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中小企業の成長なくして日本経済の成長なし

2023-11-12 00:00:00 | 23期生のブログリレー

皆様 こんにちは、稼プロ!23期生 佐野紳也です。

先日、専門工事を行っている建設会社の社長さんの講演を聞きました。この社長さんは、十数年前に2代目社長の死去に伴い、34歳の若さで3代目社長に就任しました。

この社長の素晴らしい点は、多岐にわたります。全てを紹介することはできませんが、次の5点を紹介させていただきます。

  • 明確なビジョン:昨年より今年、今年よりも来年、全社員がより幸せを感じられる会社が理想としています。社員の幸せを「給料」と「やりがい」としています。給料は毎年上げているそうです。
  • 未来予測力:先代から引き継いだときには、別の専門工事の会社でしたが、将来の建設工事の動向を予測し、現在の専門工事の市場が伸びるはずと考え、その専門工事に特化した会社としました。そして、目論見通り、その市場が拡大し、その業界を牽引する会社となっています。
  • 利益率志向:売上規模より利益率を目標としています。人数を増やし、売上規模を拡大することは容易だが、目配りが効かなくなり、死亡事故などが起きたりする。売上規模の拡大は、会社の存続にかかわるリスクを孕むと考え、利益率を重視しています。
  • チャレンジ精神:「経営者は現状に満足してはいけない。満足したら引退すべき」と考えています。成長(利益率向上)がなくては、利益はでない。成長するためには失敗を恐れず挑戦することが重要と考えています。
  • 技術革新力:強みを活かして強みを作る。不可能な工事を可能とする発想力で、より難度の高い工事に挑む挑戦力。そこから得た技術革新が新たな強みとなると考えています。

素晴らしい社長さんと思いませんか!

最後に、「成長ができなかったら賃上げできない。日本経済をよくするためには、日本の99%を占めている中小企業が頑張っていかないといけない。中小企業の成長なくしては日本経済の成長なし」と仰っていたのが、印象に残りました。こうした企業や社長さんが増えるように支援していくことが、私達の役割ではないかと思いました。


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5 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (杵渕竜也)
2023-11-12 12:35:56
こういう考えの社長さんの会社で働ける方は幸せかもしれません。給与とやりがい、どっちかに偏りがちですが、両立しようという理想がいいじゃないですか。
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Unknown (須藤佳代)
2023-11-12 22:09:01
素晴らしい講演をご共有いただきありがとうございます。成長を支える一員でありたいですね!!
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Unknown (永岡伸一)
2023-11-13 05:11:00
社員が長く勤めたい!!って思うような素晴らしい会社ですね。常にチャレンジし続けるというのが、簡単にいうけど本当に難しいことです。この会社のすごさがわかります。
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Unknown (山﨑 肇)
2023-11-13 09:16:15
本当に素晴らしい社長ですね!まさに中小企業が目指すべき「あり方」でしょう。
前回の講話で紹介した、企業診断11月号の特集記事「これが”稼げる診断士”だ2023」の第3章で大井さんが執筆された、18期平野康晴さんも「高収益・高賃金で日本の幸福度を上げたい」と同じことを言っています。ご参照ください。
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マルテンサイト千年 (グローバル・サムライ)
2024-07-09 20:24:07
最近はChatGPTや生成AI等で人工知能の普及がアルゴリズム革命の衝撃といってブームとなっていますよね。ニュートンやアインシュタイン物理学のような理論駆動型を打ち壊して、データ駆動型の世界を切り開いているという。当然ながらこのアルゴリズム人間の思考を模擬するのだがら、当然哲学にも影響を与えるし、中国の文化大革命のようなイデオロギーにも影響を及ぼす。さらにはこの人工知能にはブラックボックス問題という数学的に分解してもなぜそうなったのか分からないという問題が存在している。そんな中、単純な問題であれば分解できるとした「材料物理数学再武装」というものが以前より脚光を浴びてきた。これは非線形関数の造形方法とはどういうことかという問題を大局的にとらえ、たとえば経済学で主張されている国富論の神の見えざる手というものが2つの関数の結合を行う行為で、関数接合論と呼ばれ、それの高次的状態がニューラルネットワークをはじめとするAI研究の最前線につながっているとするものだ。この関数接合論は経営学ではKPI競合モデルとも呼ばれ、様々な分野へその思想が波及してきている。この新たな科学哲学の胎動は「哲学」だけあってあらゆるものの根本を揺さぶり始めている。こういうのは従来の科学技術の一神教的観点でなく日本らしさとも呼べるような多神教的発想と考えられる。
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