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輪島支援

2024-11-07 12:00:00 | 塾長からのメッセージ

こんにちは、塾長の山﨑です

今日も輪島に来ております。1月1日に発生したM7.6最大震度7の能登半島地震は未曽有の災害をもたらし、特に輪島市は総世帯数11,495(R5.4.1)、全壊2,294、半壊3,899、一部損壊4,276(合計10,469)と実に9割を超える家屋に甚大な被害が発生し、無傷の家はほぼ無いような状況で、死者行方不明者は170名に達しました。

私は伝統工芸品輪島塗の 復興支援で2月から輪島に通っていますが、当初は水道が寸断されており、トイレも仮設トイレでした。4月ころからようやく水道は復旧していきましたが、公費解体は進まず、半年が過ぎてもほとんどそのままの状態でした。

公費解体は9月末で9%の進捗でようやくところどころ更地が出来て、仮設住宅も少しずつ建ち、少し復興が始まったかなと思っていた矢先でした。9月20日から始まった線状降水帯で400mmを超す記録的豪雨となり、21日(土)午前中には輪島市内中心を流れる川原田川と鳳至(ふげし)川が氾濫し、全壊49、半壊390、一部損壊27、床上浸水231、床下浸水686という大きな被害に見舞われ、激甚災害に指定されました。

豪雨災害は数字以上に深刻で、特に泥水を被った住宅、工房、店舗では雨のあとの泥の掻き出しに追われ、今でもまだその後処理に追われています。地震と豪雨両方の被害に遭った輪島塗工房では地震が2とすれば泥水は8の影響だと話されいます。極端に言えば地震は倒れたものを立てればよいが、泥水は書き出し、洗い、消毒、乾燥と気の遠くなる工数が掛かっています。(ちなみに公費解体は10月末では14%まで進みました。)

今回の豪雨被害は川の護岸が地震で至るところで崩落していた部分に土嚢を積んで押さえていたところに、記録的な雨量で短時間に増水したために支えきれずに氾濫したこと。また、地震で弱っていた山肌が記録的雨量でいたるところで土砂崩れを起こし、大量の流木となって川に流れ込み、市内の橋を堰き止め橋から市内に溢れ出すという、地震で弱っていたところに、記録的豪雨という悪条件が幾重にも重なった災害でした。

地震からの復興はまだまだ先が見えませんが、豪雨災害は今や日本中いたるところで線状降水帯が発生する状況なので、来年もまた輪島で発生しないとは限りません。本当に能登の人々がなぜこんなにも自然災害で打ちのめされないといけないのか、あまりの理不尽さに天を恨みたくなりますが、輪島の人々は懸命に耐えながら、何とか生活を取り戻そうとされています。人口はさすがに少し減少していますが、ほとんどの方が輪島を出ようとは考えておられないようです。なんとかこの美しい里山と海の幸の宝庫の素晴らしい海が復活し、輪島塗の町が復興することを願ってやみません。

そのようななか、輪島市役所のロビーに朝ドラ「まれ」のスタッフの輪島応援の寄せ書きの大きなパネルが展示されています。「まれ」は、2015年(平成27年度)上半期に放送されたNHKテレビ小説です。能登地方に家族と移住し育ったヒロイン、津村希(つむら まれ)がパティシエを目指して成長してゆく物語で、主人公の津村希を2000人のオーディションで選ばれた土屋太鳳が演じ、母親を常盤貴子、父親を大泉洋が演じました。

寄せ書きはエキストラを除く出演者全員のようでなかなか立派なものです。その中で私が目を奪われたのが、土屋太鳳の寄せ書きです。内容はともかく、その字の几帳面で美しいこと。活字が並んでいるのかと思えるほどで、どうしたらこのような字がかけるのか、ミミズの這ったような字しか書けない私は感動すら覚えました。太鳳さんはおそらくとても几帳面で真面目な性格なのだろうと思います。

災害復興のお話から少しそれましたが、これも輪島を応援するメッセージということで、写真をご覧ください。そこで最後にクイズです。この寄せ書きの中で、お母さん役の常盤貴子さんのメッセージはどこでしょうか。ウォーリーを探せみたいですが、すぐに見つかるかな。

 

コメント (6)
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