14期生 木村です。今日もしばしお付き合いいただければ幸いです。
先日、妹の旦那の親父さんが亡くなられ、通夜と告別式に参列してきました。式場に流れていたBGMがなんと
「グレン・ミラー・オーケストラ」 です。ご存知の方も多いかと思いますが、今は亡きスウィング・ジャズ・ビッグバンドの巨人
グレン・ミラー 率いるダンスバンドです。 「ムーンライト・セレナーデ」 「イン・ザ・ムード」 「タキシード・ジャンクション」
「チャタヌーガ・チュー・チュー」 などなど、曲名は知らなくても、一度は耳にしたことのある名曲が次から次へと流れていきます。
ダンスバンドの曲ですから、葬儀場の厳粛な雰囲気とはかなり不釣り合いで、この明るく華やかなBGMに、
違和感を覚えた参列者もいたかもしれません。妹の旦那に聞いてみると、これは故人の希望で、生前こよなく愛した音楽とのこと。
親父さんの年齢からすると、2次大戦終戦後、ダンスホールや、ジャズの流行と共に青春を過ごしたのかなと、納得しました。
聞けば、親父さんの最期は、癌細胞による激痛との戦いで、亡くなる少し前まで意識がしっかりしていたらしく、
苦しんだ期間が短かったのが、せめてもの救いだったとのこと。
ところが、BGMが原因かどうかは分かりませんが、式場では高校生から小学生まで男の子ばかり5人の孫がにぎやかなこと。
親父さんの壮絶な最期は、どこ吹く風といった雰囲気です。そんなやんちゃな彼らも、出棺の最期のお別れでは、涙、涙でした。
こうして、誰もが人の死を乗り越え、人が人を受け継いでいくのかな?と感じました。親父さんの選んだBGMは、
「オレが死んでも悲しむな。みんな明るく元気で生きろ。」 というメッセージだったに違いありません。
いっしょに参列したカミさんから、 「私の葬式には 『〇〇〇』 の曲を流してね。」 と頼まれましたが、
私は 「お前のような憎まれ女房の鬼嫁が、オレより先に死ぬわけないだろう!」 と混ぜっ返すオチがつきました。合掌。
今日も最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。