kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

復伝をする4

2020-02-22 | 陸上競技

ほぼ復伝の内容とは異なってきている気がします。話した内容は「復伝」なので「練習の特徴」と「練習の流れ」が中心です。最終的には70分くらい話をしたのかな。こちらが感じたことを伝える部分というのは多くあったと思いますが、中心は「実際に見たこと」です。そこに少しだけ(?)私の感じたことを入れて話をした。指導者講習会であれば今回の視察を踏まえて「こういう練習をした方がいい」という提案をすることができますが、あくまで「復伝」なので。

 

最後にysd先生から聞いた話を伝えました。「強豪校」というイメージが強い。実際に本当に強いですし、意識レベルも格段に高い。日本一になるチームだなと感じました。しかし、人数は本当に少ない。スプリント系に特化しているのでそういう形態もありなのかなと感じました。「強い選手が集まる」というイメージを持たれがちだが本当は違うんだという話をされていました。

 

ysd先生が監督になった時、本当人数が少なかった。聞き間違いかもしれませんが冬季には「練習している選手が1人だけ」という時期もあったと。今からは想像できません。なかなか選手が集まってくれない。そこでこれまで「12秒台」の選手ではなく「13秒8前後」の選手にも話を聞いてもらってアピールをし続けたという厳しい時代があったそうです。その中で少しずつ力がついていき活躍していく。「入ってきた選手が力をつけていく」ことで周りの評価も変わってくる。そのタイミングで「力のある選手」が学校を選んでくれた。それがきっかけで一気に全国区のチームになったという話でした。

 

元々「強豪校」としてやっていたのではない。地道に選手と向き合ってチーム作りをしていくことで変わってきた。最初から「強いチーム」は存在しない。そういう部分は本当に「勇気」と「希望」をもらえました。我々にもできるのではないか。そう感じることができた瞬間でした。うちのように人が集まらないチームであっても「夢」が持てる。それが一歩一歩前に進むためのエネルギーになる。

 

この感覚を分かってもらえるかどうかは不明です。私の中ではこの感覚は非常に重要だと思っています。makinoやkanaはもともと13秒2が中学時代のベストでした。その選手とかかわる中で自分自身も勉強させてもらった。最終的に12秒14と12秒17まで記録を伸ばした。もちろん、彼女たちの努力の結果です。私は少しだけサポートしたに過ぎない。それでも「正しい方向性を示せば選手は伸びていく」というのは確かだと思っています。

 

これまでの練習形態を全面否定する気はありません。色々な要素がある。本当は必要だけれど気が付いたら削ってしまっていたというものも間違いなくある。時として「限界を超えるような練習」というのも必要になるのかもしれない。何が正解なのかは誰にもわかりません。しかし、これまでの「考え方」の枠の中からいったん出てみないと見えないモノがあります。

 

今の私にできるのは「目の前の選手と向き合う」ことです。最初から今のkytbnのようなチームにはなりません。しかし、毎日の取り組みで変わっていければいつの日か周りから目標とされるチームになるのではないか。「楽しそうだから一緒にやってみたい」と思ってもらえるチームになるのではないか。そう感じています。

 

だからこそ今私がやるべきことは何か。もっともっと目の前の選手に必要なことを考えなければいけない。練習をできるだけシンプルにして選手が分かりやすい、理解しやすいものにする。「分かっていないから言えない」のではなく「分かっているけど言わない」といえるような指導をする。分からないから走らせておくという指導はしない。そうやって選手と力を合わせて進んでいければいいのかなと感じています。

 

復伝終了後、数人から「blogを読んでから話を聞いたので理解が深まった」という話がありました。「一読者として」と。そんなの大した話ではありません。私は毎回毎回感じたこと、思ったことを書いているだけですしそれ以上でもそれ以下でもない。今回の話も自分が思ったことを伝えているので不快に感じられる人も出てくると思います。それでも「何かをしなければ変わらない」のではないか。

 

「視察」に色々な指導者がいく。重要なことだと思います。本当は県内でももっと交流があればいいと思っています。私は来てくれればいくらでも情報提供はします。本当に考えていることも伝えます。別に隠す必要はないからです。聞かれなければ答える必要性がないので答えないだけです。県外に出るのが大変ならまずは身近な場所で「刺激」をもらうことも必要になるのかなと。

 

何かが変わればいいなと思っています。そのきっかけになるかどうか。こういう機会を与えてくださったogw先生には「それなり」に感謝しようと思います。そしてsekmのmti先生、kytbnのysd先生、mtm先生、sgy先生には「心の底から」感謝しています。良い勉強になりましたし、山口県に刺激を与えることができたのではないかと思います。

 

少しずつ少しずつ。一人でも多くの人が情熱をもって陸上競技に向き合ってくれればいいなと思います。

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復伝をする3

2020-02-22 | 陸上競技

なかなかまとまりません。話をした内容を全て書こうというのではなく「何を伝えようとしていたのか」を書いている感じでしょうか。書いていて思い出すこともあるので振り返りとしては重要な時間だと思います。「陸上競技」にどれだけ自分の力を注げるかはわかりません。それでもこうやって記録しておくことで誰かの役に立つ日が来るのかもしれない。分かりませんが。

 

練習の「量」についてはどこかで打破しなければいけない部分だと思っています。これは私の私的な意見なので不快に思われる方が出てくる可能性はあると思っています。復伝で話した内容ではありません。あしからず。

 

一般的に長距離種目の女子は中学時代に強くなります。ある程度成長期が終わって身体ができてくる部分もある。その時期に「一定以上の負荷」をかけていくと面白いように記録が伸びる。「やればやった分だけ返ってくる」という感じがある。そうなると「ある程度の量」を与えることで身体づくりや技術的なことをしなくても「速くなる」という現象が起きます。指導力云々というよりは「厳しく接して量を消化する」ことで力が上がる。

 

誤解なきよう書いておきますが「しっかり考えて練習計画をされている」指導者もたくさんいると思います。一般的にという前提で話をしています。中学時代に面白いほど記録が伸びていたにもかかわらず高校になると長距離種目は伸びにくくなります。「練習が変わった」というのもあるかもしれませんが。ある程度早い段階で「頭打ち」に近い記録を出しているのでそれ以上記録を上げていくことが難しくなるというのもあります。

 

それをさらに上げていこうとすると「中学時代以上に量をやらなければいけない」という状況になる。それはかなりリスクが高い。一定以上の負荷をかけることで故障する可能性もある。故障することで運動量が減り体重が増えてしまい更に走れなくなる。悪循環を生み出す可能性がある。楽しくなくなる。長距離種目においては大学生よりも高校生のほうが力があるということもあります。極端に言うと中学生でも大学生よりも速いかもしれません。そうなると「大学でも量を増やす」ということになる。それはほぼ不可能。想定できる範囲だと思います。

 

高校時代に「量を追う練習」をする。もちろん、高校で競技を終える選手も多くいるのでそれも一つの手段だと思います。「走り込みで走りを作る」という考え方もあると思っています。走り込みをしていて最後動きが崩れてペースも遅いという姿を見かけます。本数を重ねていくにつれてその度合いは酷くなる。何本も走って最後に選手はその場に倒れこむ。「疲労感」はあります。「よく走ったな」という感覚にはなる。その姿を見て指導者は「今日もよく頑張った」と感じる。素敵な光景だと思います。

 

しかし、それが本当に速く走るための練習になっているか。前の記事と重なる部分ですが「スピードレベルを落として本数を走る」というのは本当に効果があるのか。目的が「走ること」や「追い込むこと」にすり替わっていないか。本来的には「陸上競技」は「記録」を追いかけるモノです。たくさんの量を追い求めることを「目的」にはしていない。量をこなすことで得られる「満足感」「充実感」はあるでしょうが、本当の目的を果たしてはいない気がします。

 

ウエイトトレーニングも同様。「筋力を上げることで記録が伸びる」というのはあると思います。出力が上がることで力が上がっていくので地面に伝える力は大きくなります。即効性があるのは「補強」よりも「ウエイト」だと思っています。しかし、一気に記録が伸びた後にどうやって記録を短縮していくのか。一時的な伸びを見せてもそれが継続するのは困難です。筋肉量に頼って「競技力」を上げてしまうとそこからは「もっと筋肉量を増やす」必要性が出てきます。それは不可能。

 

練習量も筋肉量も根本的には同じことを言っているのだと思っています。きちんとした技術を身に着けていき、競技の筋力発揮と同じ力の発揮を覚えさせていく。それは遠回りのようで実は最短距離なのではないかなと感じています。あれこれ多くのトレーニングをやるというのも必要な部分があります。全身のバランス感覚を磨くという部分も。しかし、あまりにも多くのことをやりすぎると「ぼやける」のだと思っています。必要ない筋肉が発達することによって競技力は停滞してしまう。

 

このことを今回は伝えたかった。もうすでに「何を言っているんだ」と思われる人もいると思います。実際、冗談か本気かは分かりませんでしたが「一生懸命に話しても半分は寝ているんだから意味がない」という「ありがたい言葉」ももらいました。結構時間をかけて準備をしたのですが「意味がない」と言われるとさすがに・・・ですね。もちろん、全員が興味関心を持ってくれるとは最初から思っていません。少しでも「時代の流れ」を感じてもらって「本当にやるべきことは何か」を考えてもらえるきっかけになればと思っています。

 

もう少しだけ書きます。もう少しだけ・・・。

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復伝をする2

2020-02-22 | 陸上競技

引き続き。不快な内容にならないように気を配りながら・・・ということで。

 

私自身の「復伝」と話を聞かれた人の感覚が一致しないかもしれません。別に私は「自分はすごい勉強をしてきたんだ」ということを前面に出そうという気はありません。その意味もないと思っています。しかし、県外(近畿)でどのような練習スタイルや「練習の流れ」を意識してやっているのかは必要な情報だと思います。これも何度もblogに書いているので。「復伝」は動画を示してあとは「blog読んでください」というのが一番効率よくできるのかもしれません。

 

全く関係ない話を。今回のレジュメに「学校の横を電車が通っている」という部分を書きました。ある人に見せた時に「この情報必要?」と指摘されました。まー今回の「復伝」という意味ではほぼ必要ない気はしています。が、「電車が走っている」ことに対してあるエピソードがあるのでそれを話したかった。結局、自粛したのですが・・・。kytbn高校の横には坂道があります。そしてその隣を電車が走っているのです。すごい光景だなと思っていました。本当に目と鼻の先を電車が走る。

 

そのタイミングでysd先生が「この電車単線なんですよ。今、単線を複線にする工事をしているのでうるさいんですよね」と(笑)。続けて「この複線にするタイミングでここに駅を作ってくれたら便利なんですけど」と本当に全く関係ない内容を真面目に話をされていました。私の中ではこの「ギャップ」が最高に面白かった。今の今まで「支持脚が」「片脚での力の発揮が」と言われていたのにいきなり全く違う話を。それも「駅ができたら便利」という個人的な要望を(笑)。

 

この手の話を折り込んでいけば結構な話になったと思います。技術的な話というよりも「珍道中」になるのかもしれませんが(笑)。時々脱線したくなるのを我慢に我慢を重ねて話をしました。

 

訪問させていただいた学校の練習を紹介する。どちらの学校も「練習の流れ」を意識して話をするようにしました。感覚的にkytbnの練習の流れが好きです。どちらにも特徴があるのですが今の私が行っている練習スタイルに近い感覚があるので好きだと感じたのかもしれません。「基本的な動き」に関しても「重心移動」が「小から大」へ。技術的な要素は「少しずつ実際のスプリントへ」という「段階を追う」練習が多くありました。2日間しっかりと練習を見させてもらったというのもあったのですが。

 

最初にも話したのですが「月陸」の取材がkytbnで行われていました。今回自信があるのは「取材をした人よりも間違いなく私の方が突っ込んだ話を聞いている」という部分。マンマークに近いくらいそばで話を聞き続けました。もちろんすべては聞けていないですが。動きを見て「これは~ですか?」という質問もし続けています。最初から「練習の流れ」について聞きたいと思っていたのでその部分を中心に復伝をしました。

 

言葉ではわからないので「練習の段階」と「練習の流れ」を一つ一つの動画を見ながら紹介。さらに「関節の固定」や「力の発揮」についても結構細かく話をしたと思います。「やりたい動き以外はしない」という部分の徹底。これもblogに書いていますが「必要のない筋肉を肥大させない」という感覚を徹底している。こういう部分はぜひとも参考にしてもらいたいなという考え方でした。

 

「100%の力を発揮する」という部分もかなり話しました。これはysd先生の話でしたが。「有酸素系の練習」や「走り込み」についての話は絶対に話しておきたいなと思っていたからです。「300mを3本走る」ことについて。「うちはやっても1本ですね」と。その理由を聞くと「1本目に力が出せなければ3本目が強くても意味ないですよね」と真理を突いた回答。まさにその通りだと思っていました。何本も走る。本数を重ねると強い選手もいる。でも3本目にたどり着く前に「予選」で落ちてしまったらその練習を生かす場面がない。

 

こうやって書いていて少し思い出したことが。これは復伝では話していないので「極秘情報」なのかもしれませんが(笑)。以前mtm先生と話をするときに「疲れている中で最大スピードを出す」という部分がありました。これは本数を重ねて疲れさせるというのではないのですが。走り始めるまでにかなり補強をして「予備負荷」をかける。ある程度疲労をした中でのスプリントだと思います。

 

実際のレース。本当にMAXで1本走れば済むという話ではありません。記録会などで言えばT.T.のような形で「万全の状態」で走ることができるかもしれません。フレッシュな状態で走ることが記録につながる。社会人選手などはこのパターンのほうがいいのかなという感じがあります。が、高校生は間違いなく「疲労」しているのです。4継を走るのであれば1日目に2本走る。そのためのアップをする。翌日は4継の決勝を走ってそこから100mの予選が始まる。その日の4本目に100mの決勝があるのでそこで「最高のパフォーマンス」ができるようにならなければいけない。これが社会人選手や大学生と高校生の違いだと思っています。

 

mtm先生が当時話されていた内容はまさに「高校生がどのように勝ち上がるのか」という感覚の練習スタイルです。本数を重ねて連続で走って3本目が速いというのではない。別の形で疲労していてその後、「最大スピードで1本走る」という形。300mを3本というスタイルとは明らかに「目的」が違います。復伝していません(笑)。だってkytbnで聞いた話ではないので(笑)。

 

1本だけ強い選手では高校の大会は勝ち抜けないと思っています。大学生になったら違ってくるのかもしれませんが、高校時代に勝ちあがろうと思えばやはり「必要な練習」をしておく必要がある。「必要な練習」とは「量」を追う練習ではなく「力の発揮の仕方」を覚えるようなスタイルなのかなと。これも復伝していません。書いていて思い出したので記録しているだけです。

 

書いていて長くなりました。本質的な話も織り交ぜながらになるとまとめることができなくなります。すみません。もう少し書きます。というか、blogの文章を印刷して渡したらそれが「復伝」なんじゃないかなという気がしてきました。

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復伝をする

2020-02-22 | 陸上競技

木曜日。朝から出張でした。一旦学校に行って・・・。色々と考えさせられます。

 

午前中からセミナーパークに行って「復伝」の準備。今回はスマホから直にプロジェクターにつないで画像を見せることに。単純に文字だけのプレゼンテーションよりも動画を使いながら見てもらうほうが分かりやすいと思っていました。与えられている時間は90分という途方もない時間。スライドは93枚になっていました。

 

午後から顧問会議が開催されそのあとに「復伝」を。1月末に奈良と京都で「視察」をさせてもらったのでその部分をどのように伝えるのかというのが使命でした。一番最初に「県外へのすゝめ」を。自分たちがやっていることがすべてではない。それをどうにかして分かってもらいたいなと思っていました。もちろん、「こんなことやって意味があるのか」と思う人もいると思います。しかし、「陸上競技をする」という部分を本気で考えるなら「自分がやっていることが全て」という考え方から抜け出さなければいけないと思います。

 

県内のほぼすべての顧問がいる状況です。「こんな奴の話なんか聞けるか」と思う人もいると思います。ある程度経験を重ねて指導をされている方にとっては「今更スタイルを変えることはできない」という部分もあると思います。それに対して私が何かできるかと言われれば・・・。少しでも話を聞いて「共感」してくれたらいいなという気はありました。その反面、「このことが理解できるのか」という不安も大きい。

 

以前から書いていますが「目的のある練習」ができるかどうかは大きいと思っています。ジョグをして体操、ストレッチ、身体ほぐしをしてから何となくドリルをやる。ウインドスプリントをやってスパイクを履いて走る。短い距離のダッシュをしてそのタイムを計る。ある程度走ったら「走練習」としてある程度の本数を走る。追い込んでから最後に補強をして終わる。何をもって「一般的」というかは分かりませんがよく見かける練習だと思います。

 

が、これは「今までやっていたから」という理由で導入されているにすぎないと思っています。そこに「根拠」があるのか。もちろん、この練習スタイルでも「ある程度」の成果は出ると思います。運動をしないよりはした方が速くなるのですから。しかし、それに対して「これでいいのか」という疑問をもって見ることができるか。「これまでやっていたから」という閉鎖的な考え方で物事を見ていたら「本当はもっと伸びたのかもしれない」という部分を見落としてしまう。

 

陸上競技に関しては「後進県」だと思っています。保守的な県民性というのも大きく影響していると思います。近畿などでは他県との交流も盛んですし、情報交換が頻繁に行われます。それが山口県では少ない。どれだけの人が県外のチームと一緒に練習をするのか。中学時代に「県で1位」だった選手が高校で「県で1位」になるのはそれほど難しいことではないと思っています。可能性の問題として・・・ですが。しかし、県で1位でも中国地区で6位以内に入らなければインターハイへは進めないのです。「強い選手が集まる」ことで県では負けなくなると思いますが、それが「県外との勝負」になったときに本当に戦えるのか。

 

ここまで突っ込んだ話はしませんでしたが・・・。「現状維持」では絶対に進みません。「現状維持」をしようとすれば「周りは進む」ので結果的に「後退」することになります。それをどのように伝えていくか。何かを話をすれば「何を偉そうに・・・」と感じられると思います。そこは仕方ないかなと。私にとって「当たり前」の感覚であっても他の人からは「特殊な話をしている」ととらえられるかもしれない。それでも今回経験したことを相手にきちんと伝えるためには「何か」をしなければいけないなと。

 

話した内容はこのblogに何度も書いている内容です。非常に残念なんですがこのblogを読んでくれる指導者もいるようです(笑)。「blogを読んで今回の復伝を聞いたら内容がよくわかった」と言われていました。文字で見てもらったことを映像で示すことで何かしら感じる部分があるのだと思います。今はありとあらゆる場所に情報が溢れています。その情報を鵜呑みにして「これをやればいいんだ」というのではなくよく吟味してやっていく必要があります。

 

「ボディコントロール系」の練習に関しては「動画」で示しました。が、実際のところ戻ってできるとは思えないので「うちではできないなと感じました」と素直に伝えました。「真似」はできるかもしれませんが、本当に狙った部分ではない動きをすることになる。そうであれば本当にやる意味がありますか?というところです。「効果はある」と思います。が、「よくわからないけどやる」というのではだめだと思っています。これは「否定」という意味ではなく「〇〇高校がやっているから」という理由で練習の選択をすることはリスクが大きくなると思うからです。

 

言葉を選びながら書きます。

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限られた時間でできることは

2020-02-22 | 陸上競技

更新が遅くなっています。なかなか...。気持ち的なものもあって。

 
 
水曜日、この日の練習も1時間。多少オーバーしても...という気持ちがないわけではないのですが、やはりここは1時間で終わらないようにしなければいけないなと。限られた時間でやるしかない。逆に限られた時間だからこそできはことがある。
 
前の記事にも書きましたが「足りないこと」を意図的に組み込んで練習を計画しています。気づかなければそれまで。こちらからあえて「やった方がいい」とは言わず。これが自分の走りの感覚を磨くために必要な要素なのかなと。基本的なものはしっかりと提供するが自分で考える要素も入れる。
 
種目を絞ったバランス系。体幹強化サーキットを1サイクル。そのまま「固定練習」をしてから「台ドロップ」を。本来であればこの部分に時間を割きたいのですが「1時間」という限られた時間の中で何かをやろうと思えば難しくなる。本当に「必要なこと」だけを抜き出して実施するという感じでしょうか。体幹を締めるという部分だけはしっかりとやっておきたいなと思ったのでこの部分は導入。
 
縄跳びを使った「膝締め」をしてから「ハードルドリル」を。この辺りはいつも通りに近い部分です。この日は「前半部分」を課題としてやっていきたいと思っていたのでそのまま「加速段階T走」を。このときToが一人で「壁抜き」をしていました。こういうことだと思っています。この日は「重心移動」を意識する場面がない。普段であれば「ハードルドリル」を入れるまに「壁抜き」をして「膝と腰の移動」の感覚を作ります。が、「意図的に入れていない」という状況を作りました。必要だなと感じてやる。ここが狙いだったので十分かなと。そこに何人が気付くか。
 
加速段階T走を2本ずつやる。両足で力を発揮してやっていくのは難しい部分があります。ここも工夫の余地はあると思っています。見守りながらなのかなと。一歩目での重心移動を作り出したいと思っています。これも正解かどうかはわかりませんが。そこだけではなく「リズム」も必要になる。やることはかなりあります。一つずつですね。マーク5歩をやるときにHoが地面に手をついて「膝締め&引き出し」をやる。この子はいつ見てもこうやって動きの確認をしています。こちらが言わなくても。強くなってもらいたいなと思える選手ですね。
 
最初の数歩を作った出の「2次加速スティック走」を。これはmtm先生から話を聞いた内容を参考にして入れました。最初の部分とそれをつなぐ部分。段階を追うという感覚の中では「準備」をどのようにするかは大きいかなと。練習に対する工夫の余地としてはここにあると思っています。これまでやってきたことをさらに「進化」「深化」させていく。全てを新しいものにするのではなく「必要な要素」を判断して練習計画を立てる必要がある野中と感じています。
 
最後に50mT×2-60mを。加速段階の動きを中間につなげていって走る。うちの練習スタイルの基本は「T走」です。走る距離が確保できないというのも大きな要因の一つですが。50mTをやった後の60mがどれだけ走れるか。ここに力を注いでいます。まーやるからには「良い走り」をしたい。当然の話です。
 
限られた時間の中で何ができるか。ここを見極めながらやっていきたいと思っています。こちらの準備も重要になってきますが。できることを最大限にやる中で見えてくることがある。そう考えています。走りとしては悪くなかったと思っています。本人たちがどのように感じていくか。積み上げていこうと思います。
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