kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

どれだけ必要とするか

2020-02-14 | 陸上競技
木曜日。この日はしっかりと走ろうと考えていました。金曜日は私が不在のため練習を休みにしようという流れにしていたので。普段に比べると負荷は高めかなという練習を意図的に入れました。前日の流れのの中で「これがきちんとできるか」というは大きいなと感じていたので。

アップはいつも通り。軸とバランス。時間を考慮してバランス系は少し抑えめに。メインに時間を割きたいのでそこが最優先事項。このタイミングで色々と対応しなければいけないことが発生したので連絡を取りながら。復伝をしなければいけません。その準備です。

時間はなかったのですが「体幹強化サーキット」を1サイクル。ここでどれだけ声が出るか。前向きになれるか。重要な話だと感じていました。2サイクルやっていたものを最近は1サイクルのみ。最初の補強で追い込むというよりは「流れ」の中でどうするかの方が重要だなと感じています。一回の負荷を高めるのではなく「流れ」に入れていく。10分短縮になります。これだけで他の練習に割く時間が増えてくる。

体幹固定の練習を入れてから台ドロップとタンブリング。固定するという言葉がイメージしにくいかもしれないので時折「体幹を締める」という話をしながら。ある程度の感覚は作れてきたかなと感じています。雰囲気作りに関してはかなり言ったので大きな声が出始めていました。素直にやってくれる選手が何人かいるのでそこに救われます。本来はもっと多くの選手が自発的にそれをやらなければいけない。まだまだですが。

壁抜きをやってからハードルドリル。ここの部分は電話対応を余儀なくされていたので全くみていません。これくらいの内容は自分達で確認をしながらやらなければいけない。ルーティンのようにやっている内容ですから。ある程度の水準まではきていると思っています。技術的な変化はある。その札をどうやって上げていくか。

スパイクを履いてスイッチング&スキップ。前日にやったスイッチングランを再び実施。面白いことに速く正確にできるようになっていました。「タタ」を速くしたいのです。部分的な変更ではなく走りに生かすための練習をしたい。そのままスイッチングランスプリントを。今回は距離が取れるのでミニハードルで。前回この距離設定がうまく行かずに40分以上ロスしました。見ているとかなり良くなっていました。きちんとできない者は少し浮きます。水平方向に進みたい。そしてスプリントのリズムを変えたくない。狙いがあります。そこを果たせない練習であればやらない方がいい。強くそう感じています。

「タタタ」をミニハードルでやる。これまで意識的に避けていたのですが「擬態語」を使うようにしました。「バババババッ」や「グッ」という表現方法。分かりにくいかなというのもあったのですがリズムやイメージで伝えるためにはその方がいい場合もあるなと感じたので。今更ですが「タタタ」も擬音ではないかという噂もありますが。イメージできればもうなんでも良いかなと(笑)

スプリントミニハードルをやってから50mT×2-60mを。走りにつなげていくためのワンクッションという感じでしょうか。前半部分の練習はどちらかというと「中間の走り」のための準備です。前半部分の練習はまた別の機会にやれば良い。流れを崩さずやることが大切かなと。

終わってから休まずに120m-120m-60mを。うちの練習の最大距離です。かなりスピードが維持できるようになってきたかなと。流れの中で往復走までやることにしていました。ここには明らかな意図があります。前日に見せた動画との比較。苦しくなった時、しんどくなった時に自分達で持ち堪えられるか。更に前向きな方向に持っていけるか。

ここはあえて声をかけずにいました。するとよく分からず円陣を組んで大きな声で何かを言っていました。そこまでの一大事ではないのですが。それでも自分達で考えて「鼓舞する」という部分をやろうとする。ここに大きな意味があるのかなと。3往復。これまではグダグダになっていたのが最後までスピードの維持ができた。途中Saが「空に星があるから頑張ろう!」と全く意味の分からない発言をしていました。「あ、まだ星はなかった(笑)」と言い直しをしていましたが。

今のうちにとってこういう部分は必要だと思います。苦しい場面でなんとかしようとする姿勢。しんどい時に下を向いてハァハァ言っているだけでは士気は上がりません。Hoも「頑張ろう」と叫んでいました。こうやってやればできることを最大限にやろうとする。ここが大切なんだと思っています。最後までしっかりとやり切ることができました。これだけで質が劇的に上がった感じがあります。3分休憩した後に60mを1本。疲労感がある中で良い動きをしていました。気持ちが変われば間違いなく走りが変わる。

ここからは選手に任せる。遠くから見守ることにしました。シャフト補強とハードル補強、30秒腸腰筋をやってからホッピング基礎。片足台ジャンプをやってスピードバウンディング。時間がなかったので自主的に往復していました。「最後に60m良い動きをして終わろう」とだけ声をかけて走る。遠くから全体を見るようにしていました。1本走るとかなり良い動きになっていました。これくらいの動きができたら十分すぎるかなと。

「どう?1本でいいんじゃない?」と投げかけて終わらせる。するとMiが近寄ってきて「1本目はリズムを重視して走っていたので今度は膝の引き出しをして最大スピードで走りたいのでもう1本走っていいですか?」と聞きにきました。1本目でかなりスピードが出ている選手が複数いたので無理をさせる必要はないなと考えていましたが、「意味があるもう1本」を走るなら止める理由はないなと。

何故か全員がもう1本走ることに。自分達で申し合わせてです。こういう雰囲気になれば全く違ってくると思います。誰のためにやるのか。この1本は強制されるものではありません。自分達で必要と思ってやった練習。もっというと「今の動きが良かったから自分は1本で良い」という理由のあるストップができるようになってくるとまた違うかなという気はします。

ある意味この日も「できて当たり前」の部分があるのかなと感じています。前日の刺激が本物になるかどうかです。少し話をして終わり。今私ができる方は成長を待つことなのかなと。

良い練習ができたとは思います。走りの部分でもかなりの手応えを感じました。驚くほど結果に繋がるのではないかなと考えています。これが続けばですが。

 
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ミーティング後の室内練習

2020-02-14 | 陸上競技

前の記事に書きましたが動画を見ながら話をしました。「食べたい」と思っていない者も前に「美味しい料理」を出しても食べない。「速くなりたい」と思っていない者に「速くなるためにやるべき事」を示しても何も感じない。これは絶対に変わらない事実だと思います。私がどれだけ本気になったとしても意味はない。

 
練習自体はかなりきちんとできる者が増えています。しかし、その場面だけの取り組みでしかない。練習中の雰囲気作りも含めて。波がある中で練習をしても今まで以上の成果は生み出せないと感じています。それなら「結果」は見えているのでやる必要性がなくなる。前の記事にも書いているように「目標」が明確であれば行動自体が大きく変わる。これで変化がなければもう二度と変わらない気はします。
 
かなりの時間ミーティングと振り返りに使いました。そこから練習開始。軸系をやってからバランス系。バランスは少し種目を増やして。雨だったので外でやるのは難しい。そうであれば与えられた環境の中で何をするかという部分が大切。
 
室内でサーキット。室内ではできない種目があったので別メニューとして作りました。こういう形で練習形態が少しずつ変わっていきます。狙いは同じでもその場でできることをやるようにすると様々な変化が生まれていきます。
 
膝締めが甘くなるのでチューブを使って膝締めドリル。直線的に運ぶ意識で。この数年、練習でミニハードルを使うようになっています。我が師匠と話をする中でずっとミニハードルではなくスティックを使う方が効果的だと感じていたからです。ミニハードルを使うと「かわす動き」になってしまう。足の回転が後ろになって回ってしまう。やりたくない動きを強化するような練習になってしまう。特に女子はその辺りが見られます。
 
そう考えていました。実際に目の前で動きを見ていると確かに足が回る。跳ね上がる感じになってしまって何のための練習か分からなくなる。数年前から「スイッチングラン」という形でミニハードルを使ってのスイッチングをやっていました。少し上に浮いてもいいので切り替えるタイミングを意識づける。
 
さらにそれを派生させて「スイッチング&スキップ」を入れました。縦の動きを水平方向に変えていくための練習です。最初はスティックでやっていたのですが膝が締まらなくても越えてしまうので膝が開き気味になってしまっていました。これは面白くない。そこからミニハードルを使って斜め上に引き上げる動きにしました。
 
もちろんそのためには準備動作が必要です。徹底的に膝締めの動きをする。縄跳びとチューブをもも上げを徹底しています。前に進むと開きやすくなる。速く進みたがる選手はどうしても膝が開く。ここは考えなければいけない。まだまだ。
 
ある程度膝締めをやってからスイッチングドリル。室内の廊下でやっているので手狭。少し時間がかかりました。ミニハードルを使ってのスイッチングまでを1階で。スイッチングランからは2階で。こちらの方が距離があるのでやりやすい。スイッチングランの切り替えをしっかりとやることに。これは消えてしまった火曜日の練習の所に書いていました。課題となる「タタ」の部分を速くしたい。さらに挟み込む意識を持たせる。スイングに意識が行きやすいので「降ろす」ことも含めての挟み込みです。
 
これまで強調するという部分だけをやっていました。そのため距離が遠すぎて「タ・タ」という感じになっていました。これではスキップやシザースの動きも同様に遅れてしまいます。やりたい動きとは違う。ここをどうするかを考えたときにもっと速い動きの中での切り替えを意識する。空中にいる時間と接地している時間を分けて素早く動く。この部分は重要だと思いますね。

その感覚を残したままスイッチングランスプリトを。選手は「タタタ」と呼んでいます。火曜日はこれをミニハードルに変更する時に手間取りました。この日は室内なのでスティックで。距離も短めに設定しました。壁にぶつかってしまうので。ひたすら走り抜ける。間の「タタタ」をしっかりと走る。

そこからミニハードルの「駆け抜け」を。短い距離と少し伸ばした距離で。足が回らないように直線的に運ぶ。素早く直線的に。かなりいい感じになっていました。

最後に上半身補強。ここ最近は下半身の部分が多くなっていたので意図的に上半身を。腕立て系だけですが。これは全て上半身と下半身のタイミングを合わせるようにしました。これも大切な要素。普段の練習でやっていることを抜き出してやりました。さらにワニウォークをいれて上半身と下半身の連動を図る。

この時にはかなり声が出ていました。当たり前といえば当たり前ですが。室内なので声が響くというのもあると思います。それだけではなく意識して出す。この部分ができれば変わってくる。この日だけできるのはある意味当然です。これでできなかったら先はない。

変化の兆しはあります。ここからどうするか。本物になれば信じられないくらいの結果に繋がると思います。どうなるか。
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