あまでうす日記

あなたのために毎日お届けする映画、本、音楽、短歌、俳句、狂歌、美術、ふぁっちょん、詩とエッセイの花束です。

ウィリアム・ビー作・たなかなおと訳「かえる ごようじん」を読んで

2017-11-26 11:59:26 | Weblog

照る日曇る日第1007回



森の傍に住んでいる臆病なおばあさんのところへ、森の奥深くからやって来る恐ろしい魔物たちを、その都度ぱっくんと退治してくれるかえる君。

ところが絵本の最後になると恐るべきドンデンガエルが起こって、その頼もしいかえる君が………

いちばん弱そうな存在が、いちばん強い身近な存在を一挙に打ち負かすという逆転の不条理は、ウィリアム選手の見果てぬ夢、あるいはこれから大人の世界へ出てゆく子供たちに対する、ウィリアム選手のいっぷう変わった励ましなのかもしれませんね。

いかにも英国人らしいブラックな皮肉とユーモアを賞味する、大人な絵本ずら。



 なんとまあ「逗子岡崎」が閉じるというこれからカーテンどこで買うのか 蝶人


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