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「平成最後の●●」にのる?のらない?

2018-12-06 12:24:01 | 講師亀田からのメッセージ

講師の亀田です。

最近の私の中のヒットワードの中に「平成最後の○○」があります。

 

「平成最後」とするだけで、どんなことでも特別なコンテンツ化できる魔力があります。

例えば、今年のクリスマスは既に「平成最後のクリスマス」として、にわかに盛り上がりつつあるようです。

 

さらには、関連して「平成回顧」という流れもあります。

平成を懐かしく振り返りながら、「リバイバル消費」や「回顧消費」なども誘発されそうです。

 

例えば私よりも少し上の団塊ジュニア世代(現在46歳前後)では、

写るんです、ポケベル、Jリーグ誕生、ユニクロのフリースの登場

などが印象的なモノ・コトになるかと思います。

 

バブル世代(現在55歳前後)ですと、

カラオケBOX、ジュリアナ、Windows95、iモード

などですかね。

 

皆さんは、何か「平成最後の○○」を楽しむ予定はありますか?

私は、「平成最後のお正月」を大切に過ごしたいなーなんて思っています。

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トヨタとソフトバンク

2018-10-29 15:15:51 | 講師亀田からのメッセージ

本日は、マーケティングマイオピアについてお話をしたいと思います。

 

会社は自社の事業をどのように定義するかにより、その後の企業の事業展開が変わってくる、とされます。

もう少し詳しく言えば、どう定義するかによって、その企業あるいは事業が成功するかいなかや、企業の寿命が違ってきます。

 

このことについて、T.レビット氏は

「事業をその製品自体あるいはモノ自体で定義することはまさにマイオピア (近視眼) であって、避けるべきである」ことを説きました。

企業や事業を成長させたいのであれば、事業や製品そのもので定義するのではなく、

その代わりに、その製品やサービスが果たす機能・ベネフィットや、

顧客がその製品やサービスに期待する意味・目的によって事業を定義すべきだとしています。

 

具体例をみてみましょう。例えば、「4分の1インチ・ドリル」の製造メーカーがあるとしたら、自

身の企業の事業を「4分の1インチ・ドリル事業」として定義するのではなく、

「4分の1の穴を顧客にあけさせる事業」と定義すべき、ということになります。

 

なぜなら、実際に顧客が必要もしくは期待しているのは「4分の1インチのドリル」そのものではなく、

ドリルを使うことによってあけられる4分の1インチの「穴」だからです。

 

また、このように、顧客がその製品やサービスに対して何を期待しているのかをベースにして事業を捉えることが、

顧客志向となります。そのような志向をすることで、激しい環境変化、顧客ニーズの多様化、競合の参入、

そして技術代替などの大きい波に耐えることができ、継続的に企業成長ができるようになります。

 

他の例では、鉄道ではなく「輸送」、映画ではなくエンタテインメント、石油ではなく「エネルギー」といった事業定義の転換などがわかりやすいですね。

最近では、トヨタとソフトバンクが新会社を作りましたが、

トヨタが自社の定義を「自動車」ではなく「モビリティ事業」に転換する象徴的な動きですね。

お客様が求めているには自動車ではなく、快適に移動するサービスであり、そのサービスを強化するには

ソフトバンクのAI技術が必要になってきたことになります。

 

10年前はトヨタの競合がグーグルになったり、パートナーがソフトバンクになるなんて、

想像もつきませんでした。

 

先が読めない面白い時代であり、恐ろしい時代です。

 

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挑戦!

2018-09-21 21:00:00 | 講師亀田からのメッセージ
講師の亀田です。

本日より、
大学でマーケティングの講義を週一回100分間、行うことになりました。


講師の依頼が来た際には、金曜日の4限(15時30分~17時10分)のため、会社の勤務時間と重なり、
会社を説得できるのか、そして、業務との両立ができるかと悩みました。

ただ、
大学の講師という未知なる体験ができること、
自分の知識のたな卸しになること、
マーケティングの面白さを伝えられること、
など、魅力がいっぱいありましたので、お受けすることにしました。

と、つらつらと書きましたが、コアとなる判断理由はシンプルで、

やらないで後悔するよりも、
やって後悔するほうが、経験ができている分、意味がある

という、考えにあります。

これまで、転職を5回しましたが、この考えが後押しをしてくれました。


これからも、引き続き、様々なことにチャレンジをしていこうと思います。
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診断士の時代へ

2018-08-14 09:59:15 | 講師亀田からのメッセージ

サッカーの本田圭佑選手が現役選手を続けながら、

カンボジア代表の監督になる、という発表がありました。

 

監督になる目的は

1.カンボジア代表のサッカーを強くすること

2.カンボジアの魅力を広めること

だそうです。

 

1番目の理由はもちろんですが、2番目の理由が本田選手らしい、視野の広さだと思いました。

 

また、この発表は、副業、マルチタスクが当たり前となる人生100年時代の到来を象徴しているように思います。

 

スケールや影響力など全くことなりますが、

私も生活者研究を会社員として行いながら、大学の講師をしたり、コンサルティングやセミナー講師なんかもしたりしています。

 

もちろんマルチタスクは時間的にも、体力的にも負荷がかかりますが

その分、何倍の人生を楽しめると考えています。

 

独占業務がないからこそ、活動範囲に制限のない中小企業診断士に

ぴったりの時代がやってきますね!

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CSRとCSV

2018-07-14 09:24:50 | 講師亀田からのメッセージ

講師の亀田です。稼プロ!の7期生で、18期では執筆企画の講師を担当いたします。

これからどうぞ、よろしくお願いいたします。(自己紹介は講義の時にお話ししますね!)

 

さて、今回はCSRとCSVの違いについて、お話しをしたいと思います。

 

どちらの3文字、しかも一字違いのため、混同されがちです。

CSR=Corporate Social Responsibility=企業の社会的責任
CSV=Creating Shared Value=共通価値の創造

CSR活動として、社会貢献をされている企業も多いです。
一方のCSVは、企業が、社会課題や問題に対して取り組むことで社会的な価値を創造し、その活動自体が企業にとっても売上など経済的な価値も創造されることを指します。

※2011年『競争戦略論』マイケル・ポーター教授が、ハーバード・ビジネス・レビューで提唱

どちらも同じ社会に対する貢献や責任に対するや活動ですが、CSRは、本業ではなくその周辺の活動、例えば、環境に良いことをする、フィランソロピー(社会貢献的活動)、などに対して

CSVは、本業そのものを行いながら、いかに戦略的に社会課題を解決するかが問われます。さらには、最近では、CSVを通じて事業そのものの価値や競争力を強化するというところで、発展していいます。


ポーター教授は、企業が一時的な売上や利益の最大化を目指すため、その活動によって社会や環境問題を生んでいる点を指摘しており、これがCSVの出発点になっています。

また、持続可能な活動であることも重要です。本業ではなく、周辺事業として行った場合、業績が悪くなった際には、予算が削減されるなどして、継続的に活動ができなくなることがあるからです。

CSVの具体例としては、スターバックスでは、「ハミングバード スターバックスカード」をつかって購入すると、購入金額の1%を寄付するという仕組みがあります。

チチカカでは、売上金額の5%を生産者に還元して、生産者の生産が継続的にできるような用具を提供しています。

今後はCSVが企業間の競争の差別化要因になることも増えてきそうです。

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