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人の心をつかむ

2015-06-17 00:38:24 | 14期生のブログリレー

 

ブログを初めて、約1年、私のブログは、今回が最後かと思います。また、しばしお付き合いいただければ幸いです。

 

 さて、この1年、私の人生にとって、大きな転換期になったことは間違えないですね。いずれ独立とは考えていたものの、

1年前は、まさか自分がこんなに早く独立に向けて動き出すとは、思ってもいませんでした。

人間、生きていると、10数年に1回くらいは、大きな転換期が訪れるみたいですね。

 思い返すと、転換期はいつも、周囲の様々な人たちの存在が、大きく影響してきました。

以前にも似たようなことを書きましたが、 「自分は生かされている。」 というのを感じますね。皆さんがいたからこそ、今の自分があると。

 

 でも、世の中には、そんな周囲の人間など全く関係なく、 「自分は優秀な人間で、全てを動かしているのは自分である」 

と豪語してはばからない人もいますね。確かに、実績も自信のほども、その通りだと思います。

でも、たいてい、周囲の人間を見下した言動をしますから、まあ、良い関係にはなりませんね。

人を見下すことでリーダーシップを取っている気になっているのでしょうか? 実際に、こんな声を聞いたことはありませんか?

 「あの人は優秀だけど一緒に仕事をしたくない。」 とか 「会社や仕事は好きだけど、社長は嫌い。」 とか・・・・。

これでは、本当にいい仕事はできませんね。

出典 2015年6月16日

http://image.search.yahoo.co.jp/search?ei=UTF-8&fr=top_of3_sa&p=%EF%BC%97S%E3%83%A2%E3%83%87%E3%83%AB#mode%3Ddetail%26index%3D3%26st%3D0

 

ここで、中小企業診断士でよく活用する理論、7Sモデルを思い起こしてください。このモデルの示すところは、

 「組織を変革するためには、人の心の中の価値観を組織に向けさせる必要がある。

しかし、形の無い人の心は直接見たり触れたりすることはできない。

だから、形あるハードの部分から改革して、心の変革を促していく。」  というものです。

よく 「人・モノ・金」 で大切なのは 「人」 と言われますが、私からすれば、 「人が一番言うことをきかない」 というのが結論です。

やはり、組織の真の力を引き出していくためには、大変だけれども、人の心をつかむ必要があると思います。

 

 中小企業診断士は、クライアント企業の将来を考えます。その手法は、診断士の数ほどあると思います。

そんな中、いかに相手企業の社長や従業員の方々の 「心」 をつかむかが、真の力を発揮させるポイントになるかと思います。

おそらく、診断士の仕事の中で、この部分が最も難しい仕事かもしれません。

7Sモデルではありませんが、一旦、心をつかんで、価値観が共有されれば、黙っていても組織は勝手に良い方向へ動いていく気がします。

 

 では、我々診断士はどうすれば心をつかむことが出来るのでしょうか? おそらく近道はありません。

先に述べたような、人を見下して、 「俺の言うことを聞け」 という態度では、人の心はつかめません。

 「皆さんがいるからこそ」という「謙虚な気持ち」 「一緒にやりましょう」という「寄り添う気持ち」

 「誠意、熱意、創意」 そして 「プロとしての自信」 これらを形にしていく。

それは、例えば診断報告書かもしれません、社長との熱い協議かもしれません、何かのイベント企画かもしれません、

もしかすると人を安心させる笑顔かもしれません。そこには厳しさも、やさしさも両方有りだと思います。

でも、何らかの目に見える具体的な行動として形にしていくことは間違えないと思います。

相手に 「心を入れ替えてください」 と、何万回言っても変わることはありせん。

相手を変え、心をつかむためには、先ず自分が具体的に変わり、行動・形にしていくことしかないでしょう。

 

 いよいよ、私自身が、今まで以上に、そして、もっと本気で人の心をつかむ時が来たようです。次のステージに向かって卒塾です。

 

最後まで格好つけすぎでしたね。失礼いたしました。1年間お付き合いいただき、本当にありがとうございました。

コメント (7)
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