今回は国体合宿も同時に実施でした。各コーチの選手は練習会自体に参加が認められていました。毎日参加するのはかなり厳しいので土曜日のみとさせてもらいました。一番早い者は朝の5時過ぎに家を出てきたようです。帰着は21時くらいだったとか...。それでも必要なことだったかなと。
練習に関してはsnd学園の練習の流れに入れてもらう形でした。うちの選手はここ最近他校の練習の流れに合わせてやることがありませんでした。これは色々な意味で新鮮です。普段やらないことをやる。自分達のペースで動くのではなく他者のペースで動く。ここは良い経験になったのではないかなと思います。
今回は意図的に練習を極力見ないようにしていました。金曜日の段階で「自分達の練習をする」という話をしていました。声を出して積極的に動く。大学生に負けないくらいの声を出す。どんな場所でも自分達のやりたいことをやるというのができるかどうか。見ているとどうしても気になるので。練習に関してはサポートする者に動画を撮らせたりメモを取らせたりしました。
しばらくして少しだけ見に行くと声が出ていません。数人には「声が聞こえない」と伝えました。大学生の声が大きいというのは当然あります。しかし、それに負けるのか。今回は大学生と勝負するくらいの気持ちで来ていました。最初の段階で負けている。これで勝負することはできない。言いたくはなかったのですが...。
途中から専門練習になりました。krkくんが呼びに来ました。「ハードルやりましょう」と。いやいや、きちんとやれよという話をしていると本当にハードルパートができていたようでした。専門練習という形で。snd学園の選手も一緒にやることに。これによりうちの選手の練習は一切見ないことに。ある意味丁度良かったのかなと。
大学生に合わせた練習にしました。やりたいことを合わせる。基本的な動きから始めてワンステップハードル、タンブリング 、一歩ハードルを。抜き足の動きなどを少しずつ詳しく説明しました。幸いお手本としてkrkくんがいるのでひたすら見せることができました。こうやって練習をさせるというのがいつものパターンです。お手本を示すと最後まできちんとやるので。
さらに「なぜやるのか」についてもある程度説明をすることに。なぜ抜き足を締めて動かすのか。腕をどのように使うのか。この手の事を話しながら練習を。krkくんに問いかけると「正解」を答えます。ヨンパの最大スピードは何台目か?とかカーブはハードルのポイントなど「こちらが答えて欲しいこと」を的確に答えてくれる。いや、感心しました。分かってやってくれていたんだなと。合宿などでも説明する機会が多くありました。間違いなくヨンパやハードルに関する知識や理解は普通の選手よりも高い。
あるタイミングで短距離も外に出てきました。うちの選手がどれだけ動けるのかなと思っていましたが驚くべき動きの悪さ。木曜日に見た時を10とすると6〜7くらいです。とくに脚が前に出て来ない。スイッチングのタイミングも遅れています。これでは走れない。こちらも気になってはいましたが我慢。走り自体がここまで作れていないというのは致命的です。
普段と異なる練習の流れの中で何をするか。ここが大切だと思っています。高校生に求めるのは難しいと思いますが、「自分の走りの理解」をしていたら何を意識したら動きが修正できるか、パッと出てパッと走るという流れができるようになる。それがうちの選手にはできない。ここはかなり重要な話だと思っています。
ここ数年この時期にこの合宿に参加させてもらっています。その都度感じていました。普段の走りがこういう場でできない。普段の流れの中でやっていることができないというのは高校生では難しいのかもしれないなと。以前、gt先生が「軽くアップをしてサッと結果が出せるような選手でなければインターハイの入賞はできないと思う」という私見を述べていました。まさにその部分なのかなと。
本当の意味で「走りに対する理解」ができているのか。何を意識すれば走れるのか。この部分についてかなり考えさせられる機会になるのかなと。やはり時として「私以外の指導」を受けることも必要なのではないか。そう考えてogw先生に「今度面倒を見て欲しい」と伝えました。微妙な感じでしたが(笑)
午前中の走りを見ていて「うーん」という印象を受けました。うちの選手、このままでは戦えないなと。ここに関しては色々と感じている部分があります。
また書きます。雰囲気作りは大学生に頼っている感じがありました。前向きな雰囲気の中で乗せてもらって取り組めるという部分が強くあったのではないかなと。感謝です。