kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

kytbn高校での練習見学〜段階を追って〜

2020-02-06 | 陸上競技
かなり長く書いています。これが他の人にとって面白いのかどうか。良くわかりませんが。元々好きに書いているだけなので。mtm先生やsgy先生が目を通してくださっているので明らかに間違ったことは書けないなとは思っています。失礼な内容になるのも避けたい。

アルティメットが終わってから。ハイアップ600m。かなり走り回った後にハイアップです。これもこの日の朝話をした内容でした。たまたまその流れになっていたのかもしれません。わざわざ合わせてもらったのかもしれないなという部分もあります。最後まできちんと走る。長距離的な走りではなく明確な「意図」の中で行われるハイアップ。走り終わって1周ウォーク、そのままスプリント。ハイアップをするだけではない。そこに至るまでの経緯とその後の動き。

今更こんなことを書くのもどうかという話なのですが。前日の練習から感じていたのですが、練習の中で一切座ることがありません。練習の流れが一切止まらない。淀まないのです。次から次へと流れていく。練習がスマートだなと感じていた1番の理由はここにあると思います。疲れて倒れるなどのことはありません。終わった瞬間からすぐに次の行動に移る。この流れが「当たり前」になっているから選手にとっては特別なものではないのだと思います。凛としている姿が印象的なチームだなと。めちゃくちゃ明るいのですがこの凛とした姿で練習を続ける。立ち姿が綺麗だというのもその印象を強めるのかもしれません。

話がそれています。休まずにチューブを使ったスイッチング。前日に行った動きと同様の流れです。が、こちらの方はチューブを使って完全に固定しています。前日から話していた部分がこの練習の中で目を引きました。スイッチングの動きは「スイング」に目が行きます。特に私自身がその部分を重視して練習を組み立てているので当然ながらそちらの動きが気になる。

しかし、チューブでサポートすることでより走りに近づいていきます。身体の軸がしっかりと作れる。普通の練習であれば垂直な軸になりますがチューブを使うことで軸の傾きを作ることができる。実際の走りでは垂直に身体が起きるのではなく前方向に傾きます。その状態を作り出す。

その時に接地した脚が固まります。イメージとしては「バチッ」とハマる感じでしょうか。タイミングが非常に大切になる。スイングの部分と接地の部分がきちんとハマることで身体の軸が崩れない。これにより「接地脚」の部分も固まります。キマることで力を伝えることができる。それにより大きな力が伝わっていく。これが「重心を前に運ぶ」部分に繋がっていく。

スイッチングの動きをしてからスイング走?を。シザースで進む。ミニハードルを使って。これまでも何度も書いていますが私自身は膝のスイングで前に進むイメージを持っています。膝締めと腰の移動を生み出すために何をするか。ここにエネルギーを使っている。スイング走はここがメインになる動きです。さらに流れの中でしっかりと地面に力を加えることで重心移動が生み出せる。

この動きを見てうちの練習の中でそれができる動きはないかをすぐに考えました。前日に「壁抜き」な話をしました。膝の引き出しと腰(重心)の移動のタイミングを合わせる。その局面でタイミングを合わせて軸足に力を入れる。引き出す力と地面に力を加えるタイミングを合わせることでさらに「重心移動」が生み出せる。そう感じました。新しいことをやろうというのではなく「ヒント」を見つけ出してそれを練習に取り入れる。

そしてそこから往復走。40秒に1本。それでも質が落ちません。スピードレベルが高い中での走り込みができる。ここは大きいなと思いますね。ここまで書いてきた内容と重なる部分がかなりあります。ゆっくりとした動きをするのではなく最大スピードで走る。「有酸素系」ではない。「走ること」が目的ではなく「速く走る」ことが狙い。冬季練習では短短も短長も関係なく練習をするという話でした。マルチスプリンターを育てるという考え方。

強くなるために何をするか。ここは本当に大きいなと思います。自分達で盛り上がる。「やらされる」のではなく「自らやる」のです。強くなるために近道はない。その部分をしっかりと示している練習だと思います。

なかなか分かってもらえないと思いますが。この練習の組み立て。前日に話をした部分との「比較」になります。詳しくは書きませんが「明確な差」を感じました。狙いと目的が明確であってそこに対してのアプローチ。「同じような練習」であっても異なる部分がある。「やること」が必要なのではなく「何をするか」なのだと思います。この日の練習のの組み立ての中で感じる部分はありました。これだけで3時間は話が出来そうな感じがあります(笑)

ちょっと短いかもしれませんが。もう少し書いていこうと思います。お付き合いください。


コメント
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