kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

「足りないこと」から学ぶ

2020-02-18 | 陸上競技

合同練習を通じての日誌に「与えてもらうばかりでは強くならないとはこういうことだと思った」と書いている選手がいました。まさにこの部分を感じ取ってもらいたかった。これまでも「練習はやるだけでは意味がない」と繰り返し言い続けてきました。それがここの部分に当てはまるのです。「考える」「理解する」ことなく練習をやってしまったことに対する反省だと思います。

 

練習には間違いなく意図がある。その意図が何か。目的意識のない練習をしている間は絶対に強くならないと思います。また、「与えられたことをやる」だけでも強くはならない。そういう意部分を求めているから難しくなるのかもしれませんが。やるだけで精一杯で「意識するポイントが分からないままやっていた」と書いている者も。そこに意味があるのか。もちろん短時間で全てを理解することはできません。そうであれば「空いている時間」をどのように使うのか。昼休みなどを使って質問をして理解を深めたのか。そういう部分が「足りない」のではないかなと思っています。与えられてることだけで終わらせてしまう。

 

走っていて「脚が後ろで回った」「腰が進まなかった」「股関節が使えなかった」「脚が遅れた」「タイミングが合わなかった」と「できなかった」ことに関してひたすら書いている。「できないこと」が多く存在したのだと思います。これも貴重な経験。しかし、「できなかった」で終わっているから練習の質が上がらなかったのだと思っています。「できなかった」で終われるのか。

 

これは合同練習が終わって集合したときに話をしました。「これが予選だったらどうするのか」という話です。県総体の予選で「自分の納得のできない走りをした」とする。そのまま何もしないで準決勝を迎えるのか。そうなるとまた同じ失敗をする。何が上手くいかないのか。そこを改善するためには「どのような動きを入れないといけないのか」をきちんと見極める必要があると思っています。「短時間で動きを修正する方法」を自分が身に付けていなければ絶対に戦えない。重要なことだと思っています。

 

「課題」になる部分が出てくる。それを「どのようにすれば改善できるか」を考えて行動する。今回「走りが作れなかった」と言っていましたが、「待っている時間に何をするのか」だと思っています。「遅れる」のでれば「スイッチング」をすればいい。「腰が進まない」とかんじたのであれば「壁抜き」をしたり「スキップ」をすればいい。これまでの指導の中で「ヒント」になる練習はやっています。それが「実際に生かせるかどうか」だと思っています。生かせないから「走れない」という状況で終わる。これでは勝負する以前に負けてしまいます。

 

うちの選手のフォローをすると「練習の流れ」が違う部分はあると思います。うちの選手は「走りを積み上げていく」形で作っていきます。「スプリント」に向けて様々な「準備」をしていく。段階を追って走りを作ることで「やりたい動き」にたどり着きます。「温室育ち」で「大事に育てている」という感じがあります。いきなり「よし、走れ」と言われると自分自身の走りが作れないのだと思います。これは一長一短あるのかなと。しかし、うちの選手のレベルで言えば「積み上げて走りを作る」というパターンが一番効率よく走れると思っています。このことについてはまた別に触れたらなと思いますが。

 

今回、「いつもと違う流れ」で練習をさせてもらったことで「自分たちに足りないもの」が見えたのではないかと思います。本当はいきなり「走る」と言われてもそこに対応できなければいけない。「何をしたらいいのか分からない」という感じでは困ります。繰り返しになりますが「様々な練習パターン」に慣れておく方が良い部分もあるのかなと。誰が指導してもきちんとした走りができるという「適応能力」を高めていく必要もあるのかなと。

 

今のうちにとって。必要なことはたくさんあります。先日のkytbnでの「雰囲気づくり」と今回のsnd学園での「雰囲気づくり」は選手にとって大きな部分だと思います。それを経験していくことで学ぶことができる。「速いテンポでの練習」をすることで「意識するポイント」が明確かどうかも確かめられる。「やるだけ」の練習ではない。ましてや「やらされる練習」でもない。そこから何を学ぶのか。

 

「~ができない」というだけで終わるのではなく、そこをどのように改善するのかを明確に理解して行動に示さなければいけない。「できない」ならできるようにする。そこだけだと思っています。恥ずかしがらずに声は出せていたのかなという気はしています。それだけではないですが。県内の学校とは異なる雰囲気を経験する。それをうちでは「当たり前」にする。周りから何を言われようと「自分たちのスタイル」を確立してやっていく。そういう「強さ」を身に付けていきたいなと思っています。それを肌で感じることができたのが一番大きいかなと。

 

貴重な経験をさせてもらいました。fjk先生や大学生には心から感謝したいと思います。そしてmakinoやnao、michiが一生懸命に練習している姿を見ることが出来ました。少しずつ成長してくれていると思っています。一緒に練習してくれているチームメイトの存在が大きいのだと思います。感謝しかありません。これからも前向きに取り組んでくれたらいいなと思っています。感謝しかありません。

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足りないこと

2020-02-18 | 陸上競技

これはsnd学園の練習とは全く関係ない内容になるのですが・・・。今回の合同練習で感じた部分。特にうちの選手に足りないことを記録しておきたいと思っています。

 

これまで何度かsnd学園と一緒に練習をさせてもらっています。毎年この時期になっていると思いますが。その都度「上手く走れない」ということが続いていました。練習である程度の走りができていてもこういう場面では全く走れない。そういうぶぶんがあったので今回に関しては「見守り隊」として「何が足りないのか」を考えたいと思っていました。極力練習に関しては見ないようにして「自分たちが何を感じるのか」を大切にしたいなと。

 

案の定、「全く走りが作れない」という状況でした。Hoの走りを私が見ていて「木曜日の7割程度の走りしかできていない」と感じました。これはもう「致命的な走り」だという感じでした。本人に確認すると「5割くらいの走りしかできなかった」と。さすがにそこまでではないかなと思いましたが「全く走りになっていない」という状況でした。この走りでは県総体の予選さえも通過できないと思います。それくらい「見る影もない」という走りでした。Hoだけではなく総じてその状態になっている。ここが大きな課題だと思っていました。

 

一番の理由は「普段の練習との違い」です。ここに対応できなかったというのが一番の問題点。細かくは見ていませんが「バランス系」や「体幹補強」を中心に身体を動かしていきます。その中で走るための要素が少しずつ入っていく。それは「目に見える動き」ではない。ここが感じ取れないので非常に難しいのかなと感じました。大学生はその流れに慣れています。しかし、うちの選手は全く適応できない。これにより屋外で走るときに「なんだこの走りは?」という状況になる。当然の結果かなという気はしています。

 

ここ最近は「私の組み立てる練習」でしかやっていません。他校の指導者の練習に参加させてもらうことが著しく少ない。これにより練習のパターン化がなされているのだと思います。悪いことではないという気はしています。実際は「練習場面での勝負」ではなく「レースでの勝負」です。そうなると普段の練習の流れの中で自分たちのペースで走ることができます。が、このような「合同練習」の場では自分たちのペースではできません。普段の練習のパターンと異なる場面が多い。そうなると「自分たちが何をしているのか分からない」という状況になる。

 

最初にToには「普段とは流れが違うから空き時間をどのように使うのかを考える必要がある」という話をしていました。これは「ヒント」でしかない。本当はもっと答えになるようなことを伝えておかなければいけないのかもしれません。今回午前中の練習の走りを見たときに「上手くいかない方がいいな」とさえ感じました。「考える機会」になればいいかなと思ったからです。普段の流れと異なる練習に参加したときに「何をするべきか」を考え判断することができるかどうか。

 

うちの選手には常々「練習の目的」に対しての理解を促すようにしています。かなり細かい。実際今回やった練習の「目的」と「意味」を短時間で理解するのは難しいことだったと思います。それでも本当に必要であれば「大学生に質問する」という行為もできたのではないか。空き時間に直接質問しに行くこともできたのではないか。そう感じています。「よくわからないままやる」という部分がなかったか。これは普段では経験できない部分だったと思います。

 

更には「自分の走りを作る」という行為が全くできていなかったのではないか。単純に練習に参加しているだけで「走りが良くなる」ということは絶対にない。うちのような「普通の選手」が「普通にやるだけ」だったら走りが変わることはありません。単純に「参加する」というのが目的ではない。その中に「何が重要なのか」を見つけ出す能力が必要になるのだと思います。高校生レベルでそれができるかどうかは別として。普段の練習との違いや同じ部分を見つけ出す。ここができるかどうかは重要な話だと思っています。

 

見ていると「練習をしているだけ」になる。合同練習の中で細かい動きをやらないのであれば「自分で時間を作ってやる」という感覚が必要です。走りを見ていると「接地のポジション」「タイミングの遅れ」「膝締め」といったほぼすべての部分が「できていない」という感じでした。本当に「理解」していたり「やるべきこと」が見えていたらその場面で何をすれば自分の走りができるのかを判断できるようになるのではないか。これは前の記事に書いたgt先生が言っていた「本当に強い選手はフラーっとアップしてちょっと動いたらベストパフォーマンスができる」という部分なのかなと。うちの選手にはその部分が明らかに足りない。

 

もちろんかなり難しいことを求めているのは分かっています。だからあえて今回に関しては「見守り隊」に徹して失敗すればいいと思っていたのです。が、我慢できなくなって最後の最後に「なにやってるの?」と投げかけてしましましたが・・・。膝締めができないならその場でやればいい。足が遅れるならスイッチングをすればいい。そうやって「思い通りに動けない」という現実を受け止めて何をするのかという感覚が重要。

 

これが経験できたのは大きかったかなと。本当はもっとしっかり走れれば良かったのですが・・・。もう少しこのことについて書いておきたいなと思います。うちの練習の流れについて触れておきたいなと。

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snd学園と練習3

2020-02-18 | 陸上競技

なかなか一気に書き進めることができません。

 

土曜日の午後。補強系をしっかりとしていました。午前中に少し走っていました。午後からもある程度走るのだろうなと思いながら。実は朝の段階で「合間に動きの確認をする」という話をしておきました。後日談でいうと「昼休みに集まって話をした」という部分があったようです。どれだけそれが実行できるか。午後も基本的には「何も言わない」というスタイルでやっておきたいと。

 

のんびり「見守り隊」でやっていこうと思っていました。が、再び「ハードル練習」をすることに・・・。午前中に最後に「400mHのための練習」を少しだけしました。カーブでのハードリングを。腕の使い方などを意識しながらやっていました。午後はもう少し専門的なことを。

 

最初の段階で「100mHから400mH」なのか「400mから400mH」なのか。これによってハードリングが大きく変わってきます。400mからの選手はハードルが基本苦手。女子のハードルであれば低いのでいくらでも対応できるかなという部分はあります。それでも「逆脚」が使えるかどうかは大きな差が出てきます。こういう部分も対応する。基本的にワンステップハードルを継続しておけば両足で跳ぶ感覚は作れると思っています。頻度の問題もあるのですが。

 

最初の段階はkrkくんに任せて「ハードルアプローチ」の練習。強く踏み切って前方向に進む。その感覚づくりです。踏切が弱いと前方向への推進力が生まれません。さらに股関節の開きが小さくなる。こうなると重心が移動しにくくなるので難しい。何度か繰り返す。基本的なことをやってkらワンステップハードルなどを繰り返して「抜き足を前で落とす」という感覚を。

 

そこから若干の「専門性」をもった練習へ。歩数の切り替えです。16歩から17歩へ。17歩から18歩へという部分。話を聞くと「走力でカバー」というパターンが多くなっていたので「専門的な部分」を少しやっておきたいという要望が。それに対応した練習。これはある程度の競技力を持った選手のために取り入れる練習です。「感覚づくり」です。krkくんともよくやりました。13歩から14歩の切り替えをどうするか。ここで減速しないということは400mHのためには必須だと思います。減速をいかに抑えるか。

 

400mHのレースパターンについても話を。一度足が詰まって減速してしまうとそこからスピードが上がることはありません。そうなると力があっても勝負できなくなる。その減速をどうやって抑えるか。ハードルの直前で足を合わせると減速しやすくなる。17歩なら17歩を使ってストライドを調整していく必要があります。直前の減速は無駄にエネルギーを使うことになります。歩数を切り替えるという練習は実は大切。「たまたま来た脚で跳ぶ」という器用さがなければやはり「戦略」は必要かなと。

 

スティックを使って最初に確認。かなりの本数をやりました。最初はチョコチョコなってしまっていましたが何本かやる中で「ピッチアップ」する感覚が作れたかなと。そこから実際にハードルを使っての練習を。ハードルが低いというのもあったので早く落ちてしまいます。これは難しいところです。。「この高さに合わせる必要はない」と伝えてもどうしても「低く」跳んでしまう。そうなるとハードルインターバルが遠くなってしまいます。微調整しながらですね。

 

何本かやっていく中で上手く越えられるようになっていました。まー意欲の問題もあると思います。何とかしようと思ってやっているかどうかで結果は大きく変わってきます。他のパートが終わりそうだったのでこちらも200mを走った後にもう一度ハードルを跳ぶことに。かなりしんどい部分があったかなと思いますが良く走っていました。意欲は偉大。

 

うちの選手たちの走りは・・・。相変わらずでした。午前中よりも走りが作れていないという感じでした。足が遅れる。膝が開く。タイミングがずれる。何とかしようという感覚があるのかどうか。激怒するという話にはなりませんが。「放置する」と決めていましたがここまで酷いとさすがに・・・。「待ち時間に何をするのか」と。普段の練習の流れとは異なります。その中で自分たちの動きを作ろうと思えばもっとやるべきことがある。「いつもと違うから走れない」というのでは。「走りが作れない」という感覚の中で考えずに練習に参加していて何をするのか。

 

Hoに関しては結構真面目に「勝負する」という感覚で来ていました。直前の練習の動きを10としたら本当に7くらいの走りしかできない。これで勝負をするということができるのか。直接呼んで「こんな走りをするために来たのか?」という部分だけ伝えました。「自分で何をするのか」という感覚が足りない。合間にスイッチングをし始めて最後の1本は8割くらいになりましたが。本当は競争する中で何をするのかという部分が重要だったので。

 

うちの選手に関してはほとんど見ていないのですが「酷いな」と感じました。このことに関してはまた別に触れます。今回のことがきっかけで「目が覚める」「理解が深まる」という部分につながればと思います。

 

大学生に引っ張ってもらって刺激を受けたと思います。それだけで終われない。ここは忘れて欲しくないですね。

 

また書きます。多分。

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