音楽千夜一夜 第401回
グルジア生まれの女流ピアニスト、レオンスカヤによるシューベルトの作品集です。
7つのピアノソナタをはじめ、2つの「4つの即興曲集」、さすらい人幻想曲、それにアルバンベルクとの共演による「鱒」などの有名曲がぜんぶ入ってお買い得の廉価盤です。
が、よく言えば心穏やかにして軽快、悪く言うときまぐれな表現がところどころにあって、わたくし的には、かのリヒテルや内田光子、ルプー、ブレンデルなどの演奏には一籌を輸すると言わざるを得ない。内田選手ほどではなくとも、もっとシューベルト最晩年の黒い孤独と絶望に寄り添ってほしかったなあ。
鎌倉の中央図書館の受付ですんごい美人を見かけたような 蝶人