皆様 こんにちは、稼プロ!23期生 佐野紳也です。
先日、専門工事を行っている建設会社の社長さんの講演を聞きました。この社長さんは、十数年前に2代目社長の死去に伴い、34歳の若さで3代目社長に就任しました。
この社長の素晴らしい点は、多岐にわたります。全てを紹介することはできませんが、次の5点を紹介させていただきます。
- 明確なビジョン:昨年より今年、今年よりも来年、全社員がより幸せを感じられる会社が理想としています。社員の幸せを「給料」と「やりがい」としています。給料は毎年上げているそうです。
- 未来予測力:先代から引き継いだときには、別の専門工事の会社でしたが、将来の建設工事の動向を予測し、現在の専門工事の市場が伸びるはずと考え、その専門工事に特化した会社としました。そして、目論見通り、その市場が拡大し、その業界を牽引する会社となっています。
- 利益率志向:売上規模より利益率を目標としています。人数を増やし、売上規模を拡大することは容易だが、目配りが効かなくなり、死亡事故などが起きたりする。売上規模の拡大は、会社の存続にかかわるリスクを孕むと考え、利益率を重視しています。
- チャレンジ精神:「経営者は現状に満足してはいけない。満足したら引退すべき」と考えています。成長(利益率向上)がなくては、利益はでない。成長するためには失敗を恐れず挑戦することが重要と考えています。
- 技術革新力:強みを活かして強みを作る。不可能な工事を可能とする発想力で、より難度の高い工事に挑む挑戦力。そこから得た技術革新が新たな強みとなると考えています。
素晴らしい社長さんと思いませんか!
最後に、「成長ができなかったら賃上げできない。日本経済をよくするためには、日本の99%を占めている中小企業が頑張っていかないといけない。中小企業の成長なくしては日本経済の成長なし」と仰っていたのが、印象に残りました。こうした企業や社長さんが増えるように支援していくことが、私達の役割ではないかと思いました。
前回の講話で紹介した、企業診断11月号の特集記事「これが”稼げる診断士”だ2023」の第3章で大井さんが執筆された、18期平野康晴さんも「高収益・高賃金で日本の幸福度を上げたい」と同じことを言っています。ご参照ください。