16期生の大石泰弘です。
今回は、企業訪問は訪問前の調査で9割終わっている、という話です。
社員とその家族の幸せを一番大切にする経営を5方良し経営と言います。
これを提唱し始めたのは元法政大学大学院教授の坂本光司先生です。
坂本先生は、五方良し経営を広めるために、人を大切にする経営学会を
創設したり、「日本でいちばん大切にしたい会社」大賞の表彰制度を
創設したり、されました。
坂本先生は中小企業8500社を訪問し、観察し、分析してこられました。
中小企業を理解するためには、いい会社も悪い会社も両方たっぷり
見る必要があるそうです。
そして、企業分析の項目を決めます。坂本先生の場合約100項目あるそうです。
そして、その100項目の内、9割は事前に調査しておきます。そして、
当日の質疑応答や現場見学で調査内容の修正をしたり、追加質問をして
報告シートを完成させるのです。
今週の月曜日に、坂本先生と経営人材塾7期生有志とで広島の素晴らしい
中小企業を訪問しました。坂本先生の事前準備はものすごいものでした。
「どこにそんなことが書かれているのか」とびっくりすることもたくさん
ありました。
体系的調査項目を決め、事前準備で9割終了、という訪問を見習おうと
思います。