あまでうす日記

あなたのために毎日お届けする映画、本、音楽、短歌、俳句、狂歌、美術、ふぁっちょん、詩とエッセイの花束です。

しりあがり寿著「弥次喜多inDEEP8」を読んで

2018-08-16 11:07:38 | Weblog


照る日曇る日 第1119回

伊勢に到着したはずの弥次喜多がその寸前でダ・カーポしている間に、僭主カルヴァンは世界制覇の野望を懐き、次々に主要敵を提示しながら、愚かな大衆の内部矛盾を外部転化しようとしている。汝の敵を殺せ!と命じられた愚民どもは、とうとう弥次サン喜多サンを暗殺しようと押し寄せるが、その時世界の底が抜けて実在と非在、リアルとフィクションが融合し、この稀代のパンク・ロマンは唐突に幕を閉じるのである。

   隣町の神輿を担ぐと若衆が法被姿でバスに乗り込む 蝶人

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