ご無沙汰しております。14期生 木村洋一です。しばしお付き合いお頂ければ幸いです。
このところ、このブログリレーで、 「 食 」 をテーマにした内容が多いですね。
以前もこのブログで、おいしいものを飲食店で食べる時のことを書いたことがあったと思います。
確かにお店から提供されるのは、料理という 「 物 」 かもしれませんし、それに付随する 「 サービス(接客) 」 でしょう。
でも実際に我々が感じているものは、料理を食べて 「 おいしい 」 と感じる感情や、
家族とか親しい仲間とかと楽しく過ごせる豊かな 「 時間 」 という 「 無形 」 なものだと思っています。
いくらおいしいメニューが揃っていても、楽しく心豊かに過ごせないお店では、 「 今度はあの人と来よう 」 とか
「 ぜひあの人に紹介しよう 」 などと思わないのではないでしょうか?
以前、診断士の受験時代、1次試験の企業経営理論、
マーケティングの分野で 「 製品の三層概念 」 ということを学びました。
ご記憶の方もおられるかと思います。
注目しなければならないのは 「 核 」 の部分であり、
製品開発では、この 「 核 」 の物質的側面だけを見ていると
「 マーケティング・マイオピア(マーケティング近視眼) 」 になり、
本質をはずすことになる、というものだったと思います。
なんかちょっと 「 哲学 」 っぽいですが、最近、このことを
ふと考えてしまうことが多くなりました。
年を喰ったせいでしょうか・・・。(笑)
先日、電気掃除機を買いに行きました。
確かに私が買ったのは電気掃除機という 「 物 」です。
でも私が電気掃除機を所有すること自体に喜びを感じている
わけではないのはお分かりですよね。
あくまでもほしいのは 「 きれいになった部屋 」 ですし、
もっと深く考えると、そのきれいになった部屋を見て
「 気持ちいい 」 と感じることです。
さて、 「 相手の立場に立って考える 」 とは
よく言われることです。
製品の三層概念と同じにしていいかわかりませんが、
相手の 「 核 」 みたいなものをしっかり
理解している必要があると思います。
診断士にしてみると、支援に入らせていただいている企業様にとって、
本当に良いこととは何かを考えることでしょうか。
以前、支援先で中々新しい方向へ踏みだせないでいる状況が感じられました。
人間、普通そう強くはないですから、なかなかできないことですよね。
でも、新しい方向に活路を見出さないと、この先厳しい、 つまりそこが 「 核 」 と思いましたから、
あまり良い顔をされないかもしれないのを覚悟で、あえて提案に盛り込みました。
反論の意見が無かったわけではないのですが、納得して頂いた方も結構いました。
特にこれから先がある若い人の方に理解して頂けたは良かったと思います。
少しでもご理解が得られたことで、私も 「 話して良かった 」 と思えました。
私自身が 「 核 」 に迫らないと、相手も 「 核 」 には踏み込んできてくれませんよね。
先ほど述べたように、診断士の提案をコンテンツと考えた時、 「 製品の三層概念 」 が当てはまるかどうかわかりません。
しかし、少なくとも私にとって、いい勉強であったことは間違えないです。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
コメントありがとうございます。
今年の育成塾の診断先は、フランス料理店でしたね。料理のおいしさや、接客の提供の方法は
あくまでも、提供する側の理論ですね。どんなにおいしい料理でも、丁寧な接客のつもりでも、
今まさに目の前にいるお客さんは、何をもって一番素晴らしい時間を過ごせるか?そこへ気配り
ではないでしょうか?
結婚記念日のご夫婦と察知したら、おめでとうのメモと、メニューにない小皿をサービスするとか、
常連さんには試作品の味見をこっそりしてもらうとか、小さなオーナー店だからこそ
出来ることはたくさんあるはずですね。ここには理論もマニュアルもないと思います。
15期生のご検討をお祈り致します。
コメントありがとうございます。
「三意」 やはり気持ちですね。これが無いと、どんなに良い提案でも、
いずれ受け入れてくれなくなる気がします。
三意は常に心がけていないといけないことですが、これを繰り返している内に、
自分の 血・肉 になり、自然とにじみ出てくるようになるのではないでしょうか?
とは言っても、出来る人は、周りがすごいと言っても、永遠に 三意 を考え続けている
様な気がします。
お互いに頑張りましょう。