木曜日。この日はしっかりと走ろうと考えていました。金曜日は私が不在のため練習を休みにしようという流れにしていたので。普段に比べると負荷は高めかなという練習を意図的に入れました。前日の流れのの中で「これがきちんとできるか」というは大きいなと感じていたので。
アップはいつも通り。軸とバランス。時間を考慮してバランス系は少し抑えめに。メインに時間を割きたいのでそこが最優先事項。このタイミングで色々と対応しなければいけないことが発生したので連絡を取りながら。復伝をしなければいけません。その準備です。
時間はなかったのですが「体幹強化サーキット」を1サイクル。ここでどれだけ声が出るか。前向きになれるか。重要な話だと感じていました。2サイクルやっていたものを最近は1サイクルのみ。最初の補強で追い込むというよりは「流れ」の中でどうするかの方が重要だなと感じています。一回の負荷を高めるのではなく「流れ」に入れていく。10分短縮になります。これだけで他の練習に割く時間が増えてくる。
体幹固定の練習を入れてから台ドロップとタンブリング。固定するという言葉がイメージしにくいかもしれないので時折「体幹を締める」という話をしながら。ある程度の感覚は作れてきたかなと感じています。雰囲気作りに関してはかなり言ったので大きな声が出始めていました。素直にやってくれる選手が何人かいるのでそこに救われます。本来はもっと多くの選手が自発的にそれをやらなければいけない。まだまだですが。
壁抜きをやってからハードルドリル。ここの部分は電話対応を余儀なくされていたので全くみていません。これくらいの内容は自分達で確認をしながらやらなければいけない。ルーティンのようにやっている内容ですから。ある程度の水準まではきていると思っています。技術的な変化はある。その札をどうやって上げていくか。
スパイクを履いてスイッチング&スキップ。前日にやったスイッチングランを再び実施。面白いことに速く正確にできるようになっていました。「タタ」を速くしたいのです。部分的な変更ではなく走りに生かすための練習をしたい。そのままスイッチングランスプリントを。今回は距離が取れるのでミニハードルで。前回この距離設定がうまく行かずに40分以上ロスしました。見ているとかなり良くなっていました。きちんとできない者は少し浮きます。水平方向に進みたい。そしてスプリントのリズムを変えたくない。狙いがあります。そこを果たせない練習であればやらない方がいい。強くそう感じています。
「タタタ」をミニハードルでやる。これまで意識的に避けていたのですが「擬態語」を使うようにしました。「バババババッ」や「グッ」という表現方法。分かりにくいかなというのもあったのですがリズムやイメージで伝えるためにはその方がいい場合もあるなと感じたので。今更ですが「タタタ」も擬音ではないかという噂もありますが。イメージできればもうなんでも良いかなと(笑)
スプリントミニハードルをやってから50mT×2-60mを。走りにつなげていくためのワンクッションという感じでしょうか。前半部分の練習はどちらかというと「中間の走り」のための準備です。前半部分の練習はまた別の機会にやれば良い。流れを崩さずやることが大切かなと。
終わってから休まずに120m-120m-60mを。うちの練習の最大距離です。かなりスピードが維持できるようになってきたかなと。流れの中で往復走までやることにしていました。ここには明らかな意図があります。前日に見せた動画との比較。苦しくなった時、しんどくなった時に自分達で持ち堪えられるか。更に前向きな方向に持っていけるか。
ここはあえて声をかけずにいました。するとよく分からず円陣を組んで大きな声で何かを言っていました。そこまでの一大事ではないのですが。それでも自分達で考えて「鼓舞する」という部分をやろうとする。ここに大きな意味があるのかなと。3往復。これまではグダグダになっていたのが最後までスピードの維持ができた。途中Saが「空に星があるから頑張ろう!」と全く意味の分からない発言をしていました。「あ、まだ星はなかった(笑)」と言い直しをしていましたが。
今のうちにとってこういう部分は必要だと思います。苦しい場面でなんとかしようとする姿勢。しんどい時に下を向いてハァハァ言っているだけでは士気は上がりません。Hoも「頑張ろう」と叫んでいました。こうやってやればできることを最大限にやろうとする。ここが大切なんだと思っています。最後までしっかりとやり切ることができました。これだけで質が劇的に上がった感じがあります。3分休憩した後に60mを1本。疲労感がある中で良い動きをしていました。気持ちが変われば間違いなく走りが変わる。
ここからは選手に任せる。遠くから見守ることにしました。シャフト補強とハードル補強、30秒腸腰筋をやってからホッピング基礎。片足台ジャンプをやってスピードバウンディング。時間がなかったので自主的に往復していました。「最後に60m良い動きをして終わろう」とだけ声をかけて走る。遠くから全体を見るようにしていました。1本走るとかなり良い動きになっていました。これくらいの動きができたら十分すぎるかなと。
「どう?1本でいいんじゃない?」と投げかけて終わらせる。するとMiが近寄ってきて「1本目はリズムを重視して走っていたので今度は膝の引き出しをして最大スピードで走りたいのでもう1本走っていいですか?」と聞きにきました。1本目でかなりスピードが出ている選手が複数いたので無理をさせる必要はないなと考えていましたが、「意味があるもう1本」を走るなら止める理由はないなと。
何故か全員がもう1本走ることに。自分達で申し合わせてです。こういう雰囲気になれば全く違ってくると思います。誰のためにやるのか。この1本は強制されるものではありません。自分達で必要と思ってやった練習。もっというと「今の動きが良かったから自分は1本で良い」という理由のあるストップができるようになってくるとまた違うかなという気はします。
ある意味この日も「できて当たり前」の部分があるのかなと感じています。前日の刺激が本物になるかどうかです。少し話をして終わり。今私ができる方は成長を待つことなのかなと。
良い練習ができたとは思います。走りの部分でもかなりの手応えを感じました。驚くほど結果に繋がるのではないかなと考えています。これが続けばですが。