越えたときに「タタ」だと思います。表現が難しですが。ハードルを越えた後に「タ・タ」となる場合があります。これでは狙いが果たせない。

 

単純にハードルを越える部分い狙いがあるのではなく「前側で切り替える意識」をどのように持たせるか。ハードルですからある程度の高さがあります。高さがあるということはその時に空中にいる時間が長くなる。滞空時間が生まれるので「スイッチング」の感覚が作りやすい。空中にいる時間は長くてもいいが、接地する瞬間の動きに関してはかなり徹底する。これも「速くやる」というだけではなく「狙い」があるからそういう動きになるのだと思います。

 

そこから「ミニハードル」へ。こうなると当然「上」ではなく「水平方向」の移動になります。この辺りからスピード感が出てきます。いきなりこの種目をやったとしても効果は「40%」くらいかなと。そこに至るまでにどんなことをやっていくのか。ここが重要なのではないかと。この「ミニハードル」でのスイッチングという種目を1つだけ取り出してもこの練習の「意味」はない。「流れ」の中でやっているから効果が出てくる。分かりにくいですかね。

 

水平方向に移動するとBが身体の前側に行きやすくなります。そうなると軸が崩れてしまう。頭の真上で持つ。上半身が突っ込んでしまうのではなく「軸の移動」です。段階を追って「やりたいこと」につながっていく。準備をし続ける。Bを外してスプリントに近づける。この部分はうちが練習でやる「タタタ」に近いなと思っています。準備をしてから「スプリント」にしていく。ここは重要だなと改めて感じました。かなり前方向への移動が始まっていました。最後にミニハードルの距離を詰めて1歩ずつ超えていく。詰まる部分を速く動かして処理。B持ちでやっていましたがかなりスピード感が出てきました。

 

ここでマニアックな話に。スイッチングの動きで「膝で身体を前に運ぶ」という話をしました。「膝の高さ」な話を。私自身は膝を引き出すことで重心を前に運ぶという意識で走りを作ります。その話をすると「膝が高いから良いとは限らない」と。「膝が低くても一歩で重心が移動すればいいのでは?」という話になりました。


先程のハードルを使ったスイッチング。これも膝で引き出すイメージでやっていますが、「脚で越えるのではなく体幹が投げ出されるように」するという話でした。ここで「膝の引き出しだけではなく体幹が進むイメージで」と。そこで私が普段やらせている「壁抜き」の話を。膝の引き出しだけをやるのではなく「膝を引き出す事で腰が前に進む」という動きをしている。その辺りの「言葉」「表現」と「実際の動き」のすり合わせをさせてもらいました。


この辺りはイメージだけではなくきちんと「動き」として感覚を作りたいなと。実際に話をしてみないと分からない部分があります。直接話を聞く事で分かってくる。めちゃくちゃ貴重な時間でした。そしてやっている方向性を確認することができた。至福の時間(笑)


ここに加えて「膝の高さ」についても。膝が上がらないタイプがどうなのかという部分。ysd先生は膝が上がらなくても移動できたらいいんじゃないか、と。しかし、膝が低い子は接地がズレやすい。理由は明確です。移動が作りにくいので接地が前になる。そこまでは聞きませんでしたが「膝が低いと接地がズレる」という意味だと感じました。ここも非常に面白い。それでも移動が間に合う選手であれば問題はない。色々なタイプに対応する指導ができるようになりたいなと感じました。


ひたすら書いていますが。一つ一つの練習を考えるのではなくそれを含めてどういう流れなのか。組み立てなのか。本当に楽しい。


あーまた書きます(笑)これだけで数日間は飲み会ができます。いや、最高(笑)

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kytbnで練習見学〜身体の動かし方と繋がり〜

2020-02-04 | 陸上競技
とりあえず続きを。記事を書き始める前にタイトルを考えるのですがこれがなかなか難しい。書いているうちにタイトルと中身が変わってくる部分があるからです。この辺りはご容赦を。というかこのblogに何を期待されているのか分かりませんが(笑)

前の記事がかなり細かい部分に突っ込んで書いていたのでよく分からない内容になっていると思いますが。使うところに必要な刺激を入れました。そこから「骨」を意識した動き。ここはもう10回くらい聞かないと分からないだろうなと(笑)sekm高校でやっていた「身体の使い方」とは違う部分です。

古武術では「骨」をどのように使うか。どのように動かすかという部分があります。その辺りに繋がるのかなと。物事には「コツ」があると言われます。表現がかなり難しいのですが。肩甲骨、骨盤、背骨をどのように動かすのか。ここにこだわった動きだなと感じました。ここに関しては身体感覚を養うことに繋がります。中途半端に参考にさせてもらっても「真似」にしかならない。走る時に中心になる体幹。さらにその柱になる「骨」。筋肉で支えるのではなく「骨」で支える。そこをどう使うか。

背中歩きなどかなり難しい種目がありました。お尻歩きなども。どこに意識を置いてやるのかは単にやるだけでは身につかない。ysd先生に話を聞くと「以前トレーナーと一緒に考えて導入した」ということでした。ボディコントロールという部分の意味。ここはコントロールというよりは「中身をどう使うか」という部分なのかなと思います。見た目はかなり「地味」です(笑)それでも「走るために必要なこと」としてやっているのが伝わってきます。本当に必要なことをやるという感じがありました。

こういう練習は時間をかけて続けていく必要があります。更には意味を理解してやっておかなければほぼ意味がない。その辺りのこともmtm先生に聞いてみる。やはり導入段階で「時間を使って徹底的に説明する」ということでした。だから練習の途中ではほとんど言わない。選手自身が理解をしてからやる。そこに対するモチベーションが高い。吸収する。

「時間がかかる」ことに対してもysd先生に質問する。身体感覚を高める練習や身体作りの部分。ここに関しては各カテゴリーによって異なってくるのではないかという話でした。中学生は練習時間そのものが短い。そうなると優先順位としては他の部分になる。その時その時に必要なことをどう取り入れるか。まさに。

繰り返しになりますが、やはりそれぞれに合った練習というのがあると思います。sekm高校に行った、kytbn高校に行った。だから練習スタイルが劇的に変わる。それってどうなのかなという気はしています。「強豪校がやっているからやる」という安易な話になります。例えば「骨」を意識した練習をうちが真似をして取り入れたところで本来の狙いの10%も達成できないと思います。きちんと本質が分かってやるかどうか。それがないなら「表面的な真似」にしかならない。それぞれのチームだからできる練習があるのです。エッセンスを理解しながら自分で取捨選択する。それが必要だなと。

ここまでですでに楽しい。練習を見ながらあれこれ想いが巡ります(笑)

屋外に出てからは一気に動き始めました。先ほどまでの練習はどちらかというと「静」という感じでした。自分の身体の感覚を磨くというか自分と向き合うための練習。メニューは日によって変わる部分もあるということでしたが、必ずやることもある。身体をどうするか。

半球体に乗って「骨盤」を意識した練習。左右に動かしたり、前後に動かす。先程の「骨」の動かし方に繋がる部分だと思います。近づいて見てみると半球体に「とって」が付いています。よく見てみると中華鍋にコンクリが流し込んである(笑)。もう最高!!使いすぎで鍋の底が摩耗して中のコンクリが見えています。

「あれ完全に鍋ですよね?!」と聞くと「そうなんですよー。底に穴が空いてるからあんまり良くないんですけどね(笑)」という返答。いや、さっきまでの細かいこだわりの部分とこの「鍋」のギャップ(笑)目的が果たせれば何でもいいという部分がありました。室内での「きめ細かさ」と真逆に近い「おおらかさ」がある。これはめちゃくちゃ面白いなと。確かに「骨盤」をきちんと動かすという狙いがあるのでその方法は何でもいいのだと思います。が、「中華鍋にコンクリ」とは(笑)インターハイで大活躍する選手たちが「中華鍋に乗っている」というシュールな場面。もう泣きそうでした(笑)

その後、骨盤を動かしたイメージのまま速歩き。すり足のような動き。単純にピッチを上げるだけではなく身体の中心から動かして前に進んでいく。さらにそこを意識してスプリントをする。ここに本質があるのではないかなと感じています。

この辺りのことはまた別に書きます。とりあえず記録だけ。というか、このペースで書いていくと一体記事が何件になるのか?!もう想像がつきませんが。

自分のペースで書き続けていきたいと思います。お付き合いを。
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