稼プロ!17期 松原伝二です。今回が9回目の投稿になります。
本年もよろしくお願いいたします。
今回は、年始の箱根駅伝とラグビー大学選手権決勝を観戦して感じた『心・技・体』のバランスについて書きたいと思います。どちらもテレビ観戦です。
今年の箱根駅伝は、青山学院大学と東海大学の一騎打ちの予想が多い中、神奈川大学や東洋大学が優勝するとの声もありました。しかし結果は、青山学院大学が、2位東洋大学に5分近い大差をつけて、4年連続4回目の総合優勝を飾りました。ただここで注目すべきことは、出場選手の10,000m自己ベストタイムの合計では、東海大学が青山学院大学を上回っていたということです。青山学院大学と東海大学の勝敗の要因は、いろいろなことが考えられると思いますが、単純に考えれば出場選手がそれぞれ自分の力を十分出すことができたかどうかが勝敗を分けたと思います。
スポーツ選手が最大限のパフォーマンスを発揮するためには、『心・技・体』のバランスを整えることが必要だといわれます。自己ベストタイムを『技』とすると東海大学に比べ青山学院大学の方が『心・体』が上回っていたか、『心・技・体』のバランスが良かったのでしょう。
また、大学ラグビーでも注目する試合がありました。ラグビー大学選手権決勝が、7日秩父宮ラグビー場で行われ、V8王者帝京大学が、19季ぶりに決勝に進んだ明冶大学を21-20の逆転勝ちで破り、史上最多更新の9連覇を成し遂げました。点差は僅か1点ですが、両チームの間には点差以上に何か大きな違いがあったように思いました。帝京大学は、前半を7-17とリードされましたが、後半20分に逆転につなげるトライを決めた後、明治大学の猛攻をしのぎ1点差で逃げ切りました。帝京大学の4年生が、“厳しい状況を楽しみ”しのぎ切ったと言ったように、彼らの『心』の強さを感じました。伝統の「前へ」を貫き、古豪復活を印象づけた明冶大学でしたが、気持ち(心)の部分では、帝京大学が一枚上だったように思います。
さて、『心・技・体』について辞書を引くと、精神力(心)・技術(技)・体力(体)の総称 。スポーツ界でよく使う。「心技体のバランス」とあります。そもそも最初に使われたのは、「柔道」を表す言葉として使われたようです。
『心・技・体』の意味するものは、一言で表すならば「人間としての総合力」だと思います。『心・技・体』は相互に影響を与えていますから、どれか一つが 突出していれば良いわけではなく、この三つのバランスが大事になります。これら3つは、「心+技+体」の「足し算」ではなく、「心×技×体」の「かけ算」であることがミソだと思います。どれか一つでも「0」になれば全てがゼロになってしまうからです。
スポ-ツの世界では『心・技・体』が三位一体となって身につくことにより、最高のパフォーマンスを発揮する事が出来ます。また、スポ-ツに限らずビジネスや日常生活においても、『心・技・体』がバランスよく身につくことによって良い結果に結びつきます。
『心・技・体』を私たちのビジネスや日常生活に置き換えてみると次のようになるのではないでしょうか。
『心』…志、精神力、判断力、心の強さ、使命、構想、価値観、経営理念、三意
『技』…技術、資格、スキル、コミュニケ-ション、診る、書く、話す、聴く
『体』…健康状態、身体能力、集中力、取り組みの姿勢、挨拶、掃除、生活習慣
『心・技・体』を正しくバランスよく整えることは、アスリートのみならず私たち診断士にとっても大事なことだと思います。稼プロ!の「診る」「書く」「話す」「聴く」、三意(熱意・誠意・創意)などの学びや講師陣・OBとの人脈は、まさに診断士としてのパフォーマンスを向上させるために大変役立つものと思います。稼プロ!17期の講義もあと半年となりました。これからの残りの講義は、少しの時間も無駄にすることなく頑張っていきたいと思います。よろしくお願いいたします。
この3つのバランス、私も意識して日々を過ごしていきたいと思います。